鼻炎用内服薬に配合される成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 抗ヒスタミン成分が配合された内服薬を服用した後は、乗物又は機械類の運転操作を避けることとされている。
  2. 抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きを抑える作用以外に抗コリン作用も示すため、排尿困難や口渇、便秘等の副作用が現れることがある。
  3. アドレナリン作動成分のプソイドエフェドリン塩酸塩は、心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人では症状を悪化させるおそれがあり、これらの人には使用を避ける必要がある。
  4. アドレナリン作動成分のヨウ化イソプロパミドは、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的に配合されている。

    【 正答:1 】

    解説

    1. 選択肢の通り
    2. 選択肢の通り
    3. 選択肢の通り
    4. 交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として、ナファゾリン塩酸塩、フェニレフリン塩酸塩、テトラヒドロゾリン塩酸塩等のアドレナリン作動成分が用いられる。ヨウ化イソプロパミドは、鼻腔内の粘液分泌腺からの粘液の分泌を抑えるとともに、鼻腔内の刺激を伝達する副交感神経系の働きを抑えることによって、鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として用いられる。