登録販売者 北関東・甲信越共通問題 過去問 平成30年 第85問
浣腸薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 剤形には注入剤(肛門から薬液を注入するもの)のほか、坐剤となっているものもある。
  2. 注入剤を半量使用する場合、残量を冷蔵保管することで安全に再利用できる。
  3. 注入剤を使用する時の注意点として、できるだけ早く押し込み、注入が終わったら放出部をゆっくり抜き取ることが挙げられる。
  4. ビサコジルは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果がある。

    【 正答:2 】

    解説

    1. 選択肢の通り
    2. 半量等を使用する用法がある場合、残量を再利用すると感染のおそれがあるので使用後は廃棄する。
    3. 注入するときはゆっくりと押し込み、注入が終わったら放出部をゆっくりと抜き取る。
    4. 浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して、グリセリンやソルビトールが用いられる。ビサコジルは、大腸の副交感神経末端に作用してぜん動を高めるほか、腸粘膜に直接作用して排便反射を刺激し、排便を促進する目的で用いられる。