解熱鎮痛薬に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
  1. 服用期間中は、アルコールと一緒に服用した方が効果的である。
  2. 空腹時に服用することとなっている場合が多い。
  3. 多くの解熱鎮痛薬には、体内におけるプロスタグランジンの産生を抑える成分が配合されている。
  4. 坐薬と内服薬の併用が推奨されている。

【 正答:3 】

解説

  1. アルコールが解熱鎮痛成分の吸収や代謝に影響を与え、肝機能障害等の副作用を起こしやすくするおそれがあるため、解熱鎮痛薬の服用期間中は、飲酒は避けることとされている。
  2. プロスタグランジンには胃酸分泌調節作用や胃腸粘膜保護作用もあるが、これらの作用が解熱鎮痛成分によって妨げられると、胃酸分泌が増加するとともに胃壁の血流量が低下して、胃粘膜障害を起こしやすくなる。そうした胃への悪影響を軽減するため、なるべく空腹時を避けて服用することとなっている場合が多い。胃・十二指腸潰瘍があると、その症状を悪化させるおそれがある。
  3. 選択肢の通り
  4. かぜ薬、解熱鎮痛薬、鎮静薬、鎮咳去痰薬、アレルギー用薬等では、成分や作用が重複することが多く、通常、これらの薬効群に属する医薬品の併用は避けることとされている。