次の記述は、催眠鎮静薬に配合される成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
  1. 小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがある。
  2. ブロモバレリル尿素は、胎児に障害を引き起こす可能性があるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避けるべきである。
  3. 神経の興奮・緊張緩和を期待して配合されることのあるチョウトウコウは、クロウメモドキ科のサネブトナツメの種子を基原とする生薬である。
  4. アリルイソプロピルアセチル尿素を含む催眠鎮静薬の服用時には、特段飲酒を避ける必要はない。
  1. (a、b)
  2. (a、c)
  3. (b、d)
  4. (c、d)

【 正答:1 】

解説

  1. 選択肢の通り
  2. 選択肢の通り
  3. 神経の興奮・緊張緩和を期待して配合されることのあるチョウトウコウは、アカネ科のカギカズラ、ウンカリア・シネンシス又はウンカリア・マクロフィラの通例とげを基原とする生薬 である。
  4. 寝つきが悪いときの処置としてアルコールが摂取される(いわゆる「寝酒」)ことがあるが、飲酒とともにジフェンヒドラミン塩酸塩、ブロモバレリル尿素又はアリルイソプロピルアセチル尿素を含む催眠鎮静薬を服用すると、その薬効や副作用が増強されるおそれがあるため、服用時には飲酒を避ける必要がある。