小児と医薬品に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
  1. 小児は、血液脳関門が未発達であるため、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を生じやすく、加えて、肝臓及び腎臓の機能も未発達であるため、副作用がより強く出ることがある。
  2. 乳児向けの用法用量が設定されている医薬品であれば、乳児は医薬品の使用により状態が急変することはない。
  3. 医薬品の使用上の注意において、小児という場合には、おおよその目安として、7歳未満の年齢区分が用いられている。
  4. 医薬品の販売に従事する専門家は、保護者等に対して、小児向けの用法用量の設定の無い一般用医薬品では、量を減らして小児へ与えるよう説明をするべきである。

【 正答:1 】

解説

  1. 選択肢の通り
  2. 乳児向けの用法用量が設定されている医薬品であっても、乳児は医薬品の影響を受けやすく、また、状態が急変しやすく、一般用医薬品の使用の適否が見極めにくいため、基本的には医師の診療を受けることが優先され、一般用医薬品による対処は最小限(夜間等、医師の診療を受けることが困難な場合)にとどめるのが望ましい。
  3. 医薬品の使用上の注意において、おおよその目安として、乳児は1歳未満、幼児は7歳未満、小児は15歳未満との年齢区分が用いられている。
  4. 医薬品の販売に従事する専門家は、保護者等に対して、成人用の医薬品の量を減らして小児へ与えるような安易な使用は避け、必ず年齢に応じた用法用量が定められているものを使用するよう説明がなされることも重要である。。