一般用医薬品の添付文書における「使用上の注意」の記載に関する記述のうち、正しいものはどれか。
  1. ジヒドロコデインリン酸塩が配合されたかぜ薬は、腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるため、「妊婦又は妊娠していると思われる人」は、「相談すること」とされている。
  2. 硫酸ナトリウムが配合された医薬品は、肝臓でグリコーゲンを分解して血糖値を上昇させる作用があり、糖尿病の症状を悪化させるおそれがあるため、「糖尿病の診断を受けた人」は「相談すること」とされている。
  3. メトキシフェナミン塩酸塩等のアドレナリン作動成分又はマオウが配合された内服薬は、心悸亢進、血圧上昇、糖代謝促進を起こしやすいため、「高齢者」は「相談すること」とされている。
  4. サリチルアミドが配合された医薬品は、中枢神経系の興奮作用により、てんかんの発作を引き起こすおそれがあるため、「てんかんの診断を受けた人」は「相談すること」とされている。

【 正答:3 】

解説

  1. × ジヒドロコデインリン酸塩が配合されたかぜ薬は、麻薬性鎮咳成分であり、吸収された成分の一部が胎盤関門を通過して胎児へ移行することが知られているため、 「妊婦又は妊娠していると思われる人」は、 「相 談すること」とされている。 また、腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるのは、瀉下薬、浣腸薬、外用痔疾用薬(坐薬、注入軟膏)である。
  2. × 硫酸ナトリウムが配合された医薬品は、「心臓病の診断を受けた人」「腎臓病の診断を受けた人」が「相談すること」とされている。
  3. 選択肢の通り
  4. × 選択肢は、ジプロフィリンの説明である。