瀉下薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を増し、また、大腸を刺激して排便を促すことを目的として配合されている場合がある。
  2. ヒマシ油は、急激で強い瀉下作用(峻下作用)を示すため、防虫剤や殺鼠剤を誤って飲み込んだ場合のような脂溶性の物質による中毒に使用するとよい。
  3. カルメロースカルシウムは、腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し、糞便のかさを増やすとともに糞便を柔らかくすることによる瀉下作用を目的として配合されている場合がある。
  4. ピコスルファートナトリウムは、胃や小腸で分解されることにより、大腸への刺激作用を示す。

    【 正答:5 】

    解説

    1. 選択肢の通り
    2. ヒマシ油は、急激で強い瀉下作用( 峻下作用)を示すが、防虫剤や殺鼠剤を誤って飲み込んだ場合のような脂溶性の物質による中毒には、ナフタレンやリン等がヒマシ油に溶け出して、中毒症状を増悪させるおそれがあるため、使用を避ける必要がある。
    3. 選択肢の通り
    4. ピコスルファートナトリウムは、胃や小腸では分解されないが、大腸に生息する腸内細菌によって分解されて、大腸への刺激作用を示すようになる。