眼科用薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。- 人口涙液は、目の疲れや痒み、結膜充血等の症状を抑える成分が配合されている。
- イプシロン-アミノカプロン酸は、炎症の原因となる物質の生成を抑える作用を示し、目の炎症を改善する効果を期待して用いられる。
- ビタミンEは、目の調節機能を助ける作用を期待して用いられる。
- 全身性の副作用として、皮膚に発疹、発赤、痒み等が現れることがある。
- (a,b)
- (a,c)
- (a,d)
- (b,c)
- (b,d)
【 正答:5
】
解説
- × 選択肢は、一般点眼薬のせつめいである。人工涙液は、涙液成分を補うことを目的とするもので、目の疲れや乾き、コンタクトレンズ装着時の不快感等に用いられる。
- 〇 選択肢の通り
- × 選択肢は、ビタミンB12の説明である。ビタミンEは、末梢の微小循環を促進させることにより、結膜充血、疲れ目等の症状を改善する効果を期待して用いられる。
- 〇 選択肢の通り
- ビタミンA(パルミチン酸レチノール、酢酸レチノール等)
- ビタミンAは、視細胞が光を感受する反応に関与していることから、視力調整等の反応を改善する効果を期待して用いられる。
- ビタミンB2(フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム等)
- リボフラビンの活性体であるフラビンアデニンジヌクレオチドは、角膜の酸素消費能を増加させ組織呼吸を亢進し、ビタミンB2欠乏が関与する角膜炎に対して改善効果を期待して用いる。
- パンテノール、パントテン酸カルシウム等
- パンテノール、パントテン酸カルシウム等は、自律神経系の伝達物質の産生に重要な成分であり、目の調節機能の回復を促す効果を期待して用いられる。
- ビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩等)
- ビタミンB6は、アミノ酸の代謝や神経伝達物質の合成に関与していることから、目の疲れ等の症状を改善する効果を期待して用いられる。
- ビタミンB12(シアノコバラミン等)
- 目の調節機能を助ける作用を期待して用いられる。
- ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル等
- 末梢の微小循環を促進させることにより、結膜充血、疲れ目等の症状を改善する効果を期待して用いられる。