鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に配合される成分に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
  1. ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。
  2. メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が早く現れ、持続時間は短い。
  3. ジフェンヒドラミンテオクル酸塩は、不安や緊張などを和らげることで、心理的な要因による乗物酔いの発現を抑える。
  4. ブロモバレリル尿素は、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐き気を抑えることを目的として配合されている場合がある。

【 正答:1 】

解説

  1. 選択肢の通り
  2. メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く持続時間が長い。
  3. 不安や緊張などを和らげることで、心理的な要因による乗物酔いの発現を抑えのは、ブロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素である。
  4. 上記解説と同じ。胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐きけを抑えることを目的として、アミノ安息香酸エチルのような局所麻酔成分が配合されている場合がある。