次の記述は胃腸鎮痛鎮痙薬に配合される成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
  1. 抗コリン成分は、胃痛、腹痛、さしこみ(疝痛、癪)を鎮める(鎮痛鎮痙)効果を期待して使用される。
  2. パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃液分泌を抑える作用を示す。
  3. ブチルスコポラミン臭化物は、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることが知られている。
  4. オキセサゼインは、胃液分泌を抑える作用はない。
  1. a、b
  2. a、c
  3. b、d
  4. c、d

【 正答:2 】

解説

  1. 選択肢の通り
  2. 消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すとされる。抗コリン成分と異なり、胃液分泌を抑える作用は見出されない。
  3. 選択肢の通り
  4. オキセサゼインは、局所麻酔作用があり、胃腸鎮痛鎮痙薬として使用される。また胃酸分泌を抑える作用もあり、制酸薬としての働きもある。