次の記述は、鎮咳去痰薬に配合される生薬成分の基原及び作用に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
  1. キョウニンは、オオバコ科のオオバコの花期の全草を基原とする生薬で、去痰作用を期待して用いられる。
  2. ナンテンジツは、メギ科のシロミナンテン(シロナンテン)又はナンテンの果実を基原とする生薬で、知覚神経・末梢運動神経に作用して咳止めに効果があるとされる。
  3. セネガは、ヒメハギ科のセネガ又はヒロハセネガの根を基原とする生薬で、鎮咳作用を期待して用いられる。
  4. キキョウは、キキョウ科のキキョウの根を基原とする生薬で、痰又は痰を伴う咳に用いられる。
  1. (a、b)
  2. (a、c)
  3. (b、d)
  4. (c、d)

【 正答:3 】

解説

  1. 選択肢は、シャゼンソウの説明である。キョウニンは、バラ科のホンアンズ、アンズ等の種子を基原とする生薬で、体内で分解されて生じた代謝物の一部が延髄の呼吸中枢、咳嗽中枢を鎮静させる作用を示すとされる。
  2. 選択肢の通り
  3. セネガは、ヒメハギ科のセネガ又はヒロハセネガの根を基原とする生薬で、去痰作用を期待して用いられる。
  4. 選択肢の通り