口内炎及び口内炎用薬に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
  1. 口腔粘膜の炎症を和らげることを目的として、グリチルレチン酸等の抗炎症成分が用いられる。
  2. 口腔内に適用されるため、ステロイド性抗炎症成分が配合されている場合には、その含有量によらず長期連用を避ける必要がある。
  3. シコンは、ムラサキ科のムラサキの根を基原とする生薬で、組織修復促進、抗菌などの作用を期待して用いられる。
  4. 口内炎は、疱疹ウイルスの口腔内感染による場合がほとんどであり、医薬品の副作用として口内炎を生じることはない。

【 正答:4 】

解説

  1. 選択肢の通り
  2. 選択肢の通り
  3. 選択肢の通り
  4. 口内炎や舌炎は、いずれも口腔粘膜に生じる炎症で、代表的な口腔疾患である。口腔の粘膜上皮に水疱や潰瘍ができて痛み、ときに口臭を伴う。発生の仕組みは必ずしも解明されていないが、栄養摂取の偏り、ストレスや睡眠不足、唾液分泌の低下、口腔内の不衛生などが要因となって生じることが多いとされる。また、疱疹ウイルスの口腔内感染による場合や、医薬品の副作用として口内炎を生じる場合もある。