強心薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. ジンコウは、ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬で、微量で強い強心作用を示す。
  2. ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬で、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める等の作用があるとされる。
  3. シンジュは、シカ科のマンシュウアカジカ又はマンシュウジカの雄のまだ角化していない、若しくは、わずかに角化した幼角を基原とする生薬で、強心作用のほか、強壮、血行促進等の作用があるとされる。
  4. リュウノウは、中枢神経系の刺激作用による気つけの効果を期待して用いられる。
  1. (a,b)
  2. (a,c)
  3. (a,d)
  4. (b,c)
  5. (b,d)

【 正答:5 】

解説

  1. × 選択肢は、センソの説明である。ジンコウは、ジンチョウゲ科のジンコウ、その他同属植物の材、特にその辺材の材質中に黒色の樹脂が沈着した部分を採取したものを基原とする生薬で、鎮静、健胃、強壮などの作用を期待して用いられる。
  2. 選択肢の通り
  3. × 選択肢は、ロクジョウの説明である。シンジュは、ウグイスガイ科のアコヤガイ、シンジュガイ又はクロチョウガイ等の外套膜組成中に病的に形成された顆粒状物質を基原とする生薬で、鎮静作用等を期待して用いられる。
  4. 選択肢の通り