大腸、肛門に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なカルシフェロールを産生している。
  2. 通常、糞便の成分の大半は食物の残滓で、そのほか、はがれ落ちた腸壁上皮細胞の残骸や腸内細菌の死骸、水分が含まれる。
  3. 通常、糞便は直腸に滞留している。
  4. 直腸粘膜と皮膚の境目になる部分には歯状線と呼ばれるギザギザの線がある。

    【 正答:5 】

    解説

    1. × 大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンK等の物質を産生している。
    2. × 通常、糞便の成分の大半は水分で、そのほか、はがれ落ちた腸壁上皮細胞の残骸(15~20%)や腸内細菌の死骸(10~15%)が含まれ、食物の残滓 しは約5%に過ぎない。
    3. × 通常、糞便は下行結腸、S状結腸に滞留し、直腸は空になっている。
    4. 選択肢の通り