次の記述は、止瀉薬に配合される成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
  1. 次没食子酸ビスマス等のビスマスが配合された止瀉薬は、通常1ヶ月以上継続して使用することで効果が発現する。
  2. タンニン酸アルブミンに含まれるアルブミンは、牛乳に含まれるタンパク質(カゼイン)から精製された成分であるため、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。
  3. ロペラミド塩酸塩は、抗菌作用を示すため、主に細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として用いられる。
  4. 炭酸カルシウムは、腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的として用いられる場合がある。
  1. (a、b)
  2. (a、c)
  3. (b、d)
  4. (c、d)

【 正答:3 】

解説

  1. 次没食子酸ビスマス等のビスマスが配合された止瀉薬は、海外において長期連用した場合に精神神経症状(不安、記憶力減退、注意力低下、頭痛等)が現れたとの報告があり、1週間以上継続して使用しないこととされている。
  2. 選択肢の通り
  3. ロペラミド塩酸塩が配合された止瀉薬は、食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢の症状に用いられることを目的として用いられる。
  4. 選択肢の通り