登録販売者 茨城 過去問 平成29年 第31問
高齢者の医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 生理機能が衰えている高齢者は、若年者と比べると副作用を生じるリスクが高くなるため、一般用医薬品の販売に携わる専門家は、定められた用量よりも少ない量から服用を始めるよう説明することが義務づけられている。
  2. 高齢者は、医薬品の取り違えや飲み忘れを起こしやすい傾向があり、家族や周囲の人の理解や協力も含めて、配慮が重要である。
  3. 高齢者でも基礎体力や生理機能の衰えの度合いは個人差が大きいので、一般用医薬品の販売に際しては、実際に使用する高齢者の個々の状況に即して、適切に情報提供や相談対応をすることが重要である。

    【 正答:3 】

    解説

    1.  生理機能が衰えている高齢者では、少ない用量から様子を見ながら使用するのが望ましいとされるが、一般用医薬品の用法用量は、使用する人の生理機能を含めて、ある程度の個人差は織り込んで設定されている。このため、一般用医薬品については、基本的には、定められた用量の範囲内で使用されることが望ましく、それ以下に量を減らしても十分な効果が得られなくなるだけで、必ずしもリスクの軽減にはつながらない。しかしながら、既定用量の下限で使用してもなお作用が強過ぎる等の問題を生じる場合もあるので注意が必要である。
      ※ 改正により試験問題の作成に関する手引きから削除されました。
    2.  選択肢の通り
    3.  選択肢の通り