- 医薬品の使用上の注意等において「高齢者」という場合には、おおよその目安として65歳以上を指す。
- 一般に高齢者は、基礎体力や生理機能の衰えがみられるが、個人差が大きいため、年齢のみから一概にどの程度副作用を生じるリスクが増大しているかを判断することは難しい。
- 高齢者は、生理機能の衰えのほか、喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥下障害)場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。
- 高齢者の場合、一般用医薬品については、定められた用量の範囲内で使用されることが望ましく、それ以下に量を減らしても十分な効果が得られなくなるだけで、必ずしもリスクの軽減にはつながらない。