漢方の特徴・漢方薬使用における基本的な考え方に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. 漢方薬は、作用が穏やかであり、重篤な副作用が起きることはない。
  2. 漢方薬は、使用する人の体質や症状その他の状態に適した処方を既成の処方の中から選択して用いられる。
  3. 現代中国で利用されている中医学に基づく薬剤は、中薬と呼ばれ、漢方薬とは明らかに別物である。
  4. 漢方処方製剤は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多いが、1ヶ月以上継続して服用されることはない。
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,c
  4. b,d
  5. c,d

【 正答:3 】

解説

  1. 一般の生活者においては、「漢方薬はすべからく作用が穏やかで、副作用が少ない」などという誤った認識がなされていることがあり、副作用を看過する要因となりやすい。しかし、漢方処方製剤においても、間質性肺炎や肝機能障害のような重篤な副作用が起きることがあり、また、証に適さない漢方処方製剤が使用されたために、症状の悪化や副作用を引き起こす場合もある。
  2. 選択肢の通り
  3. 選択肢の通り
  4. 漢方処方製剤は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。