一般用医薬品の安全対策に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 一般用かぜ薬の使用によると疑われる間質性肺炎の発生事例が、2003年5月までに計26例報告されたことから、厚生労働省は、同年6月、一般用かぜ薬全般につき使用上の注意の改訂を指示した。
  2. 小青竜湯については、1994年1月にインターフェロン製剤との併用を禁忌とする旨の使用上の注意の改訂がなされたが、それ以降も慢性肝炎患者が小青竜湯を使用して間質性肺炎を発症し、死亡を含む重篤な転帰に至った例もあったことから、1996年3月、厚生省(当時)より関係製薬企業に対して緊急安全性情報の配布が指示された。
  3. アンプル剤は他の剤型(錠剤、散剤等)に比べて吸収が遅く、血中濃度が徐々に高まるため、通常用量でも副作用が生じにくいことが確認されている。
  4. 塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)含有医薬品については、2000年5月、米国において、女性が食欲抑制剤(我が国での鼻炎用内服薬等における配合量よりも高用量)として使用した場合に、出血性脳卒中の発生リスクとの関連性が高いとの報告がなされ、米国食品医薬品庁(FDA)から、米国内におけるPPA含有医薬品の自主的な販売中止が要請された。

    【 正答:1 】