登録販売者 過去問 解答 平成27年
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【 解答:5 】
- 血液を検体とする検査薬は、要指導医薬品として指定されている。
- 医療用医薬品の効能効果の表現は、通常、胃炎等の診断疾患名で示されている。
- 要指導医薬品は、適正な使用のために薬剤師の対面による情報の提供及び薬学的知見に基づく指導が行われることが必要なものとして、都道府県知事が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定するものである。
【 解答:2 】
- 劇薬に該当する一般用医薬品がある。
- 生物由来製品として指定された一般用医薬品がある。
- 新たに一般用医薬品となった医薬品は、承認後の一定期間、第一類医薬品に分類される。
- 第三類医薬品に分類されている医薬品は、第一類医薬品に分類が変更されることがある。
- 第二類医薬品のうち、特別の注意を要するものとして厚生労働大臣が指定するものを要指導医薬品としている。
- a,b
- a,c
- b,d
- c,d
- d,e
【 解答:4 】
- 医薬部外品には、化粧品としての使用目的を併せて有する化粧品類似の剤型の外用剤である薬用化粧品類がある。
- 化粧品の成分本質(原材料)には、添加物として使用される場合であっても医薬品の成分を配合することは認められない。
- 保健機能食品は、食生活を通じた健康の保持増進を目的として摂取されるものである。
- 特定保健用食品は、生理的機能や特定の保健機能を示す有効性や安全性等に関する審査を受け、厚生労働大臣の許可等を取得することが必要である。
【 解答:3 】
- 銅
- 亜鉛
- ビタミンA
- マグネシウム
【 解答:4 】
- カプセル剤の形状の物は、すべて医薬品とみなされる。
- 外形上、食品として販売されている製品であっても、その成分本質(原材料)、効能効果の標榜内容等に照らして医薬品とみなされることがある。
- 医薬品的な効能効果をパンフレット等の広告宣伝物に記載しただけでは医薬品とみなされることはない。
- 専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)が製品から実際に検出されなくても、含有または配合されている旨が標榜・表示されている場合には、医薬品とみなされることがある。
- a,b
- a,c
- a,d
- b,c
- b,d
【 解答:5 】
- 製造業者の氏名または名称及び住所
- 要指導医薬品である旨を示す識別表示
- 一般用医薬品である旨を示す識別表示
- 第一類医薬品にあっては、枠の中に「1」の数字
- 配置販売品目以外の一般用医薬品にあっては、「配置以外」の文字
【 解答:2 】
- 法第25 条において、医薬品の販売業の許可は、特定販売業の許可、店舗販売業の許可、配置販売業の許可または卸売販売業の許可の4種類に分けられている。
- 医薬品の販売業の許可は、6年ごとに、その更新を受けなければ、その期間の経過によって、その効力を失う。
- 店舗販売業者は店舗による販売または授与以外の方法により、医薬品を販売し、授与してはならない。
- 卸売販売業は、特定の購入者の求めに応じて医薬品の包装を開封して分割販売することができる。
【 解答:2 】
- 薬局開設者は、薬剤師でなくてもよい。
- 薬局開設の許可を受ければ、配置により医薬品を販売することができる。
- 薬局では、調剤と併せて、店舗により医薬品の販売を行うことが認められている。
- 医薬品を取り扱う場所であって、薬局として開設の許可を受けていないものについては、病院または診療所の調剤所を除き、薬局の名称を付してはならない。
【 解答:3 】
- 医療用医薬品、要指導医薬品及び一般用医薬品を販売することができる。
- 医薬品をあらかじめ小分けし、販売することができる。
- 要指導医薬品については、薬剤師に販売または授与させなければならない。
- 第一類医薬品を販売する場合、当該店舗の店舗管理者を登録販売者としたときは、店舗管理者を補佐する登録販売者を置かなければならない。
【 解答:5 】
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- 配置販売業者は、要指導医薬品の配置販売については、薬剤師により販売または授与させなければならない。
- 配置販売業者は、医薬品を開封して分割販売してはならない。
- 配置販売業者は、一般用医薬品のうち経年変化が起こりにくいこと等の基準に適合しない医薬品を販売してはならない。
- 配置販売業者またはその配置員は、その住所地の都道府県知事が発行した身分証明書を携帯しなければ、医薬品の配置販売に従事してはならない。
【 解答:1 】
- 要指導医薬品は、必ずかぎをかけた陳列設備に陳列しなければならない。
- 第一類医薬品は、購入しようとする者等が直接手の触れられない陳列設備に陳列してもよい。
- 第三類医薬品は、「情報提供を行うための設備」から7メートル以内の範囲に陳列しなければならない。
- 医薬品は、医薬部外品と区別して陳列しなければならない。
- a,b
- a,d
- b,c
- b,d
- c,d
【 解答:4 】
- 店舗販売業者の氏名または名称
- 勤務する者の薬剤師免許番号または販売従事登録番号
- 取り扱う要指導医薬品及び一般用医薬品の区分
- 相談時及び緊急時の電話番号その他連絡先
【 解答:2 】
- 医療用医薬品
- 要指導医薬品
- 第一類医薬品
- 薬局製造販売医薬品(毒薬及び劇薬であるものを除く。)
- a,b
- a,c
- a,d
- b,d
- c,d
【 解答:5 】
- 薬局の主要な外観の写真
- 一般用医薬品の陳列の状況を示す写真
- 現在勤務している薬剤師または登録販売者の氏名及び写真
- 開店時間と特定販売を行う時間が異なる場合にあっては、その開店時間及び特定販売を行う時間
【 解答:3 】
- 店舗管理者が薬剤師の場合は、調剤を行うことができる。
- 店舗管理者は、薬剤師または登録販売者でなければならない。
- 店舗販売業者は店舗管理者を指定したときは、その店舗管理者の意見を尊重しなければならない。
【 解答:3 】
- エフェドリン
- インドメタシン
- プレドニゾロン
- ブロムワレリル尿素
- a,b
- a,d
- b,c
- b,d
- c,d
【 解答:2 】
- 堕胎を暗示し、またはわいせつにわたる文書を用いてはならない。
- 店舗販売業者が販売促進のために用いるダイレクトメールは、一般用医薬品の販売広告に含まれる。
- 承認前の医薬品であっても、効能、効果に関する広告が誇大広告でなければ、広告できる。
- 「天然成分を使用しているので副作用がない」と表現した広告は、虚偽誇大な広告には該当しない。
- a,b
- a,c
- a,d
- b,c
- b,d
【 解答:1 】
- 漢方処方製剤の効能効果は、配合されている個々の生薬成分が独立して作用しているため、それらの構成生薬の作用を個別に挙げて説明することが適当である。
- 一般用医薬品について、同じ有効成分を含有する医療用医薬品の効能効果をそのまま標榜することは、承認されている内容を正確に反映した広告といえない。
- 市町村が行う衛生害虫類駆除事業に際して特定の殺虫剤・殺そ剤の使用を住民に推薦し、その旨広告することは、例外として認められる。
- 医薬品の使用前・使用後を示した図画・写真等を掲げることは、その効能効果の保証表現となり、不適当である。
【 解答:4 】
【 解答:1 】
- 一般の生活者においては、一般用医薬品の添付文書や製品表示に記載された内容を見ただけでは、効能効果や副作用等について誤解や認識不足を生じることがある。
- 医薬品医療機器等法では、健康被害の発生の可能性の有無にかかわらず、異物等の混入、変質等があってはならない旨を定めている。
- 検査薬は、人体に対して直接使用されないため、人の健康に影響を与えることはない。
【 解答:5 】
- 医薬品の治療量上限を超えた投与をしない限り、発がん作用、胎児毒性や組織・臓器の機能不全を生じるおそれはない。
- 医薬品の効果とリスクは、薬物暴露時間と暴露量との積で表現される用量-反応関係に基づいて評価される。
- 医薬品の安全性に関する非臨床試験の基準はGood Clinical Practice(GCP)に準拠して実施されている。
- 医薬品に対しては製造販売後の調査及び試験の実施基準としてGood Post-marketingStudy Practice(GPSP)と製造販売後安全管理基準としてGood Vigilance Practice(GVP)が制定されている。
- a,b
- a,c
- b,c
- b,d
- c,d
【 解答:4 】
- 一般用医薬品には習慣性・依存性がある成分を含んでいるものはない。
- 医薬品の販売等に従事する専門家は、必要以上の大量購入や頻回購入などを試みる不審な購入者等には慎重に対処する必要がある。
- 医薬品の不適正な使用は、概ね「使用する人の誤解や認識不足に起因する不適正な使用」と「医薬品を本来の目的以外の意図で使用する不適正な使用」に大別される。
【 解答:5 】
- 世界保健機関(WHO)によれば、セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする」こととされている。
- セルフメディケーションの主役は販売等に従事する専門家である。
- 一般用医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者等に対して、常に科学的な根拠に基づいた正確な情報提供を行い、セルフメディケーションを適切に支援していくことが期待されている。
- 情報提供は必ずしも医薬品の販売に結びつけるのでなく、医療機関の受診を勧めたり(受診勧奨)、医薬品の使用によらない対処を勧めることが適切な場合もある。
【 解答:3 】
【 解答:1 】
- 通常の免疫反応の場合、炎症やそれに伴って発生する痛み、発熱等は、人体にとって有害なものを体内から排除するための必要な過程であるが、アレルギーにおいては過剰に組織に刺激を与える場合も多い。
- アレルギーを引き起こす原因物質をアレルゲンという。
- 薬理作用がない添加物は、アレルギーを引き起こす原因物質とはならない。
- 医薬品の中には、鶏卵や牛乳等を原材料として作られているものもあるが、それらに対するアレルギーのある人でも、医薬品においては、アレルギーは起こらない。
【 解答:1 】
- 相互作用を回避するには、ある医薬品を使用している期間やその前後を通じて、その医薬品との相互作用を生じるおそれのある医薬品や食品の摂取を控えなければならないのが通常である。
- 相互作用は、医薬品が吸収、代謝(体内で化学的に変化すること)、分布または排泄される過程で起こり、医薬品が薬理作用をもたらす部位では起こらない。
- かぜ薬、解熱鎮痛薬、アレルギー用薬等では、成分や作用が重複することが多く、通常、これらの薬効群に属する医薬品の併用は避けることとされている。
【 解答:3 】
【 解答:1 】
- 小児は腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の排泄に時間がかからず、副作用が強く出ることはない。
- 小児には、成人用の医薬品の量を減らして与えるよう小児の保護者に対して説明することが重要である。
- 乳児向けの用法用量が設定されている医薬品であっても、乳児は医薬品の影響を受けやすく、また、状態が急変しやすく、一般用医薬品の使用の適否が見極めにくいため、基本的に医師の診療を受けることが優先される。
- 小児の誤飲・誤用事故を未然に防止するには、家庭内において、小児が容易に手に取れる場所や、小児の目につく場所に医薬品を置かないようにすることが重要である。
【 解答:3 】
- 生理機能が衰えている高齢者では、少ない用量から様子を見ながら使用することが望ましい。
- 高齢者は、手先の衰えのため、医薬品を容器や包装から取り出すことが難しい場合や、医薬品の取り違えや飲み忘れを起こしやすい傾向がある。
- 高齢者は、生理機能の衰えのほか、喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥下障害)場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。
- 高齢者は年齢からどの程度リスクが増大しているかを判断することが容易であり、年齢に応じて情報提供や相談対応を行うことが重要である。
【 解答:解答なし 】
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- ビタミンB2 含有製剤は妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まる。
- 一般用医薬品において、多くの場合、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価が困難であるため、妊婦の使用については「相談すること」としているものが多い。
- 医薬品の種類によっては、授乳婦において使用した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られている。
- 妊娠の有無やその可能性については、購入者側にとって他人に知られたくない場合もあることから、一般用医薬品の販売において専門家が情報提供や相談対応を行う際には十分に配慮する必要がある。
【 解答:3 】
- 疾患の種類や程度によっては、一般用医薬品の有効性や安全性に影響を与える要因となることがある。
- 一般用医薬品を使用することによってその症状が悪化したり、治療が妨げられることもある。
- 医療機関・薬局で交付された薬剤を使用している人については、その薬剤を処方した医師若しくは歯科医師または調剤を行った薬剤師に相談をするよう説明する必要がある。
【 解答:1 】
- プラセボ効果は医薬品を使用したとき、結果的または偶発的に薬理作用によらない作用を生じることをいう。
- プラセボ効果は医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待(暗示効果)や、条件付けによる生体反応、時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)等が関与して生じると考えられている。
- 医薬品を使用したときにもたらされる反応や変化は、薬理作用によるもののほか、プラセボ効果によるものも含まれている。
- プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、不都合なもの(副作用)はない。
【 解答:4 】
【 解答:3 】
- 重度な疾病に伴う症状の改善
- 生活習慣病等の疾病の治療
- 生活の質(QOL)の改善・向上
- 健康の維持・増進
【 解答:4 】
- 専門家は、単に専門用語を分かりやすい平易な表現で説明するだけでなく、説明した内容が購入者等にどう理解され、行動に反映されているか、などの実情を把握しながら情報提供を行う。
- 医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しい場合は、コミュニケーションを図る必要はない。
- すぐに医薬品を使用する状況にない場合には、購入者等に対して、実際に使用する際に、販売時になされた情報提供の内容を思い起こしながら、改めて添付文書等に目を通すよう促す必要はない。
【 解答:5 】
- CJD訴訟は、脳外科手術等に用いられていたヒト乾燥硬膜を介して、CJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
- CJDは、ウイルスが脳の組織に感染することによって発症する重篤な神経難病である。
- CJD訴訟を契機に、(独)医薬品医療機器総合機構による医薬品副作用被害救済制度の創設がなされた。
【 解答:2 】
- サリドマイド訴訟は、催眠鎮静剤等として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である。
- サリドマイドは催眠鎮静成分として承認され、その鎮静作用を目的として、胃腸薬にも配合された。
- 日本では、サリドマイド製剤の催奇形性について海外から警告が発せられた後、直ちに出荷停止、回収措置がとられた。
- サリドマイドによる薬害事件は、世界的に問題となったため、世界保健機関(WHO)加盟国を中心に市販後の副作用情報の収集の重要性が改めて認識され、各国における副作用情報の収集体制の整備が図られることとなった。
【 解答:2 】
- ニコチン製剤
- インターフェロン製剤
- キノホルム製剤
- プリオン
- アスピリン
【 解答:3 】
【 解答:5 】
【 解答:1 】
- 食道から内容物が送られてくると、その刺激に反応して胃壁の平滑筋が収縮する。
- タンパク質がペプシンによって半消化された状態をペプシノーゲンという。
- 胃酸は、胃内を強酸性に保って内容物が腐敗や発酵を起こさないようにする役目を果たしている。
- 胃液による消化作用から胃自体を保護するため、胃の粘膜表皮を覆う細胞から粘液が分泌されている。
【 解答:4 】
- 胃の後下部に位置する細長い臓器で、膵液を胃へ分泌する。
- 膵液は弱アルカリ性で、胃で酸性となった内容物を中和するのに重要である。
- 膵臓は、炭水化物、タンパク質、脂質のそれぞれを消化するすべての酵素の供給を担っている。
- 膵臓は、消化腺であるとともに、血糖値を調節するホルモン(インスリン及びグルカゴン)等を血液中に分泌する内分泌腺でもある。
【 解答:4 】
- 肝臓は、体内で最も大きい臓器である。
- 小腸で吸収されたブドウ糖は、血液によって肝臓に運ばれてグルコースとして蓄えられる。
- アルコールは、胃や小腸で吸収されるが、肝臓へと運ばれて一度アセトアルデヒドに代謝されたのち、さらに代謝されて乳酸となる。
- 肝臓では、必須アミノ酸以外のアミノ酸を生合成することができる。
【 解答:3 】
- 気管にある扁桃は、リンパ組織(白血球の一種であるリンパ球が密集する組織)が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。
- 肺は、肺自体の筋組織により呼吸運動を行っている。
- 肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から酸素が肺胞気中に拡散し、代わりに二酸化炭素が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われる。
【 解答:5 】
- 心臓は、心筋でできた握りこぶし大の袋状の臓器で、胸骨の後方に位置する。
- 心臓の内部は上部左右の心室、下部左右の心房の4つの空洞に分かれている。
- 心臓の右側部分(右心房、右心室)は全身から集まってきた血液を肺へ送り出す。肺でのガス交換が行われた血液は、心臓の左側部分(左心房、左心室)に入り、そこから全身に送り出される。
- 心臓から拍出された血液を送る血管を静脈、心臓へ戻る血液を送る血管を動脈という。
- a,b
- a,c
- b,c
- b,d
- c,d
【 解答:2 】
- 四肢を通る静脈では、一定の間隔をおいて静脈弁が発達して血液の逆流を防いでいるが、リンパ管には逆流防止のための弁はない。
- 心臓が収縮したときの血圧を最小血圧、心臓が弛緩したときの血圧を最大血圧という。
- 血漿中の過剰なコレステロールが血管の内壁に蓄積すると、血液が流れにくくなるとともに、動脈ではその弾力性が損なわれてもろくなる。
【 解答:4 】
- 脂質異常症や動脈硬化症に伴う血行障害は、血液自体の粘稠性と直接関係する。
- 標高の高い土地での生活や重度の喫煙など、酸素が少ない環境で長期間過ごすと、血液中の赤血球の割合が増加する。
- 血管の損傷部位では、血小板が粘着、凝集するとともに、血小板から放出される酵素によって血液を凝固させる一連の反応が起こり、血漿タンパク質の一種であるフィブリンが傷口で重合して繊維状のフィブリノゲンとなる。
- アルブミンは、その多くが、免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体としての役割を担う。
【 解答:2 】
- 視細胞には、色を識別する細胞と、わずかな光でも敏感に反応する細胞の2種類があり、後者が光を感じる反応にはビタミンEが不可欠である。
- 網膜は、眼瞼の裏側と眼球前方の強膜(白目の部分)とを結ぶように覆って組織を保護している。
- 鼻腔の粘膜に炎症を起こして腫れた状態を鼻炎といい、鼻汁過多や鼻閉(鼻づまり)などの症状を生じる。
- 鼻腔に隣接した目と目の間、額部分、頬の下、鼻腔の奥に空洞があり、それらを総称して副鼻腔というが、鼻腔とはつながっていない。
【 解答:4 】
- 外耳の鼓室は、耳管という管で鼻腔や咽頭と通じている。
- 内耳の蝸牛は、水平・垂直方向の加速度を感知する部分(耳石器官)と、体の回転や傾きを感知する部分(半規管)に分けられる。
- 内耳の前庭の内部は、蝸牛の内部と同様、リンパ液で満たされている。
【 解答:2 】
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- 角質層は、細胞膜が丈夫な線維性のセラミド(リン脂質の一種)でできた板状の角質細胞と、タンパク質(ケラチン)を主成分とする細胞間脂質で構成されており、皮膚のバリア機能を担っている。
- 汗はエクリン腺から分泌され、体温調節のための発汗は全身の皮膚に生じるが、精神的緊張による発汗は手のひらや足底、脇の下の皮膚に限って起こる。
- メラニン色素は、表皮の最上層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、太陽光に含まれる赤外線の熱から皮膚組織を防護する役割がある。
- 毛根の最も深い部分を毛球といい、毛球の下端のへこんでいる部分を毛乳頭という。
- a,b
- a,c
- b,c
- b,d
【 解答:4 】
- 骨の基本構造は、主部となる骨質、骨質表面を覆う骨膜、骨質内部の骨髄、骨の接合部にある骨格筋の四組織からなる。
- すべての骨の骨髄には、赤血球、白血球、血小板を産生して体内に供給する造血機能がある。
- 骨自体は生きた組織ではないが、骨の周囲の細胞の新陳代謝により、破壊(骨吸収)と修復(骨形成)が行われている。
- 骨組織を構成する無機質は骨に硬さを与え、有機質(タンパク質及び多糖体)は骨の強靱さを保つ。
【 解答:3 】
- 末梢神経系は、随意運動、知覚等を担う自律神経系と、呼吸や血液の循環等のように生命や身体機能の維持のため無意識に働いている機能を担う体性神経系に分類される。
- 交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質はアセチルコリンであり、副交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質はノルアドレナリンである。
- 交感神経系は瞳孔を収縮させ、副交感神経系は瞳孔を散大させる効果を及ぼす。
- 交感神経系は腸の運動を亢進させ、副交感神経系は腸の運動を低下させる効果を及ぼす。
- 交感神経系は気管支を拡張させ、副交感神経系は気管支を収縮させる効果を及ぼす。
【 解答:5 】
- 外用薬は適用部位に対する局所的な効果を目的としたものであり、全身作用を示すことを目的として設計されたものはない。
- 全身作用を目的とする医薬品で局所的な副作用が生じることはあっても、局所作用を目的とする医薬品によって全身性の副作用が生じることはない。
- 全身作用を目的とする医薬品では、その有効成分が消化管等から吸収されて、循環血液中に移行することが不可欠である。
【 解答:1 】
- 坐剤は肛門から医薬品を挿入することにより、小腸内で溶解させ有効成分を吸収させるものである。
- 一般用医薬品の坐剤は、内服の場合よりも全身作用が速やかに現れる。
- 一般用医薬品には全身作用を目的とした点鼻薬はない。
- 眼の粘膜に適用する点眼薬は、眼以外の部位で副作用を起こさない。
【 解答:5 】
- 経口投与後、消化管で吸収された有効成分は、全身循環に入る前に門脈という血管を経由して肝臓を通過する。
- 最近の研究により、小腸などの消化管粘膜や腎臓にも、かなり強い代謝活性があることが明らかにされている。
- 腎機能が低下した人では、正常の人よりも有効成分の尿中への排泄が遅れ、血中濃度が下がりにくい。
- 血液中で血漿タンパク質と結合して複合体を形成している有効成分は、腎臓で濾過されないため、有効成分が長く循環血液中に留まることとなる。
【 解答:4 】
- 循環血液中に移行した有効成分は、多くの場合、標的となる細胞に存在する受容体、酵素、トランスポーターなどのタンパク質と結合し、その機能を変化させることで薬効を現す。
- 十分な間隔をあけずに追加摂取するなどして医薬品の血中濃度を高くしても、ある濃度以上になるとより強い薬効は得られなくなり、有害な作用(副作用や毒性)も現れにくくなる。
- 全身作用を目的とする医薬品の多くは、使用後の一定期間、その有効成分の血中濃度が、最小有効濃度未満の濃度域と、毒性が現れる濃度域の間の範囲に維持されるよう、使用量及び使用間隔が定められている。
【 解答:2 】
- 消化性潰瘍は、胃のもたれ、食欲低下、胸やけ、吐きけ、胃痛、空腹時にみぞおちが痛くなる、消化管出血に伴って糞便が黒くなるなどの症状が現れる。
- 消化性潰瘍は、自覚症状が乏しい場合があり、貧血症状(動悸や息切れ等)の検査時や突然の吐血・下血によって発見されることもある。
- イレウス様症状(腸閉塞様症状)は、悪化すると、腸内細菌の異常増殖によって全身状態の衰弱が急激に進行する可能性がある。
- イレウス様症状(腸閉塞様症状)は、発症のリスクが高齢者では高いが、小児では低い。
【 解答:4 】
- 腎障害では、むくみ(浮腫)、倦怠感、尿が濁る・赤みを帯びる(血尿)等の症状が現れる。
- 交感神経系の機能を抑制する作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、膀胱の排尿筋の収縮が抑制され、尿が出にくい、尿が少ししか出ない等の排尿困難の症状を生じることがある。
- 排尿困難が進行すると、尿意があるのに尿が全く出なくなったり(尿閉)、下腹部が膨満して激しい痛みを感じるようになるが、これらは男性特有の症状である。
- 膀胱炎様症状では、尿の回数増加(頻尿)、排尿時の疼痛、残尿感等の症状が現れる。
【 解答:2 】
- 医薬品が触れた皮膚の部分にのみ生じ、正常な皮膚との境界がはっきりしている。
- 原因となる医薬品と接触してから発症するまでの時間は様々である。
- 発症後、原因と考えられる医薬品の使用を中止すれば、通常は1週間程度で症状は治まり、再びその医薬品に触れても再発することはない。
【 解答:1 】
このかぜ薬に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- クレマスチンフマル酸塩は、発熱を鎮め、痛みを和らげる目的で配合されている。
- ベラドンナ総アルカロイドは、抗コリン作用によって鼻汁分泌を抑えることを目的として配合されている。
- ブロムヘキシン塩酸塩は、鼻粘膜や喉の炎症による腫れを和らげることを目的として配合されている。
- トラネキサム酸は、炎症の発生を抑え、腫れを和らげることを目的として配合されているが、凝固した血液を溶解されにくくする働きもある。
- a,b
- a,c
- a,d
- b,d
- c,d
【 解答:4 】
- 葛根湯は、体力中等度以上のものの感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛みに適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
- 小柴胡湯は、インターフェロン製剤で治療を受けている人では、間質性肺炎の副作用が現れるおそれが高まる。
- 桂枝湯は、体力虚弱で、汗が出るもののかぜの初期に適すとされる。
- 小青竜湯は、体力中等度またはやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出るものの気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
【 解答:4 】
この解熱鎮痛薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- エテンザミドは、痛みの発生を抑える働きが作用の中心となっている他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが強い。
- アセトアミノフェンが配合された坐薬と内服薬とは影響し合わないので、アセトアミノフェンが配合された坐薬を併用してもよい。
- アリルイソプロピルアセチル尿素は、反復して摂取すると依存を生じることが知られており、本来の目的から逸脱した使用(乱用)がなされることがある。
【 解答:2 】
- アスピリン喘息は、アスピリン特有の副作用であり、他の解熱鎮痛成分では発現しない。
- イブプロフェンは、胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎またはクローン氏病の既往歴がある人において、それら疾患の再発を招くおそれがある。
- サリチルアミドは、インフルエンザにかかっている15 歳未満の小児に対しては使用を避ける必要がある。
- 現在では、サザピリンが一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分となっている。
- a,b
- a,d
- b,c
- c,d
【 解答:3 】
- 一般用医薬品の酸棗仁湯は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているため、症状の改善がみられなくても1ヶ月継続して服用する必要がある。
- 妊娠中にしばしば生じる睡眠障害は、抗ヒスタミン成分を主薬とする睡眠改善薬の適用対象である。
- 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、慢性的に不眠症状がある人や、医療機関において不眠症の診断を受けている人を対象とするものではない。
- 加味帰脾湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの貧血、不眠症、精神不安、神経症に適すとされる。
- a,b
- a,c
- a,d
- b,d
- c,d
【 解答:5 】
- 摂取されたカフェインは乳汁中へ移行しないため、授乳中の女性はカフェインの摂取量に注意する必要はない。
- 一般用医薬品の眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量は、カフェインとして500 mg、1日摂取量は1500 mg が上限とされている。
- 胃液の分泌を減少させる作用があるため、胃腸障害(食欲不振、悪心・嘔吐)が現れることがある。
- 脳に軽い興奮状態を引き起こし、一時的に眠気や倦怠感を抑える効果がある。
- 腎臓におけるナトリウムイオンの再吸収促進作用があり、尿量の減少をもたらす。
【 解答:4 】
- スコポラミン臭化水素酸塩は、乗物酔い防止に古くから用いられている抗コリン成分で、消化管からよく吸収され、他の抗コリン成分と比べて脳内に移行しにくい。
- ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。
- プロメタジンテオクル酸塩は、15 歳未満の小児では使用を避ける必要がある。
- メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが早く持続時間が短い。
- a,b
- a,d
- b,c
- c,d
【 解答:3 】
- 小児鎮静薬は、夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状を鎮めるほか、小児における虚弱体質、消化不良などの改善を目的とする医薬品である。
- 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていないため、生後1ヶ月の乳児に使用しても問題はない。
- 主な漢方処方製剤としては、桂枝し加竜骨牡蛎湯、抑肝散、小建中湯がある。
- ジンコウは、ウシ科のサイカレイヨウ等の角を基原とする生薬で、緊張や興奮を鎮める作用等を期待して用いられる。
【 解答:2 】
- 気管支拡張のほか、発汗促進、尿量増加(利尿)の作用も期待される。
- 心臓病、高血圧、糖尿病または甲状腺機能障害の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがある。
- 中枢神経系に対する作用が他の気管支拡張成分に比べ弱く、依存性がない。
- 副作用として、排尿困難が現れることがある。
【 解答:1 】
この鎮咳去痰薬を販売するにあたって確認すべき事項の説明として、正しいものの組み合わせはどれか。
- アドレナリン作動成分であるdl-メチルエフェドリン塩酸塩が含まれているので、使用者が心臓病、高血圧、糖尿病または甲状腺機能障害の診断を受けていないか確認する。
- 中枢神経系を興奮させる作用を示すL-カルボシステインが含まれており、てんかんの診断を受けた人では、症状の悪化を招くおそれがあるため、使用者がてんかんの診断を受けていないか確認する。
- 痰の切れを良くする作用を示すクロルフェニラミンマレイン酸塩が含まれているが、フィブリノゲンやフィブリンを分解する作用もあるため、使用者が血液凝固異常のある人でないか確認する。
- 麻薬性鎮咳成分であるジヒドロコデインリン酸塩が含まれており、薬物依存につながるおそれがあるため、長期連用や大量摂取をしていないか確認する。
- a,b
- a,d
- b,c
- b,d
- c,d
【 解答:2 】
- 噴射式の液剤では、軽く息を吐いたり、声を出しながら噴射することが望ましい。
- 含嗽薬の使用後すぐに食事を摂ると、殺菌消毒効果が薄れやすい。
- 含嗽薬は、水で用時希釈または溶解して使用するものが多いが、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られない。
- トローチ剤やドロップ剤は、有効成分が早く体内に行き渡るよう、噛み砕いて飲み込んで使用する。
- 口腔咽喉薬には、殺菌消毒成分が配合されている製品はあるが、鎮咳成分が配合された製品はない。
【 解答:4 】
- 1日用量中センソ1 mgを超えて含有する医薬品は劇薬に指定されている。
- ジャコウは、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる等の作用があるとされる。
- 苓桂朮甘湯は、強心作用が期待される生薬を含む。
- 強心薬は、疲労やストレス等による軽度の心臓の働きの乱れについて、心臓の働きを整えて、動悸や息切れ等の症状の改善を目的とする医薬品である。
【 解答:2 】
- ビタミンEは、コレステロールから過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされる。
- リボフラビンを摂取後、尿が黄色くなるのは、副作用であり、直ちに服用を中止しなければならない。
- パンテチンには、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。
【 解答:1 】
- 銅はヘモグロビンの産生過程で、鉄の代謝や輸送に重要な役割を持つ。
- コバルトは赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12 の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸コバルトが配合されている場合がある。
- ヘモグロビン産生に必要なビタミンB6 が配合されている場合がある。
【 解答:3 】
- コウカには、末梢の血行を促して鬱血を除く作用があるとされる。
- ヘプロニカートは、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分で、別名コエンザイムQ10とも呼ばれる。
- ルチンは、ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。
- 三黄瀉心湯は、体力中等度以下で、顔色が悪くて疲れやすく、胃腸障害のないものの高血圧に伴う随伴症状(のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重)に適すとされる。
【 解答:1 】
- エチニルエストラジオールは、妊娠中でも安全に使用することができる。
- 女性ホルモン成分の長期連用により血栓症を生じるおそれがある。
- コウブシは、鎮静、鎮痛のほか、女性の滞っている月経を促す作用を期待して配合されている場合がある。
- トウキは、血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和するほか、強壮、鎮静、鎮痛等の作用を期待して用いられる。
【 解答:5 】
- ジフェンヒドラミンサリチル酸塩は、吸収されたジフェンヒドラミンの一部が乳汁に移行して乳児に昏睡を生じるおそれがある。
- メキタジンは、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少を生じることがある。
- アレルギー症状が現れる前から予防的にアレルギー用薬を使用することを、減感作療法という。
- モノアミン酸化酵素阻害剤を服用している人が、プソイドエフェドリン塩酸塩を服用すると、プソイドエフェドリンが急速に代謝され、副作用が現れやすくなる。
- a,b
- a,c
- b,c
- b,d
【 解答:1 】
- 芍薬甘草湯
- 半夏厚朴湯
- 大黄牡丹皮湯
- 温清飲
- 辛夷清肺湯
【 解答:5 】
- ケトチフェンは、鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止することを目的として配合される。
- リドカイン塩酸塩は、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として配合されている場合がある。
- クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑える作用を示し、花粉、ハウスダスト(室内塵)等による鼻アレルギー症状の緩和を目的として配合される。
- ナファゾリン塩酸塩は、交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として配合される。
【 解答:5 】
- 尿中のタンパク値に異常を生じる要因については、尿路に異常が生じたことによるものとして腎炎やネフローゼがある。
- 尿糖値に異常を生じる要因は、一般に高血糖と結びつけて捉えられることが多いが、腎性糖尿等のように高血糖を伴わない場合もある。
- 通常、尿は弱酸性であるが、食事やその他の影響で中性~弱アルカリ性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。
【 解答:3 】
- a,b
- a,c
- a,d
- b,c
- b,d
【 解答:3 】
- 制酸薬は、胃内容物の刺激によって促進される胃液分泌から胃粘膜を保護することを目的として、食後に服用することとなっているものが多い。
- 制酸薬は、吐きけ(二日酔い・悪酔いのむかつき・嘔気)、嘔吐等の症状を予防するものではない。
- 制酸成分を主体とする胃腸薬は、酸度の高い食品と一緒に使用すると胃酸に対する中和作用が低下することが考えられるため、炭酸飲料での服用は適当でない。
- 一般用医薬品は、症状に合った成分のみが配合された製品が選択されることが望ましいため、制酸、胃粘膜保護、健胃、消化、整腸等、それぞれの作用を目的とする成分を組み合わせた製品は販売されていない。
- a,b
- a,c
- a,d
- b,c
- b,d
【 解答:4 】
- 抗コリン成分による作用は、消化管に限定されないため、散瞳による目のかすみや異常な眩しさ、顔のほてり、口渇、排尿困難等の副作用が現れることがある。
- ブチルスコポラミン臭化物は、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることが知られている。
- 抗コリン成分は、胃痛、腹痛、さしこみ(疝痛、癪)を鎮めるが、胃酸過多や胸やけに対しては効果が期待できない。
- ロートエキスは、吸収された成分の一部が母乳中に移行して、その母乳を飲んだ乳児の脈が遅くなるおそれがある。
- a,b
- a,c
- a,d
- b,c
- b,d
【 解答:1 】
- パパベリン塩酸塩は、抗コリン成分と異なり自律神経系を介した作用がないため、眼圧を上昇させる作用を示さない。
- アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用は避ける必要がある。
- オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃粘膜にゼラチン状の皮膜を形成して保護する作用もある。
- エンゴサクやシャクヤクは、鎮痛鎮痙作用を期待して配合されている場合がある。
- a,b
- a,c
- a,d
- b,c
- b,d
【 解答:5 】
- 直腸内で徐々に分解して微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して、グリセリンが注入剤の配合成分として、用いられる。
- グリセリンが配合された浣腸薬が、肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血しているときに使用されると、グリセリンが傷口から血管内に入って、赤血球の破壊(溶血)を引き起こすおそれがある。
- 直腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるため、妊婦または妊娠していると思われる女性では使用を避けるべきである。
- 浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して、炭酸水素ナトリウムが用いられる。
【 解答:4 】
- 駆除した虫体や腸管内に残留する駆虫成分の排出を促すため、ヒマシ油が併用される。
- カイニン酸は、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされる。
- サントニンは、服用後、一時的に物が黄色く見えたり、耳鳴り、口渇が現れることがある。
- パモ酸ピルビニウムは、空腹時に服用するよりも、脂質分の多い食事の後に服用した方が効果的である。
【 解答:3 】
【 解答:2 】
( b )は、体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあるものの排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ(おりもの)、頻尿に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
( c )は、体力中等度以下で、疲れやすくて尿量減少または多尿で、ときに手足のほてり、口渇があるものの排尿困難、残尿感、頻尿、むくみ、痒み、夜尿症、しびれに適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、腹痛、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
【 解答:2 】
【 解答:1 】
この止瀉薬を購入しようとしている女性に対する説明の趣旨の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- ベルベリン塩化物水和物は、収斂作用のほか、腸内で発生した有毒物質を分解する作用も持つ成分です。
- 母乳を与える女性では使用を避けるか、または使用期間中の授乳を避けることが必要です。
- 緑内障の方でも安心して服用できます。
【 解答:2 】
- コンタクトレンズ装着液について、配合成分としてあらかじめ定められた範囲内の成分のみを含む等の基準にあてはまる製品は、医薬部外品として認められている。
- 眼科用薬は、目の疲れやかすみ、痒みなどの症状の緩和を目的として、結膜嚢に適用する外用薬である。
- 1回使い切りタイプとして防腐剤を含まない点眼薬には、ソフトコンタクトレンズ装着時にも使用できるものがある。
- アドレナリン作動成分を含む一般用医薬品の点眼薬は、緑内障に効果的である。
- 点眼の際に容器の先端を眼瞼(まぶた)や睫毛(まつげ)に触れないように注意しながら1滴ずつ正確に点眼する。
【 解答:4 】
【 解答:3 】
- ステロイド性抗炎症成分は、広範囲に生じた皮膚症状や、慢性の湿疹・皮膚炎を対象としている。
- インドメタシン含有の貼付剤を使用すると、適用部位の皮膚に、腫れ、ヒリヒリ感、熱感、乾燥感が現れることがある。
- 皮下の知覚神経に麻痺を起こさせる成分として、アンモニアが主に虫さされによる痒みに用いられるが、皮膚刺激性が強いため、粘膜や目の周りへの使用は避ける必要がある。
- 打撲や捻挫の急性の腫れに対しては、温感刺激成分が配合された外用鎮痛薬が適すとされる。
【 解答:5 】
- 湿疹に抗真菌作用を有する成分を使用すると、かえって湿疹の悪化を招くことがある。
- みずむしに用いられる液剤は、軟膏に比べて有効成分の浸透性が低く、患部に対する刺激が弱い。
- オキシコナゾール硝酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える。d ピロールニトリンは、患部を酸性にすることで、皮膚糸状菌の発育を抑える。
- a,b
- a,c
- a,d
- b,c
- c,d
【 解答:2 】
- 咀嚼剤を大量に使用すると禁煙達成が早まる。
- ニコチン含有製剤を併用することが望ましい。
- 禁煙補助剤の種類には咀嚼剤、経口液剤及び軟膏剤がある。
- 妊婦、母乳を与える女性でも使用を避ける必要はない。
- うつ病と診断されたことのある人は使用を避ける必要がある。
【 解答:5 】
- ビタミンB6 は、タンパク質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の健康維持、神経機能の維持に重要な栄養素である。
- ヨクイニンは、クロウメモドキ科のナツメの果実を基原とする生薬で、肌荒れやいぼに用いられる。
- ビタミンB1 主薬製剤は、リボフラビン酪酸エステル、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウムが主薬として配合された製剤で、口角炎、口唇炎に用いられる。
- ビタミンE主薬製剤は、トコフェロール、トコフェロールコハク酸エステルが主薬として配合された製剤で、末梢血管障害による肩・首筋のこりに用いられる。
【 解答:5 】
- 防已黄耆湯
- 大黄甘草湯
- 乙字湯
- 安中散
【 解答:1 】
これらの漢方処方製剤に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- ダイオウが配合されたAは、瀉下作用の増強を生じて、腹痛、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすくなるため、瀉下薬の併用に注意する必要がある。
- Aに含まれるカンゾウは、グリチルリチン酸による抗炎症作用のほか、気道粘膜からの分泌を促す等の作用も期待される。
- センソが配合されたBは、口中で噛み砕くと舌等が麻痺することがあるため、噛まずに服用することとされている。
- Bに含まれるゴオウは、神経系の興奮や副腎皮質の機能亢進等の作用により、外界からのストレス刺激に対する抵抗力や新陳代謝を高める機能がある。
【 解答:4 】
- 消毒薬が微生物を死滅させる仕組み及び効果は、殺菌消毒成分の種類、濃度、温度、時間、消毒対象物の汚染度、微生物の種類や状態によって異なる。
- 消毒薬の溶液中で生存、増殖する微生物はいない。
- エタノールのウイルスに対する不活性効果は、イソプロパノールよりも低い。
- 酸を含有する消毒薬が目に入った場合は、アルカリで中和することが適切である。
【 解答:1 】
- メトキサジアゾン
- ペルメトリン
- ジクロルボス
- メトプレン
- プロポクスル
【 解答:3 】
- 添付文書は、開封時に一度目を通せば十分というものでなく、実際に使用する人やその時の状態等によって留意されるべき事項が異なってくるため、必要なときにいつでも取り出して読むことができるように保管する必要がある。
- 販売時に専門家から直接情報提供を受けた購入者以外の家族等が、その医薬品を使用する際には、添付文書に目を通し、使用上の注意等に留意して適正に使用されることが特に重要である。
- 添付文書の内容は、1年に一度定期的に改訂することとされ、改訂年月を記載するとともに改訂された箇所を明示することとされている。
【 解答:5 】
- 記載事項である「製品の特徴」は、医薬品を使用する人に、その製品の概要を分かりやすく説明することを目的として記載されている。
- 薬効名とは、その医薬品の薬効または性質(例えば、主たる有効成分など)が簡潔な分かりやすい表現で示されたもので、販売名に薬効名が含まれているような場合でも(例えば、「○○○胃腸薬」など)、薬効名は必ず記載しなければならない。
- 「使用上の注意」は、「してはいけないこと」、「相談すること」及び「その他の注意」から構成され、枠囲い、文字の色やポイントを替えるなど、他の記載事項と比べて目立つように記載されている。
【 解答:1 】
- 一般用検査薬では、その検査結果のみで確定診断はできないので、判定が陽性であれば速やかに医師の診断を受ける旨が記載されている。
- 「してはいけないこと」の項には、守らないと症状が悪化する事項、副作用または事故等が起こりやすくなる事項について記載されている。
- 「相談すること」の項に「妊婦又は妊娠していると思われる人」と記載されている医薬品は、ヒトにおける具体的な悪影響が判明しているものに限定されている。
- 「次の人は使用(服用)しないこと」の項には、アレルギーの既往歴、症状や状態、基礎疾患等からみて重篤な副作用を生じる危険性が特に高いため、使用を避けるべき人について、生活者が自らの判断で認識できるよう記載されている。
【 解答:3 】
- 「使用上の注意」の記載における「高齢者」とは、およその目安として60 歳以上を指す。
- 重篤な副作用が現れた場合については、ただちに医師の診療を受けることの旨の記載があるが、一般用医薬品で入院相当以上の健康被害につながることはない。
- 漢方処方製剤では、継続して使用することにより効果が得られるとされているものが多いが、長期連用する場合には、専門家に相談する旨が記載されている。
【 解答:5 】
- 錠剤、カプセル剤、散剤では、取り出したときに室温との急な温度差で湿気を帯びるおそれがあるため、冷蔵庫内での保管は不適当である。
- 医薬品を別の容器へ移し替えることは、誤用の原因になったり、適切な品質が保持できなくなったりするおそれがあるため、不適当である。
- 点眼薬では、複数の使用者間で使い回されると、別の使用者に感染するおそれがあるため、他の人と共用しないことの旨が記載されている。
- シロップ剤は、変質しやすいため、適切な保管がなされないと化学変化や雑菌の繁殖等を生じることがあり、開封後は冷凍庫内に保管されるのが望ましい。
【 解答:4 】
- 医薬品によっては添付文書の形でなく、医薬品医療機器等法第52 条の規定に基づく「用法、用量その他使用及び取扱い上必要な注意」等の記載を、外箱等に行っている場合がある。
- 副作用や事故等が起きる危険性を回避するため、1回服用量中0.1 mL を超えるアルコールを含有する内服液剤(滋養強壮を目的とするもの)については、アルコールを含有する旨及びその分量が記載されている。
- 購入者によっては、購入後すぐ開封せずにそのまま保管する場合や持ち歩く場合があるため、添付文書を見なくても適切な保管がなされるよう、その容器や包装にも、保管に関する注意事項が記載されている。
- 適切な保存条件の下で製造後3年を超えて性状及び品質が安定であることが確認されている医薬品であっても、外箱に使用期限を表示することが医薬品医療機器等法で定められている。
【 解答:4 】
- 「緊急安全性情報」は、医薬品または医療機器について、緊急かつ重大な注意喚起や使用制限に係る対策が必要な状況にある場合などに作成される。
- 「安全性速報」は、医薬品または医療機器について、一般的な使用上の注意の改訂情報よりも迅速な注意喚起が必要な場合などに作成される。
- 「安全性速報」は、A4サイズの黄色地の印刷物で、イエローレターと呼ばれる。
- 厚生労働省は、医薬品、医療機器等による重要な副作用、不具合等に関する情報を原則、毎月とりまとめ、「医薬品・医療機器等安全性情報」として、広く医薬関係者向けに情報提供を行っている。
【 解答:3 】
- 医薬品医療機器情報提供ホームページには、厚生労働省が製造販売業者等に指示した緊急安全性情報や、「使用上の注意」の改訂情報が掲載されている。
- 医薬品医療機器情報提供ホームページには、製造販売業者等や医療機関等から報告された、医薬品による副作用が疑われる症例情報が掲載されている。
- 医薬品医療機器情報配信サービス(PMDA メディナビ)は、医薬品や医療機器の安全性に関する特に重要な情報が発出されたときに、その情報を電子メールによりタイムリーに配信するサービスである。
- 医薬品医療機器情報配信サービス(PMDA メディナビ)の利用は、医薬関係者に限られる。
【 解答:2 】
- 薬局開設者は、医薬品の副作用等によるものと疑われる健康被害の発生を知った際、その医薬品と健康被害の因果関係が明確であり危害発生の防止のために必要であると認めた場合に限って、その旨を厚生労働大臣に報告しなければならない。
- 登録販売者は、医薬品の副作用等によるものと疑われる健康被害の発生について、報告を行う医薬関係者として位置づけられている。
- 世界保健機関(WHO)加盟国の一員として、わが国が対応した安全対策に係る制度の一つである。
【 解答:1 】
- 報告様式の記入欄すべてに記入がなされる必要はなく、購入者等(健康被害を生じた本人に限らない)から把握可能な範囲で報告がなされればよい。
- 医薬部外品や化粧品の使用によるものと疑われる健康被害についても、自発的な報告が求められている。
- 安全対策上必要があると認めるときは、医薬品の過量使用や誤用等によるものと思われる健康被害についても、報告する必要がある。
【 解答:5 】
- 救済給付業務に必要な費用のうち、給付費については、製造販売業者から年度ごとに納付される拠出金が充てられる。
- 給付の種類としては、医療費、障害年金、遺族年金、葬祭料等がある。
- 医薬品を適正に使用して生じた健康被害であれば、特に医療機関での治療を要さずに寛解したような軽度のものについても給付対象となる。
- 個人輸入した医薬品の使用による健康被害についても、医薬品副作用被害救済制度の対象となる。
- a,b
- a,d
- b,c
- b,d
- c,d
【 解答:1 】
- 一般用検査薬
- 人体に直接使用する殺菌消毒剤
- 殺虫剤
- 日本薬局方ワセリン
【 解答:2 】
- ロートエキス
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物
- フェニレフリン塩酸塩
- 硫酸ナトリウム
- イブプロフェン
【 解答:3 】
- リドカイン塩酸塩
- リゾチーム塩酸塩
- ロペラミド塩酸塩
- ジフェンヒドラミン塩酸塩
- メチルエフェドリン塩酸塩
【 解答:2 】
- 無水カフェイン
- ジヒドロコデインリン酸塩
- アセトアミノフェン
- アスピリン
【 解答:4 】
- テオフィリンを含む鎮咳去痰薬
- ジフェンヒドラミン塩酸塩を含むかぜ薬
- アルジオキサを含む胃腸薬
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物を含む乗物酔い防止薬
- a,b
- a,c
- b,c
- b,d
- c,d
【 解答:4 】
- アルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を生じるおそれがあるため。
- 鬱血性心不全、心室頻拍の副作用が現れることがあるため。
- 副腎皮質の機能低下を生じるおそれがあるため。
- 偽アルドステロン症を生じるおそれがあるため。
- 喘息発作を誘発するおそれがあるため。
【 解答:1 】
- ケイ酸アルミン酸マグネシウム
- ペントキシベリンクエン酸塩
- ジフェニドール塩酸塩
- テシットデシチン
- a,c
- a,d
- b,c
- b,d
- c,d
【 解答:3 】
【 解答:4 】
- テオフィリン
- ヒマシ油
- 次硝酸ビスマス
- 合成ヒドロタルサイト
- ピレンゼピン塩酸塩
【 解答:3 】