医薬品の有効成分の吸収に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
  1. 消化管吸収される内服薬の有効成分の吸収量や吸収速度は、消化管内容物や他の医薬品の作用によって影響を受けることはない。
  2. 点鼻薬の成分は循環血液中に移行しやすく、初めに肝臓で代謝を受けて全身に分布する。
  3. 咽頭の粘膜に適用する含嗽薬(うがい薬)は、咽頭粘膜からの吸収が原因で全身的な副作用が起こることが多い。
  4. 皮膚に適用する医薬品(塗り薬、貼り薬等)は、通常、皮膚表面から循環血液中へ移行する有効成分の量は比較的少ないが、適用部位の面積(使用量)や使用回数、その頻度などによって全身作用が現れることがある。

【 正答:4 】

解説

  1. 有効成分の吸収量や吸収速度は、消化管内容物や他の医薬品の作用によって影響を受ける。
  2. 点鼻薬の成分は循環血液中に移行しやすく、初めに肝臓で代謝を受けることなく全身に分布する。
  3. 咽頭の粘膜に適用する含嗽薬(うがい薬)等の場合は、その多くが唾液や粘液によって食道へ流れてしまうため、咽頭粘膜からの吸収が原因で全身的な副作用が起こることは少ない。
  4. 選択肢の通り