登録販売者 北関東・甲信越共通問題 過去問 平成29年 第99問
消毒薬及びその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. クレゾール石鹸液は、一般細菌類、真菌類及びウイルスに対して殺菌消毒作用を示す。
  2. サラシ粉は、一般細菌類に対して殺菌消毒作用を示し、専ら人体の消毒に用いられる。
  3. 消毒薬を誤って飲み込んだ場合、一般的な家庭における応急処置として、通常は多量の牛乳などを飲ませるが、手元に何もないときはまず水を飲ませる。
  4. 消毒薬が誤って目に入った場合の応急処置として、まずは、酸であればアルカリで、アルカリであれば酸で中和することが適切である。

    【 正答:3 】

    解説

    1.  クレゾール石鹸液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、大部分のウイルスに対する殺菌消毒作用はない。
    2.  サラシ粉は、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示すが、皮膚刺激性が強いため、通常人体の消毒には用いられない。
    3.  選択肢の通り
    4.  酸やアルカリが目に入った場合は、早期に十分な水洗がされることが重要であり、特にアルカリ性物質の場合には念入りに水洗する。なお、酸をアルカリで中和したり、アルカリを酸で中和するといった処置は、熱を発生して刺激をかえって強め、状態が悪化するおそれがあるため適切ではない。