登録販売者 北関東・甲信越共通問題 過去問 平成29年 第46問
血液に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 二酸化炭素の多くはヘモグロビンと結合し、末梢組織から肺へ運ばれる。
  2. 好中球は、白血球の約5%と少ないが、白血球の中で最も大きく、強い食作用を持つ。
  3. グロブリンは、その多くが、免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体としての役割を担う。
  4. 血管の損傷部位では、血小板から放出される酵素によって血液を凝固させる一連の反応が起こり、血漿タンパク質の一種であるフィブリンが傷口で重合して線維状のフィブリノゲンとなる。

    【 正答:5 】

    解説

    1.  二酸化炭素はヘモグロビンとほとんど結合せず、血漿中に溶け込んで末梢組織から肺へ運ばれる
    2.  好中球は、最も数が多く、白血球の約60%を占めている。白血球の約5%と少ないが、白血球の中で最も大きく、強い食作用を持つのは単球である。
    3.  選択肢の通り
    4.  血管の損傷部位では、血小板から放出される酵素によって血液を凝固させる一連の反応が起こり、血漿タンパク質の一種であるフィブリノゲンが傷口で重合して線維状のフィブリンとなる。フィブリン線維に赤血球や血小板などが絡まり合い、血の凝固物(血餅)となって傷口をふさぎ、止血がなされる。