止瀉薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。- ビスマスを含む成分は収斂作用のほか、腸内で発生した有毒物質を分解する作用も持つとされるため、細菌性の下痢や食中毒のときに使用するとよい。
- ベルベリン塩化物、タンニン酸ベルベリンに含まれるベルベリンは、生薬のゴバイシの主成分であり、抗菌作用のほか、抗炎症作用も併せ持つ。
- タンニン酸アルブミンは、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。
- ロペラミド塩酸塩は、中枢神経系を抑制する作用があり、副作用としてめまいや眠気が現れることがある。
- a,b
- a,c
- b,c
- b,d
- c,d
【 正答:5 】
解説
- 誤 ビスマスを含む成分は収斂作用のほか、腸内で発生した有毒物質を分解する作用も持つとされるが、収斂成分を主体とする止瀉薬については、細菌性の下痢や食中毒のときに使用して腸の運動を鎮めると、かえって状態を悪化させるおそれがあるため、安易な使用を避けることが望ましいとされている。
- 誤 ベルベリン塩化物、タンニン酸ベルベリンに含まれるベルベリンは、生薬のオウバクやオウレンの主成分であり、抗菌作用のほか、抗炎症作用も併せ持つ。
- 正 選択肢の通り
- 正 選択肢の通り