大腸刺激性瀉下成分等に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
  1. センナ中に存在するセンノシドは、大腸に生息する腸内細菌によって分解され、分解生成物が大腸を刺激して瀉下作用をもたらすと考えられている。
  2. 構成生薬にダイオウを含む漢方処方製剤では、瀉下作用の増強を生じて、腹痛、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすくなるため、瀉下薬の併用に注意する必要がある。
  3. ビサコジルは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する目的で用いられる。
  4. アロエは、センノシドに類似の物質を含むため、大腸刺激による瀉下作用を期待して配合される。

【 正答:3 】

解説

  1.  選択肢の通り
  2.  選択肢の通り
  3.  直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する目的で用いられるものは炭酸水素ナトリウムである。ビサコジルは、大腸の副交感神経末端に作用してぜん動を高めるほか、腸粘膜に直接作用して排便反射を刺激し、排便を促進する目的で用いられる。
  4.  選択肢の通り