登録販売者 過去問 解答 平成26年

登録販売者 過去問 解答 平成26年

スポンサーリンク

問題1
医薬品に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 医薬品は、効能効果、用法用量、副作用等の必要な情報が適切に伝達されることを通じて、購入者が適切に使用することにより、初めてその役割を十分に発揮するものである。
イ 一般用医薬品のリスク区分は、有効性、安全性等について確認した上で決められているので、見直しが行われることはない。
ウ 医薬品の治療量上限を超えた量を投与しない限り、発がん作用、胎児毒性や組織・臓器の機能不全が生じるおそれはない。
エ 医薬品に対しては製造販売後の調査及び試験の実施基準として Good Post-marketing Study Practice(GPSP)と製造販売後安全管理基準として Good Vigilance Practice(GVP)が制定されている。

【 解答:2 】

問題2
一般用医薬品に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 多く飲めば早く効くので、定められた用量を超えて使用してもかまわない。
イ 一般用医薬品の乱用で薬物依存を生じることがあっても、そこから離脱することは容易である。
ウ 医薬品は、その目的とする効果に対して副作用が生じる危険性が最小限となるよう、使用する量や使い方が定められている。
エ 医薬品の販売等に従事する専門家は、必要以上の大量購入や頻回購入を試みる購入者には慎重に対処する必要がある。
  1. ア、イ
  2. ア、ウ
  3. イ、エ
  4. ウ、エ

【 解答:4 】

問題3
医薬品の副作用に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入ります。
世界保健機関(WHO)の定義によれば、医薬品の副作用とは、「疾病の予防、診断、治療のため、又は身体の機能を( ア )ために、人に( イ )量で発現する医薬品の有害かつ意図しない反応」とされている。
我が国では、「許可医薬品が( ウ )な使用目的に従い( ウ )に使用された場合においてもその許可医薬品により人に発現する有害な反応」(独立行政法人医薬品医療機器総合機構法第4条第6項)を、医薬品の副作用と定義している。

【 解答:2 】

問題4
医薬品同士や食品と医薬品の相互作用に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア外用薬や注射薬であっても、食品によって医薬品の作用や代謝(体内で化学的に変化すること)に影響を受ける可能性がある。
イ一般用医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者に、同時に使用できない薬剤が医療機関から交付されている場合には、その交付されている薬剤の使用を中止するよう説明すべきである。
ウ相互作用には、医薬品が吸収、代謝、分布又は排泄される過程で起こるものと、医薬品が薬理作用をもたらす部位において起こるものがある。
エ一般用医薬品は、他の医薬品と併用した場合に、同様な作用を持つ成分が重複することがあるが、これにより、作用が強く出過ぎることはない。
  1. ア、イ
  2. ア、ウ
  3. イ、エ
  4. ウ、エ

【 解答:2 】

問題5
プラセボ効果に関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。
  1. プラセボ効果は、客観的に測定可能な変化として現れることもあるが、それを目的として医薬品が使用されるべきではない。
  2. プラセボ効果は、時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)等が関与して生じると考えられている。
  3. プラセボ効果によってもたらされる反応には、不都合なもの(副作用)もある。
  4. 医薬品を使用したとき、薬理作用を生じさせる効果をプラセボ効果という。

【 解答:4 】

問題6
乳児、幼児、小児への医薬品使用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 医薬品の使用上の注意等において「乳児」とは、おおよその目安として、2歳未満の年齢区分をいう。
イ 5歳未満の幼児に使用される錠剤やカプセル剤では、服用時に喉につかえやすいので注意するよう添付文書に記載されている。
ウ 医薬品の販売等に従事する専門家においては、保護者等に対して、成人用の医薬品の量を減らして小児へ与えるような安易な使用は避け、必ず年齢に応じた用法用量が定められているものを使用するよう説明がなされることが重要である。
エ 乳児は、基本的には医師の診療を受けることが優先され、一般用医薬品による対処は最小限(夜間等、医師の診療を受けることが困難な場合)にとどめることが望ましい。

【 解答:3 】

問題7
サリドマイドに関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入ります。
サリドマイドは( ア )として承認されたが、副作用として血管新生を( イ )作用もあったことから、妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生した。
なお、血管新生を( イ )作用は、サリドマイドの光学異性体のうち、一方の異性体( ウ )のみが有する作用である。

【 解答:3 】

問題8
以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。
  1. 胎盤には、胎児の血液と母体の血液とが混ざり合う仕組み(血液‐胎盤関門)がある。
  2. 便秘薬には、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。
  3. 授乳婦において、吸収された医薬品の一部が乳汁中に移行することが知られていても、通常の使用の範囲では乳幼児への具体的な悪影響は判明していないものもある。
  4. 妊娠の有無やその可能性については、購入者側にとって他人に知られたくない場合もあることから、一般用医薬品の販売等において専門家が情報提供や相談対応を行う際には、十分に配慮することが必要である。

【 解答:1 】

問題9
高齢者の医薬品使用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が弱く現れやすい。
イ 高齢者は、持病(基礎疾患)を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の治療の妨げとなる場合がある。
ウ 高齢者では、医薬品の取り違えや飲み忘れを起こしやすい傾向があるので、医薬品の安全使用の観点からの配慮が重要となることがある。
エ 医薬品の使用上の注意等において「高齢者」という場合には、おおよその目安として75歳以上を指す。

【 解答:4 】

問題10
スモンに関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア スモンとは、亜急性脊髄視神経症のことである。
イ スモンの原因となったキノホルム製剤は、1924年から整腸剤として販売されていたが、米国では1960年になって、アメーバ赤痢に使用が制限されたことから、我が国でも同年9月に販売が停止された。
ウ スモンはその症状として、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。
エ スモン訴訟は、患者の早期救済のためには、和解による解決が望ましいとの各地の地裁、高裁の勧告にもかかわらず、未だ全面和解に至っていない。
  1. ア、イ
  2. ア、ウ
  3. イ、エ
  4. ウ、エ

【 解答:2 】

スポンサーリンク

問題11
セルフメディケーションに関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
セルフメディケーションの主役は( ア )であり、世界保健機関(WHO)によれば、セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に( イ )を持ち、( ウ )身体の不調は自分で手当てする」こととされている。

【 解答:2 】

問題12
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア CJDは、細菌でもウイルスでもないタンパク質の一種であるプリオンが原因とされている。
イ CJDは、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。
ウ CJD訴訟は、脳外科手術等に用いられていたウシ乾燥硬膜を介してCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
エ CJD訴訟を契機として、医薬品副作用被害救済制度が創設された。
  1. ア、イ
  2. ア、ウ
  3. イ、エ
  4. ウ、エ

【 解答:1 】

問題13
一般用医薬品販売時における、医薬品の販売等に従事する専門家と購入者等とのコミュニケーションに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 医薬品の販売に従事する専門家からの情報提供は、単に専門用語を分かりやすい平易な表現で説明するだけでなく、説明した内容が購入者等にどう理解され、行動に反映されているか、などの実情を把握しながら行うことにより、その実効性が高まる。
イ 購入者等が医薬品を使用する状況は随時変化する可能性があるため、販売数量は一時期に使用する必要量とする等、販売時のコミュニケーションの機会が継続的に確保されるよう配慮がなされることが重要である。
ウ 購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しく、コミュニケーションが成立しがたい場合には、医薬品の販売に従事する専門家は、購入者側から医薬品の使用状況に係る情報を引き出す必要はない。
エ すぐに医薬品を使用する状況にない場合には、購入者等に対して、実際に使用する際に、販売時になされた情報提供の内容を思い起こしながら、改めて添付文書等に目を通すよう促すことが重要である。

【 解答:2 】

問題14
アレルギー(過敏反応)に関する以下の記述のうち、正しいものを下から一つ選びなさい。
  1. 医薬品によるアレルギーは、その有効成分によってのみ引き起こされる。
  2. 医薬品によるアレルギーは、内服薬だけで引き起こされる。
  3. 医薬品によるアレルギーは、医薬品の薬理作用等とは関係なく起こり得る。
  4. 医薬品を使用してアレルギーを起こしても、その原因となった物質に対する免疫ができるので、その医薬品を再度使用してもよい。

【 解答:3 】

問題15
HIV訴訟に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
HIV訴訟とは(、 ア )患者が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した原料( イ )から製造された( ウ )製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。

【 解答:5 】

問題16
一般用医薬品の役割に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 軽度な疾病に伴う症状の改善
イ 妊娠の確定診断の検査
ウ 健康状態の自己検査
エ 生活の質(QOL)の改善・向上

【 解答:2 】

問題17
医薬品の品質に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 医薬品は、適切な保管・陳列がなされたとしても、経時変化による品質の劣化は避けられない。
イ 開封された液剤でも、適切に保管されていれば、表示されている「使用期限」までの品質は保証されている。
ウ 医薬品は、適切な保管・陳列がなされなければ、医薬品の効き目が低下したり、人体に好ましくない作用をもたらす物質を生じることがある。
エ 医薬品に異物の混入がある場合、健康被害の発生の可能性が無くても販売してはならない。

【 解答:2 】

問題18
医薬品の効き目や医薬品の安全性に影響を与える要因に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 薬理作用とは、薬物が生体の生理機能に影響を与えることをいう。
イ 医薬品の副作用は、すべて人体のアレルギーにより発生するものである。
ウ 通常は、一般用医薬品の使用を中断することによる不利益よりも、重大な副作用を回避することが優先される。
エ 副作用は、直ちに明確な自覚症状として現れるので、医薬品を継続して使用する場合であっても、特段の異常が感じられなければ、医薬品の販売等に従事する専門家から定期的に検診を受けるよう促す必要はない。
  1. ア、イ
  2. ア、ウ
  3. イ、エ
  4. ウ、エ

【 解答:2 】

問題19
適切な医薬品選択と受診勧奨に関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。
  1. 乳幼児や妊婦等では、通常の成人に比べ、一般用医薬品で対処可能な範囲は限られてくる。
  2. 一般用医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等に対して常に科学的な根拠に基づいた正確な情報提供を行い、セルフメディケーションを適切に支援していくことが期待される。
  3. セルフメディケーションの考えから言えば、薬剤師や登録販売者は、一般用医薬品を用いて一般の生活者が自分の病気を治すことを勧めるべきであり、医療機関の受診を勧めるべきではない。
  4. 一般用医薬品は、すぐに使用する必要に迫られて購入されるとは限らず、家庭における常備薬として購入されることも多いことから、その販売等に従事する専門家においては、その医薬品がすぐに使用される状況にあるかどうかの把握に努めることが望ましい。

【 解答:3 】

問題20
医薬品に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 医薬品の効果とリスクは、薬物暴露時間と暴露量との積で表現される用量‐反応関係に基づいて評価される。
イ 人体に対して使用されない医薬品は、人体に取り込まれて作用し、効果を発現させないので、人の健康に影響を与えることはない。
ウ サリドマイド製剤とキノホルム製剤は、国内で一般用医薬品として販売されたことはない。
エ 医薬品は、人体にとって異物(外来物)である。

【 解答:3 】

問題21
人体の構造と働きに関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 全身に広く分布するエクリン汗腺を支配する交感神経線維の末端では、ノルアドレナリンが神経伝達物質として放出される。
イ 細胞と細胞の間に存在するカルシウム化合物、粘液物質、膠原線維等の物質を細胞間質という。
ウ 器官が互いに連絡して協働し、全体として一つの機能を持つ場合、それらを器官系という。
エ 胸骨の骨髄では、造血が行われない。
  1. ア、イ
  2. ア、エ
  3. イ、ウ
  4. ウ、エ

【 解答:3 】

問題22
消化器系に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 歯冠のエナメル質の下に象牙質と呼ばれる硬い骨状の組織があり、神経や血管が通る歯髄を取り囲んでいる。
イ 小腸のうち十二指腸に続く部分の、概ね上部40%が空腸、残り約60%が回腸であるが、明確な境目はない。
ウ 消化液に含まれる消化酵素の作用によって飲食物を分解することを、機械的消化という。
エ 肝臓は、消化管のひとつである。
  1. ア、イ
  2. ア、エ
  3. イ、ウ
  4. ウ、エ

【 解答:1 】

問題23
呼吸器系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 鼻腔の内壁から分泌される鼻汁にはリゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。
イ 肺胞の壁は非常に薄くできていて、周囲を毛細血管が網のように取り囲んでおり、肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織を間質という。
ウ 扁桃は分泌腺であり、リンパ組織(白血球の一種であるリンパ球が密集する組織)が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。
エ 鼻腔から気管支までの呼気及び吸気の通り道を気道といい、そのうち、咽頭・喉頭までの部分を上気道、気管から気管支、肺までの部分を下気道という。

【 解答:1 】

問題24
循環器系に関する以下の記述のうち、正しいものを下から一つ選びなさい。
  1. 消化管で吸収された物質は、血流に乗って全身を循環した後、肝臓を通って代謝や解毒を受ける仕組みとなっている。
  2. 脂質異常症や動脈硬化症に伴う血行障害は、血液自体の粘 稠 性と直接関係する。
  3. 脾臓の主な働きは、脾臓内を流れる血液から古くなった白血球を濾し取って処理することである。
  4. リンパ系には、心臓のようにポンプの働きをする器官がなく、リンパ液の流れは主に骨格筋の収縮によるものである。

【 解答:4 】

問題25
泌尿器系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 腎臓は、横隔膜の下、背骨の左右両側に位置する一対の空豆状の臓器で、内側中央部のくびれた部分に尿管、動脈、静脈、リンパ管等がつながっている。
イ 尿細管では、原尿中のブドウ糖やアミノ酸等の栄養分及び血液の維持に必要な水分や電解質が再吸収される。
ウ 副腎皮質では、アルドステロンなどの副腎皮質ホルモンが産生・分泌される。
エ 男性は、膀胱の真下に尿管を取り囲むように前立腺があり、加齢とともに前立腺が肥大し、尿管を圧迫して排尿困難を生じることがある。

【 解答:1 】

問題26
目に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 目が感じる可視光線は、電磁波の一種である。
イ 強膜が充血したときは、眼瞼の裏側は赤くならず、強膜自体が乳白色であるため、白目の部分がピンク味を帯びる。
ウ 水晶体の後ろには虹彩があり、瞳孔を散大・縮小させて眼球内に入る光の量を調節している。
エ 涙液は起きている間は絶えず分泌されており、目尻の内側にある小さな孔(涙点)から涙道に流れこんでいる。
  1. ア、イ
  2. ア、エ
  3. イ、ウ
  4. ウ、エ

【 解答:1 】

問題27
鼻に関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。
  1. 副鼻腔中にある鼻中隔の前部は、毛細血管が豊富に分布していることに加えて粘膜が薄いため、傷つきやすく鼻出血を起こしやすい。
  2. 鼻腔の粘膜に炎症を起こして腫れた状態を鼻炎といい、鼻汁過多や鼻閉(鼻づまり)などの症状を生じる。
  3. 鼻腔に隣接した目と目の間、額部分、頬の下、鼻腔の奥に空洞があり、それらを総称して副鼻腔という。
  4. 副鼻腔に入った 埃 等の粒子は、粘液に捉えられて線毛の働きによって鼻腔内へ排出される。

【 解答:1 】

問題28
耳に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 内耳にある耳垢腺(汗腺の一種)や皮脂腺からの分泌物に、 埃 等が混じって耳垢(耳あか)となる。
イ 蝸牛は渦巻き形をした器官で、内部はリンパ液で満たされ、耳小骨から伝わる振動がリンパ液を震わせ、その振動が聴細胞の小突起(感覚毛)を揺らして、聴神経が刺激される。
ウ 小さな子供では、耳管が太く短くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入し感染が起こりやすい。
エ 中耳にある鼓室は、鼻管という管で鼻腔や咽頭と通じている。

【 解答:3 】

問題29
外皮系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 皮膚の色は、表皮や真皮に沈着したメラニン色素によるものである。
イ 表皮には、毛細血管や知覚神経の末端が通っている。
ウ 毛球の下端のへこんでいる部分を毛乳頭といい、毛乳頭には毛細血管が入り込んで、取り巻く毛母細胞に栄養分を運んでいる。
エ 体温調節のための発汗は、全身に分布するアポクリン腺から生じる。

【 解答:2 】

問題30
筋組織に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
( ア )は、不随意筋であるが筋線維には横縞模様があり、強い収縮力と持久力を兼ね備えている。( イ )は、筋線維に横縞模様がなく、比較的弱い力で持続的に収縮する特徴がある。
( ウ )は、収縮力が強く、自分の意識どおりに動かすことができる随意筋であるが、疲労しやすく、長時間の動作は難しい。

【 解答:3 】

スポンサーリンク

問題31
以下の効果器の反応のうち、交感神経系が活発になったときの反応の組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 腸の運動低下
イ 肝臓のグリコーゲン分解
ウ 目の瞳孔収縮
エ 心臓の心拍数減少
  1. ア、イ
  2. ア、エ
  3. イ、ウ
  4. ウ、エ

【 解答:1 】

問題32
薬の働く仕組みに関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。
  1. 一般に、消化管からの吸収は、消化管が積極的に医薬品の成分を取り込む現象である。
  2. 咽頭の粘膜に適用する含嗽薬(うがい薬)等の場合は、その多くが唾液や粘液によって食道へ流れてしまうため、咽頭粘膜からの吸収が原因で全身的な副作用が起こることは少ない。
  3. 有効成分と血漿タンパク質との複合体は、腎臓で濾過されないため、有効成分が長く循環血液中に留まることとなり、作用が持続する原因となる。
  4. 循環血液中に移行した有効成分は、血流によって全身の組織・器官へ運ばれて作用するが、多くの場合、標的となる細胞に存在する受容体、酵素、トランスポーターなどのタンパク質と結合し、その機能を変化させることで薬効や副作用を現す。

【 解答:1 】

問題33
薬の剤型とその特徴の関係について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
  1. ア、イ
  2. ア、エ
  3. イ、ウ
  4. ウ、エ

【 解答:3 】

問題34
ショック(アナフィラキシー)等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア ショック(アナフィラキシー)は、一般に、顔や上半身の紅潮・熱感などの症状が現れるが、致命的な転帰をたどるおそれはない。
イ ショック(アナフィラキシー)は、発症後の進行が非常に速やかな(通常、2時間以内に急変する。)ことが特徴である。
ウ アナフィラキシー様症状は、ショック(アナフィラキシー)と類似の症状が現れ、その対応はショックと同様である。
エ ショック(アナフィラキシー)という呼称は、初めて使用した医薬品で起きる場合等を含み、その原因がアレルギーかどうかはっきりしない場合に用いられる。

【 解答:3 】

問題35
皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症に関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。
  1. 皮膚粘膜眼症候群は、38℃以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が、比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態である。
  2. 中毒性表皮壊死融解症の症例の多くが皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられる。
  3. 両眼に現れる急性結膜炎(結膜が炎症を起こし、充血、目やに、流涙、痒み、腫れ等を生じる病態)は、皮膚や粘膜の変化とほぼ同時期又は半日~1日程度先行して生じることが知られているので、そのような症状が現れたときは、皮膚粘膜眼症候群又は中毒性表皮壊死融解症の前兆である可能性を疑うことが重要である。
  4. 皮膚粘膜眼症候群と中毒性表皮壊死融解症は、何れも原因医薬品の使用開始後1ヶ月以上経ってから発症することがほとんどである。

【 解答:4 】

問題36
医薬品による肝機能障害及び偽アルドステロン症に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 医薬品により生じる肝機能障害は、有効成分又はその代謝物の直接的な肝毒性が原因で起きる中毒性のものに限定される。
イ 医薬品により生じる肝機能障害により、ビリルビンが尿中に排出されず、尿の色が薄くなることもある。
ウ 偽アルドステロン症とは、副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加していないにもかかわらず、体内に塩分(ナトリウム)と水が貯留し、体からカリウムが失われることによって生じる病態である。
エ 偽アルドステロン症は、小柄な人や高齢者で生じやすく、原因医薬品の長期服用後に初めて発症する場合もある。
  1. ア、イ
  2. ア、エ
  3. イ、ウ
  4. ウ、エ

【 解答:4 】

問題37
精神神経系に現れる副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 心臓や血管に作用する医薬品により、頭痛やめまい、浮動感(体がふわふわと宙に浮いたような感じ)、不安定感(体がぐらぐらする感じ)等が生じることがある。
イ 無菌性髄膜炎は、医薬品の副作用が原因の場合、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、関節リウマチ等の基礎疾患がある人で発症するリスクが高い。
ウ 精神神経症状は、医薬品の大量服用や長期連用、乳幼児への適用外の使用等の不適正な使用がなされた場合に限られ、通常の用法・用量では発生しない。
エ 無菌性髄膜炎は、多くの場合、発症は急性で、首筋のつっぱりを伴った激しい頭痛、発熱、吐きけ・嘔吐、意識混濁等の症状が現れる。

【 解答:1 】

問題38
消化器系に現れる副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 医薬品の副作用による消化性潰瘍は、胃痛、空腹時のみぞおちの痛み等のはっきりとした自覚症状を常に生じる。
イ 腸管自体は閉塞していなくても、医薬品の作用によって腸管運動が麻痺して腸内容物の通過が妨げられると、激しい腹痛やガス排出(おなら)の停止、嘔吐、腹部膨満感を伴う著しい便秘が現れる。
ウ 浣腸剤や坐剤の使用によって現れる一過性の症状に、肛門部の熱感等の刺激、異物の注入による不快感、排便直後の立ちくらみなどがある。
エ 小児や高齢者のほか、普段から便秘傾向のある人は、イレウス様症状の発症のリスクが高い。

【 解答:4 】

問題39
泌尿器系に現れる副作用に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 医薬品の使用が原因となって腎障害を生じることがあり、尿量の減少、むくみ(浮腫)、倦怠感、発疹、吐きけ・嘔吐、発熱、尿が濁る・赤みを帯びる(血尿)等の症状が現れたときは、原因と考えられる医薬品の使用を中止して、速やかに医師の診療を受ける必要がある。
イ 交感神経系の機能を抑制する作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、膀胱の排尿筋の収縮が抑制され、尿が出にくい等の症状を生じ、これが進行すると、尿意があるのに尿が全く出なくなったり(尿閉)、下腹部が膨満して激しい痛みを感じるようになる。
ウ 医薬品の使用が原因となって生じることがある排尿困難は、前立腺肥大等の基礎疾患がある場合に現れ、女性においては報告されていない。
エ 膀胱炎様症状として、尿の回数増加(頻尿)、排尿時の疼痛、残尿感等がある。
  1. ア、イ
  2. ア、エ
  3. イ、ウ
  4. ウ、エ

【 解答:2 】

問題40
医薬品の副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 医薬品によっては、瞳の縮小(縮瞳)による異常な眩しさや目のかすみ等の副作用が現れることがある。
イ 以前、薬疹を経験したことがある人が、再度同種の医薬品を使用した場合でも、原因となる医薬品の使用を中止すれば、症状は次第に寛解するため、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症等のより重篤なアレルギー反応を生じるおそれはない。
ウ 抗コリン作用がある成分が配合された医薬品では、眼圧の上昇に伴って、頭痛や吐きけ・嘔吐等の症状が現れることもあり、高眼圧を長時間放置すると、視神経が損傷して不可逆的な視覚障害(視野欠損や失明)に至るおそれがある。
エ 接触性皮膚炎は、原因となる医薬品が接触してから発症するまでの時間は様々であるが、その医薬品が触れた皮膚の部分にのみ生じ、正常な皮膚との境界がはっきりしているのが特徴である。

【 解答:5 】

問題41
一般用医薬品の添付文書に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 副作用については、まず一般的な副作用について発生頻度別に症状が記載され、そのあとに続けて、まれに発生する重篤な副作用について副作用名ごとに症状が記載されている。
イ 添付文書の販売名の上部には、「使用にあたって、この説明文書を必ず読むこと。また、必要なときに読めるよう大切に保存すること。」等、添付文書の必読及び保管に関する事項が記載されている。
ウ 使用上の注意は、「してはいけないこと」、「相談すること」及び「その他の注意」から構成されている。
エ 通常の医薬品では、承認を受けた販売名が記載されている。

【 解答:4 】

問題42
医薬品の製品表示の読み方に関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。
  1. 使用期限の表示については、適切な保存条件の下で製造後2年を超えて性状及び品質が安定であることが確認されている医薬品において法的な表示義務はない。
  2. 毒薬若しくは劇薬又は要指導医薬品に該当する医薬品における表示や、その一般用医薬品が分類されたリスク区分を示す識別表示等の法定表示事項のほかにも、購入者等における適切な医薬品の選択、適正な使用に資する様々な情報が記載されている。
  3. 購入者によっては、購入後すぐ開封せずにそのまま保管する場合や持ち歩く場合があるため、添付文書を見なくても適切な保管がなされるよう、その容器や包装にも、保管に関する注意事項が記載されている。
  4. 使用上の注意「してはいけないこと」の項において、副作用や事故等が起きる危険性を回避するために記載されている内容については、外箱等にも記載されている。

【 解答:1 】

問題43
一般用医薬品の添付文書のうち、「してはいけないこと」に記載されている内容に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 守らないと症状が悪化する事項、副作用又は事故等が起こりやすくなる事項について記載されている。
イ 医薬品の配合成分に基づいて「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」といった記載内容は、小児のみに使用される医薬品においては通常当てはまらない内容であるため、避けるべき事項として記載はされていない。
ウ 局所に適用する医薬品は、患部の状態によっては症状を悪化させたり、誤った部位に使用すると有害事象を生じたりするおそれがあるため、それらに関して、使用を避けるべき患部の状態、適用部位等に分けて「次の部位には使用しないこと」の欄に、簡潔に記載されている。
エ 小児が使用した場合に特異的な有害作用のおそれがある成分を含有する医薬品では、通常、「次の人は使用(服用)しないこと」の項に「15歳未満の小児」、「6歳未満の小児」等として記載されている。

【 解答:2 】

問題44
一般用医薬品の添付文書に記載されている内容に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 医薬品を使用する前に、その適否について専門家に相談した上で適切な判断がなされるべきである場合の事項について、「相談すること」の項に記載されている。
イ 「授乳中の人」については、摂取した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られていれば、「してはいけないこと」の項の「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」の項に必ず記載される。
ウ 他の医薬品でアレルギーの既往歴がある人でも、使用しようとする医薬品でアレルギー症状を起こしたことがなければ、アレルギー性の副作用を生じるリスクは低く、「相談すること」には当たらない。
エ 漢方処方製剤では、ある程度の期間継続して使用されることにより効果が得られるとされているものが多いが、長期連用する場合には、専門家に相談する旨が記載されている。(短期の使用に限られるものを除く。)

【 解答:3 】

問題45
医薬品の安全性情報等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 医薬品の製造販売業者等は、医薬品の有効性及び安全性に関する事項その他医薬品の適正な使用のために必要な情報を収集し、検討するとともに、薬局開設者、店舗販売業者、配置販売業者及びそこに従事する薬剤師や登録販売者に対して、これを提供するよう努めなければならないこととされている。
イ 厚生労働省では、医薬品(一般用医薬品を含む)、医療機器等による重要な副作用、不具合等に関する情報を原則、毎月とりまとめ、「医薬品・医療機器等安全性情報」として、広く医薬関係者向けに情報提供を行っている。
ウ 緊急安全性情報は、医薬品又は医療機器について緊急かつ重大な注意喚起や使用制限に係る対策が必要な状況にある場合に、厚生労働省からの命令、指示、製造販売業者の自主決定等に基づき作成されるが、これまでに一般用医薬品に関係する緊急安全性情報は発出されたことはない。
エ 医薬品医療機器情報提供ホームページには、添付文書情報、「医薬品・医療機器等安全性情報」のほか、要指導医薬品及び一般用医薬品に関連した情報が掲載されており、その情報の電子メール配信サービスの登録は、医療機関等の関係者のほか、薬局又は医薬品の販売業に従事する専門家(薬剤師及び登録販売者)も行うことができる。

【 解答:1 】

問題46
医薬品副作用被害救済制度に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 医薬品を適正に使用したにもかかわらず発生した副作用による被害者の迅速な救済を図るため、製薬企業の社会的責任に基づく公的制度として1980年5月より運営が開始された。
イ 医薬品副作用被害救済制度に加え、2004年4月1日以降に生物由来製品を適正に使用したにもかかわらず、それを介して生じた感染等による疾病、障害又は死亡について、健康被害の迅速な救済を図ることを目的とした「生物由来製品感染等被害救済制度」が創設されている。
ウ 健康被害が医薬品の副作用によるものかどうか、医薬品が適正に使用されたかどうかなどについて、独立行政法人医薬品医療機器総合機構の諮問・答申を経て、厚生労働大臣が判定した結果に基づいて、医療費等の各種給付が行われる。
エ 救済給付業務に必要な費用は全て、医薬品販売業者から年度ごとに納付される拠出金により賄われている。
  1. ア、イ
  2. ア、エ
  3. イ、ウ
  4. ウ、エ

【 解答:1 】

問題47
医薬品の副作用情報等の収集、評価及び措置の内容に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア サリドマイド薬害事件を契機として、世界保健機関(WHO)加盟各国を中心に、各国自らが医薬品の副作用情報を収集、評価する体制を確立することにつながった。
イ 製造販売業者等は、製造販売をし、又は承認を受けた医薬品の副作用等によるものと疑われる死亡症例の発生を知ったときは、その旨を30日以内に厚生労働大臣に報告を行わなければならない。
ウ 各制度により集められた副作用情報は、厚生労働省において専門委員の意見を聴きながら調査検討が行われ、その結果に基づき厚生労働大臣は、薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて、安全対策上必要な行政措置を講じている。
エ 2006年6月の薬事法改正により、登録販売者も副作用等の報告を行う医薬関係者として位置づけられている。
  1. ア、イ
  2. ア、エ
  3. イ、ウ
  4. イ、エ

【 解答:2 】

問題48
薬事法第77条の4の2第2項の規定に基づく医薬品の副作用等報告に関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。
  1. 医薬品との因果関係が必ずしも明確でないものは、報告の対象とはならない。
  2. 報告様式は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構の「医薬品医療機器情報提供ホームページ」から入手できる。
  3. 医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等(健康被害を生じた本人に限らない)から把握可能な範囲で報告がなされればよい。
  4. 報告の期限は特に定められていないが、報告の必要性を認めた場合においては、適宜速やかに報告書を厚生労働省に送付することとされている。

【 解答:1 】

問題49
医薬品副作用被害救済制度に関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。
  1. 給付の種類としては、医療費、医療手当、障害年金、障害児養育年金、遺族年金、遺族一時金及び葬祭料がある。
  2. 遺族年金は、死亡のときから10年以内であれば請求ができる。
  3. 要指導医薬品又は一般用医薬品の使用による副作用被害への救済給付の請求に当たっては、医師の診断書、要した医療費を証明する書類(領収書等)などのほか、その医薬品を販売等した薬局開設者、医薬品の販売業者の作成した販売証明書等が必要となる。
  4. 一般用検査薬については、救済制度の対象とならない。

【 解答:2 】

問題50
医薬品の適正使用のための啓発活動の内容等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 毎年10月17日~23日の1週間を「薬と健康の週間」として、国、自治体、関係団体等による広報活動やイベント等が実施されている。
イ 薬物乱用や薬物依存は、違法薬物(麻薬、覚せい剤、大麻等)によるものであり、一般用医薬品では生じない。
ウ 「ダメ。ゼッタイ。」普及運動は、「6・26国際麻薬乱用撲滅デー」を広く普及し、薬物乱用防止を一層推進するために、毎年、国、自治体、関係団体等により実施されている。
エ 医薬品の適正使用の重要性等に関して、小中学生のうちからの啓発が重要である。

【 解答:3 】

スポンサーリンク

問題51
一般用医薬品の主な安全対策に関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。
  1. 解熱鎮痛成分としてアミノピリン、スルピリンが配合されたアンプル入りかぜ薬の使用による重篤な副作用で、1959年から1965年までの間に計38名の死亡例が発生し、1965年、厚生省(当時)は関係製薬企業に対し、アンプル入りかぜ薬製品の回収を要請した。
  2. 慢性肝炎患者が小柴胡湯を使用して間質性肺炎が発症し、死亡例もあったことから、1996年3月、厚生省(当時)より関係製薬企業に対して緊急安全性情報の配布が指示された。
  3. 一般用かぜ薬の使用上の注意においては、まれに間質性肺炎の重篤な症状が起こることがあり、その初期症状はかぜの諸症状と区別が難しいため、2003年6月、症状が悪化した場合には服用を中止して医師の診療を受ける旨の注意喚起がなされることとなった。
  4. プソイドエフェドリン塩酸塩については、2003年8月までに、配合された一般用医薬品による脳出血等の副作用症例が複数報告されたため、代替成分として塩酸フェニルプロパノールアミンへの速やかな切替えにつき指示がなされた。

【 解答:4 】

問題52
医薬品PLセンターに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 医薬品副作用被害救済制度の対象とならないケースのうち、製品不良など、製薬企業に損害賠償責任がある場合の相談窓口として推奨される。
イ 消費者が、医薬品又は医薬部外品に関する苦情(健康被害以外の損害も含まれる)について製造販売元の企業と交渉するに当たっての相談を受け付けている。
ウ 製造物責任法が国会で成立するに当たり、裁判による紛争処理機関の設立が求められ、日本製薬団体連合会において開設された。
エ 公平・中立な立場で申立ての相談を受け付け、交渉の仲介や調整・あっせんを行っている。

【 解答:2 】

問題53
外用鎮痛消炎薬に関する以下の記述について、正しいものを下から一つ選びなさい。
添付文書に「本剤の使用中は、天候にかかわらず、戸外活動を避けるとともに、日常の外出時も本剤の塗布部を衣服、サポーター等で覆い、紫外線に当てないこと。なお、塗布後も当分の間、同様の注意をすること。」の旨が記載されているもの。
  1. ジクロフェナクナトリウム
  2. ケトプロフェン
  3. イブプロフェン
  4. ロキソプロフェンナトリウム
  5. ピロキシカム

【 解答:2 】

問題54
添付文書又は直接の容器への記載内容に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 効能又は効果については、「適応症」として記載されている場合もある。
イ 妊娠検査薬では、専門家による購入者等への情報提供の参考として、検出感度も併せて記載されている。
ウ 病気の予防・症状の改善につながる事項(いわゆる「養生訓」)は、添付文書に記載されていなければならない。
エ 点眼剤に類似した容器に収められた外用液剤では、取り違えにより点眼される事故防止のため、その容器本体に黒枠・黒字で「目に入れない」旨の文字等が記載されている。
  1. ア、イ
  2. ア、エ
  3. イ、ウ
  4. ウ、エ

【 解答:1 】

問題55
医薬品の保管及び取扱いに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 錠剤、カプセル剤、散剤等の医薬品を、直射日光の当たらない涼しい場所に保管することが望ましいので、冷蔵庫内に保管した。
イ 小児の手が届かない、目につきにくい場所に医薬品を保管している。
ウ 眼科用薬は、家族間であっても共用していない。
エ 旅行へ携行するために医薬品を別の容器に移し替え、旅行後もそのまま携行用の医薬品として保管している。

【 解答:4 】

問題56
医薬品の適正使用情報に関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。
  1. 薬事法第52条の規定により、医薬品には、添付文書又はその容器若しくは包装に、「用法、用量その他使用及び取り扱い上の必要な注意」等の記載が義務づけられている。
  2. 添付文書は、臨時的な改訂を除き、医薬品の安全性等に係る新たな知見、使用に係る情報に基づき、2年に1回定期的に改訂されている。
  3. 添付文書の販売名に薬効名が含まれているような場合には、薬効名の記載は省略されることがある。
  4. 医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等への情報提供及び相談対応を行う際に、添付文書や製品表示に記載されている内容を的確に理解した上で、積極的な情報提供が必要と思われる事項に焦点を絞り、効果的かつ効率的な説明がなされることが重要である。

【 解答:2 】

問題57
安全性速報に関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。
  1. 医薬品又は医療機器について、一般的な使用上の注意の改訂情報よりも迅速な注意喚起や適正使用のための対応の注意喚起が必要な状況にある場合に作成される。
  2. 厚生労働省からの命令、指示、製造販売業者の自主決定等に基づいて作成される。
  3. 独立行政法人医薬品医療機器総合機構による医薬品医療機器情報配信サービスによる配信、製造販売業者から医療機関や薬局等への直接の配布、ダイレクトメール、ファクシミリ、電子メール等による情報提供(1か月以内)等により情報伝達されるものである。
  4. A4サイズの印刷物で、イエローレターとも呼ばれる。

【 解答:4 】

問題58
内服薬の成分等と一般用医薬品の添付文書における「次の人は使用(服用)しないこと」欄の記述の関係について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
  1. ア、ウ
  2. ア、エ
  3. イ、ウ
  4. イ、エ

【 解答:4 】

問題59
添付文書の「してはいけないこと」の項において、コデインリン酸塩が配合された鎮咳去痰薬(内服液剤)は、「過量服用・長期連用しないこと」と記載されているが、その理由に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 無菌性髄膜炎の副作用を起こしやすいため。
イ 倦怠感や虚脱感等が現れることがあるため。
ウ アルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を生じるおそれがあるため。
エ 依存性・習慣性がある成分が配合されており、乱用事例が報告されているため。
  1. ア、ウ
  2. ア、エ
  3. イ、ウ
  4. イ、エ

【 解答:4 】

問題60
以下の成分のうち、その成分が含まれる一般用医薬品の添付文書に、「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」の旨が記載されるべきものとして、正しいものを下から一つ選びなさい。
  1. 無水カフェイン
  2. スクラルファート
  3. グリチルリチン酸二カリウム
  4. インドメタシン
  5. クロルフェニラミンマレイン酸塩

【 解答:5 】

問題61
かぜ及びかぜ薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア かぜ薬とは、かぜの諸症状の緩和を目的として使用される医薬品の総称であり、総合感冒薬とも呼ばれる。
イ かぜで、発熱、咳、鼻水など症状がはっきりしている場合には、かぜ薬が選択されるのが最適である。
ウ かぜの原因の約8割は、細菌の感染によるものである。
エ 15歳未満の小児のインフルエンザには、エテンザミドが配合されたかぜ薬を使用することが適切である。

【 解答:3 】

問題62
かぜ薬に配合される医薬品の成分とその作用の関係について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
  1. ア、イ
  2. ア、エ
  3. イ、ウ
  4. ウ、エ

【 解答:2 】

問題63
かぜの症状の緩和に用いられる漢方処方製剤に関する以下の記述について、正しいものを下から一つ選びなさい。
体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出るものの気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
まれに重篤な副作用として、肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症を生じることが知られている。
  1. 葛根湯
  2. 桂枝湯
  3. 小青竜湯
  4. 小柴胡湯
  5. 麻黄湯

【 解答:3 】

問題64
グリチルリチン酸に関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。
  1. かぜ薬に抗炎症作用を目的として配合される。
  2. 医薬品では1日摂取量がグリチルリチン酸として200mgを超えないように用量が定められている。
  3. グリチルリチン酸を含む生薬成分として、マオウが医薬品に配合されている場合もある。
  4. 甘味料として一般食品や医薬部外品などにも広く用いられる。

【 解答:3 】

問題65
解熱鎮痛薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア アセトアミノフェンは、局所のプロスタグランジンの産生を抑制する作用により、体の各部(末梢)での痛みを鎮める。
イ アスピリンは、ライ症候群の発生が示唆されているため、15歳未満の小児に対しては、いかなる場合も一般用医薬品として使用してはならない。
ウ サザピリンは、ピリン系の解熱鎮痛成分であり、ピリン疹と呼ばれるアレルギー症状をもたらすことがある。
エ アスピリン、カフェイン、エテンザミドの組み合わせは、それぞれの頭文字から「ACE処方」と呼ばれる。

【 解答:4 】

問題66
眠気を促す薬(催眠鎮静薬)に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、慢性的に不眠症状がある人を対象としている。
イ ジフェンヒドラミン塩酸塩を含有する催眠鎮静薬は、小児では神経過敏や中枢興奮などの副作用が起きやすいため、使用を避けるべきである。
ウ 酸棗仁湯を1週間位服用して不眠症状の改善がみられない場合であっても、長期にわたり服用を継続して様子を見るべきである。
エ ブロムワレリル尿素は、胎児に障害を引き起こす可能性があるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避けるべきである。
  1. ア、ウ
  2. ア、エ
  3. イ、ウ
  4. イ、エ

【 解答:4 】

問題67
眠気防止薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア カフェインは、腎臓におけるナトリウムイオン(同時に水分)の再吸収を抑制するとともに、尿量の増加をもたらす。
イ カフェインには、胃液分泌亢進作用があり、その結果、副作用として胃腸障害(食欲不振、悪心・嘔吐)が現れることがある。
ウ かぜ薬やアレルギー用薬を使用したことによる眠気を抑えるために、眠気防止薬を使用することが推奨されている。
エ 成人用よりも用量が少ない、小児用の眠気防止薬もある。
  1. ア、イ
  2. ア、エ
  3. イ、ウ
  4. ウ、エ

【 解答:1 】

問題68
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。
  1. 抗コリン成分であるスコポラミン臭化水素酸塩は、肝臓での代謝が遅いため、抗ヒスタミン成分と比べて作用の持続時間は長い。
  2. メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く持続時間が長く、専ら乗物酔い防止薬に配合されている。
  3. ジフェニドール塩酸塩は、排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人では、その症状を悪化させるおそれがある。
  4. プロメタジンテオクル酸塩等のプロメタジンを含む成分については、外国において、乳児突然死症候群や乳児睡眠時無呼吸発作のような致命的な呼吸抑制を生じたとの報告があるため、15歳未満の小児では使用を避ける必要がある。

【 解答:1 】

問題69
小児の疳を適応症とする生薬製剤及び漢方処方製剤に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア ジャコウは、緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用等を期待して用いられる。
イ 小建中湯 は、体力虚弱で疲労しやすく腹痛があり、血色がすぐれず、ときに動悸、手足のほてり、冷え、ねあせ、鼻血、頻尿及び多尿などを伴うものの小児虚弱体質、疲労倦怠、慢性胃腸炎、腹痛、神経質、小児夜尿症、夜なきに適すとされる。
ウ 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合にあっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととなっている。
エ カンゾウについては、小児の疳を適応症とする生薬製剤では主として健胃作用を期待して用いられている。

【 解答:1 】

問題70
呼吸器官に作用する以下の医薬品成分と、その期待される作用の関係について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
  1. ア、イ
  2. ア、エ
  3. イ、ウ
  4. ウ、エ

【 解答:2 】

問題71
ヨウ素系殺菌消毒成分に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入ります。
ヨウ素系殺菌消毒成分が口腔内に使用される場合、結果的にヨウ素の摂取につながり、( ア )におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性がある。( イ )や橋本病などの( ア )疾患の診断を受けた人では、その治療に悪影響を生じるおそれがあるため、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである。
妊娠中に摂取されたヨウ素の一部は( ウ )を通過して胎児に移行するため、長期間に亘って大量に使用された場合には、胎児にヨウ素の過剰摂取による( ア )機能障害を生じるおそれがある。

【 解答:3 】

問題72
胃腸鎮痛鎮痙薬に配合される医薬品の成分とその副作用の関係について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
  1. ア、ウ
  2. ア、エ
  3. イ、ウ
  4. イ、エ

【 解答:1 】

問題73
血中コレステロールと高コレステロール改善薬に関する以下の記述のうち、正しいものを下から一つ選びなさい。
  1. 低密度リポタンパク質(LDL)は、末梢組織のコレステロールを取り込んで肝臓へと運ぶリポタンパク質である。
  2. パンテチンには、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。
  3. ビタミンB2は、コレステロールから過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされる。
  4. リノール酸は、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。

【 解答:4 】

問題74
胃腸に作用する薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 健胃薬、消化薬、整腸薬又はそれらの目的を併せ持つものには、医薬部外品として製造販売されている製品はない。
イ センブリが配合された健胃薬は苦味があるため、オブラートで包んで服用するのが適当である。
ウ 制酸成分を主体とする胃腸薬については、酸度の高い食品と一緒に使用すると胃酸に対する中和作用が低下することが考えられるため、炭酸飲料等での服用は適当でない。
エ セトラキサート塩酸塩は、体内で代謝されてトラネキサム酸を生じることから、血栓のある人や血栓を起こすおそれのある人では、生じた血栓が分解されにくくなることが考えられる。
  1. ア、イ
  2. ア、エ
  3. イ、ウ
  4. ウ、エ

【 解答:4 】

問題75
以下の止瀉薬に含まれる成分のうち、細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として配合されるものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア ロペラミド塩酸塩
イ ベルベリン塩化物
ウ 次硝酸ビスマス
エ 木クレオソート
  1. ア、イ
  2. ア、ウ
  3. イ、エ
  4. ウ、エ

【 解答:3 】

問題76
瀉下成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア ヒマシ油は、大腸のうち特に結腸や直腸の粘膜を刺激して、排便を促すと考えられている。
イ ビサコジルは、小腸でリパーゼの働きによって生じる分解物が、小腸を刺激することで瀉下作用をもたらすと考えられている。
ウ 酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧を高めることにより、糞便中の水分量を減らす作用がある。
エ マルツエキスは、瀉下薬としては比較的作用が穏やかなため、主に乳幼児の便秘に用いられる。

【 解答:5 】

問題77
漢方処方製剤に関する以下の記述について、正しいものを下から一つ選びなさい。
体力中等度以上で大便が硬く、便秘傾向のあるものの痔核(いぼ痔)、切れ痔、便秘、軽度の脱肛に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、悪心・嘔吐、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
まれに重篤な副作用として、肝機能障害、間質性肺炎を生じることが知られている。
  1. 竜胆瀉肝湯
  2. 猪苓湯
  3. 乙字湯
  4. 八味地黄丸
  5. 牛車腎気丸

【 解答:3 】

問題78
外用痔疾用薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 血管収縮作用による止血効果を期待して、アドレナリン作動成分であるテトラヒドロゾリン塩酸塩が配合されていることがある。
イ 粘膜表面に不溶性の膜を形成することによる、粘膜の保護・止血を目的として、タンニン酸が配合されていることがある。
ウ 肛門周囲の末梢血管の血行を改善する作用を期待して、ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)が配合されていることがある。
エ 局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える効果を期待して、冷感刺激を生じさせるカンフルが配合されていることがある。

【 解答:1 】

問題79
駆虫薬に関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。
  1. 食事を摂って消化管内に内容物があるときに使用すると、消化管内容物の消化・吸収に伴って駆虫成分の吸収が高まることから、空腹時に使用することとされているものが多い。
  2. 瀉下薬が併用されることがあるが、ヒマシ油を使用すると腸管内で駆虫成分が吸収されやすくなり、副作用を生じる危険性が高まるため、ヒマシ油との併用は避ける必要がある。
  3. サントニンは、条虫(いわゆるサナダ虫など)の駆除に用いられる。
  4. リン酸ピペラジンは、副作用として痙攣、倦怠感、眠気、食欲不振、下痢、便秘等が現れることがある。

【 解答:3 】

問題80
以下の強心薬に配合される生薬成分に関する記述について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬で、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮をしずめる等の作用があるとされる。
イ シカ科のマンシュウアカジカ又はマンシュウジカの雄のまだ角化していない、もしくは、わずかに角化した幼角を基原とする生薬で、強心作用の他、強壮、血行促進等の作用があるとされる。
ウ ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬で、微量で強い強心作用を示す。

【 解答:4 】

問題81
女性ホルモンに関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
月経周期は、種々のホルモンの複雑な相互作用によって調節されており、約( ア )と幅がある。加齢とともに( イ )からの女性ホルモンの分泌が減少していき、やがて月経が停止して、妊娠可能な期間が終了することを閉経という。閉経の前後には( ウ )と呼ばれる移行的な時期があり、体内の女性ホルモンの量が大きく変動することがある。

【 解答:5 】

問題82
婦人薬として用いられる主な漢方処方製剤に関する以下の記述について、正しいものを下から一つ選びなさい。
体力中等度又はやや虚弱で冷えがあるものの胃腸炎、腰痛、神経痛、関節痛、月経痛、頭痛、更年期障害、感冒に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、不向きとされる。構成生薬としてマオウを含む。
  1. 四物湯
  2. 五積散
  3. 温清飲
  4. 加味逍遙散
  5. 桃核 承 気湯

【 解答:2 】

問題83
アレルギー用薬に関する以下の記述のうち、正しいものを下から一つ選びなさい。
  1. カルビノキサミンマレイン酸塩は、他のアドレナリン作動成分に比べて中枢神経系に対する作用が強く、副作用として不眠や神経過敏が現れることがある。
  2. メチルエフェドリン塩酸塩は、依存性がある抗コリン成分であり、長期間に亘って連用された場合、薬物依存につながるおそれがある。
  3. ベラドンナ総アルカロイドは、鼻腔内の粘液分泌腺からの粘液の分泌を抑えるとともに、鼻腔内の刺激を伝達する交感神経系の働きを抑えることによって、鼻汁分泌やくしゃみを抑える目的で用いられる。
  4. サイシンは、ウマノスズクサ科のウスバサイシン又はケイリンサイシンの根及び根茎を基原とする生薬で、鎮痛、鎮咳、利尿等の作用を有するとされ、鼻閉への効果を期待して用いられる。

【 解答:4 】

問題84
漢方処方製剤に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 十味敗毒湯は、体力中等度なものの皮膚疾患で、発赤があり、ときに化膿するものの化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、水虫に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱い人では不向きとされる。
イ 消風散 は、体力中等度で冷え症で、皮膚が乾燥するものの湿疹・皮膚炎(分泌物の少ないもの)、痒みに適すとされるが、胃腸が弱く下痢をしやすい人では、胃部不快感、腹痛等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
ウ 辛夷清肺湯は、体力中等度以上で皮膚の色が浅黒く、ときに手足の裏に脂汗をかきやすく腹壁が緊張しているものの蓄膿症、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、にきびに適すとされるが、胃腸の弱い人では、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
エ 当帰飲子は、体力中等度以上の人の皮膚疾患で、痒みが強くて分泌物が多く、ときに局所の熱感があるものの湿疹・皮膚炎、蕁麻疹、水虫、あせもに適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢をしやすい人では、胃部不快感、腹痛等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

【 解答:3 】

問題85
鼻炎用点鼻薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 鼻炎用点鼻薬は、鼻づまり、鼻みず(鼻汁過多)、くしゃみ、頭重(頭が重い)の緩和を目的として、鼻腔内に適用される外用液剤であるが、花粉症に適用する医薬品ではない。
イ 点鼻薬は局所(鼻腔内)に適用されるものであるが、成分が鼻粘膜を通っている血管から吸収されて循環血液中に入りやすく、全身的な影響を生じることがある。
ウ 鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として、リドカイン塩酸塩が配合されている場合がある。
エ ヒスタミンの働きを抑えることにより、くしゃみや鼻水等の症状を緩和することを目的として、セチルピリジニウム塩化物が配合されている場合がある。
  1. ア、イ
  2. ア、エ
  3. イ、ウ
  4. ウ、エ

【 解答:3 】

問題86
眼科用薬に配合される医薬品成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア イプシロン‐アミノカプロン酸は、眼粘膜のタンパク質と結合して皮膜を形成し、外部の刺激から保護する作用を期待して用いられる。
イ コンドロイチン硫酸ナトリウムは、結膜や角膜の乾燥を防ぐことを目的として用いられる。
ウ クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑える作用を示し、花粉、ハウスダスト(室内塵)等による目のアレルギー症状の緩和を目的として用いられる。
エ スルファメトキサゾールは、ウイルスや真菌の感染に対する効果はなく、細菌感染(ブドウ球菌や連鎖球菌)による結膜炎やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎などの化膿性の症状の改善を目的として用いられる。

【 解答:3 】

問題87
皮膚に用いられる医薬品成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア ヨードチンキは、皮膚刺激性が弱く、粘膜(口唇等)や目の周りの部位に使用できるが、化膿している部位への使用は避けるべきである。
イ アクリノールとオキシドールは、いずれも一般細菌類の一部(連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などの化膿菌)に対する殺菌消毒作用を示す。
ウ プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルは、外用の場合は末梢組織(患部局所)における炎症を抑える作用を示し、特に、痒みや発赤などの皮膚症状を抑えることを目的として用いられる。
エ ブフェキサマクは、炎症を生じた組織に働いて、細胞膜の安定化、活性酸素の生成抑制などの作用により、抗炎症作用を示す。
  1. ア、イ
  2. ア、エ
  3. イ、ウ
  4. ウ、エ

【 解答:3 】

問題88
皮膚に用いられる医薬品に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア インドメタシンを主薬とする外皮用薬では、11歳未満の小児向けの製品はない。
イ 温感刺激成分を主薬とする貼付剤では、貼付部位を電気毛布等の保温器具で温めることが望ましい。
ウ イブプロフェンピコノールは、吹き出物に伴う皮膚の発赤や腫れを抑えるほか、吹き出物(面皰)の拡張を抑える作用があるとされ、専らにきび治療薬として用いられる。
エ イミダゾール系抗真菌成分は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える。

【 解答:2 】

問題89
毛髪用薬に関する以下の記述のうち、正しいものを下から一つ選びなさい。
  1. カルプロニウム塩化物は、末梢組織(適用局所)においてアドレナリンに類似した作用を示し、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。
  2. エストラジオール安息香酸エステルは、男性ホルモン成分の一種であり、脱毛抑制効果を期待して配合される。
  3. チクセツニンジンは、ウコギ科トチバニンジンの根茎を、通例、湯通ししたものを基原とする生薬で、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられる。
  4. ヒノキチオールは、抗菌、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。

【 解答:4 】

問題90
歯槽膿漏薬に配合されている成分と配合目的の関係について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
  1. ア、イ
  2. ア、ウ
  3. イ、エ
  4. ウ、エ

【 解答:2 】

問題91
口内炎用薬と口内炎に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 茵蔯蒿湯は、体力中等度以上で口渇があり、尿量が少なく、便秘するものの蕁麻疹、口内炎等に適すとされ、構成生薬としてダイオウを含む。
イ アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、口腔粘膜の殺菌消毒を目的として用いられる。
ウ 口内炎は、疱疹ウイルスの口腔内感染、医薬品の副作用として生じる場合もある。
エ 口内炎は、通常であれば2~3日間で自然寛解するが、一度に複数箇所に発生して食事に著しい支障を来すほどの状態であれば、医療機関を受診することが望ましい。
  1. ア、イ
  2. ア、ウ
  3. イ、エ
  4. ウ、エ

【 解答:2 】

問題92
ニコチンと禁煙補助剤に関する以下の記述のうち、正しいものを下から一つ選びなさい。
  1. 習慣的な喫煙により、喫煙していないと次第に体の調子が悪く感じられるようになり、血中ニコチン濃度の上昇によって、イライラ感、集中困難、落ち着かない等のニコチン離脱症状(禁断症状)が現れ、喫煙習慣からの離脱が困難になる。
  2. ニコチンは、交感神経系を興奮させる作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を増強させるおそれがある。
  3. 咀嚼剤は、1度に2個以上をまとめて、ゆっくりと断続的に噛むことが望ましい。
  4. 禁煙に伴うニコチン離脱症状は、通常、禁煙開始から1~2ヶ月の間に起きることが多いため、禁煙補助剤の使用期間は3ヶ月を目途とし、6ヶ月を超える使用は避ける。

【 解答:2 】

問題93
ビタミン成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア ビタミンB6の服用により、一般に尿が黄色くなる。
イ ビタミンB12は、赤血球の形成を助け、また、神経機能を正常に保つ働きがある。
ウ ビタミンDの欠乏症として、高カルシウム血症、異常石灰化が知られている。
エ ビタミンEは、下垂体や副腎系に作用してホルモン分泌の調節に関与するとされており、ときに生理が早く来たり、経血量が多くなったりすることがある。
  1. ア、ウ
  2. ア、エ
  3. イ、ウ
  4. イ、エ

【 解答:4 】

問題94
滋養強壮保健薬に配合される成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア グルクロノラクトンは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがある。
イ ヘスペリジンは、ビタミン様物質のひとつで、ビタミンB1の吸収を助ける働きがある。
ウ アミノエチルスルホン酸は、タウリンとも呼ばれ、肝臓機能を改善する働きがある。
エ ガンマ‐オリザノールは、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分である。

【 解答:3 】

問題95
漢方処方製剤に関する以下の記述について、正しいものを下から一つ選びなさい。
体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、肥満症に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人、発汗傾向の著しい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
構成生薬としてカンゾウ、マオウ、ダイオウを含む。
  1. 黄連解毒湯
  2. 防已黄耆湯
  3. 防風通聖 散
  4. 清上防風湯
  5. 大柴胡湯

【 解答:3 】

問題96
公衆衛生用薬に用いられる殺菌消毒成分に関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。
  1. クレゾール石鹸液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示す。
  2. イソプロパノールでは、ウイルスに対する不活性効果はエタノールよりも低い。
  3. 次亜塩素酸ナトリウムは、酸性の洗浄剤と反応すると有毒な塩素ガスが発生する。
  4. ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムは、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。

【 解答:1 】

問題97
殺虫剤等に含まれる成分とその分類に関する以下の組み合わせについて、正しいものを下から一つ選びなさい。

【 解答:5 】

問題98
尿糖・尿タンパク検査に関する以下の記述のうち、正しいものを下から一つ選びなさい。
  1. 尿中のタンパク値に異常を生じる要因について、尿路に異常が生じたことによるものとしては、腎炎やネフローゼがある。
  2. 尿糖・尿タンパク同時検査の場合、早朝尿(起床直後の尿)を検体とするが、尿糖が検出された場合には、食後(2~3時間)の尿について改めて検査して判断する必要がある。
  3. 通常、尿は弱アルカリ性であるが、食事その他の影響で酸性側に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。
  4. 一般用検査薬である尿糖・尿タンパク検査薬は、尿中の糖やタンパク質の有無を調べるものであり、その結果をもって直ちに疾患の有無や種類を判断することができる。

【 解答:2 】

問題99
妊娠検査薬に関する以下の記述のうち、正しいものを下から一つ選びなさい。
  1. 尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモンの検出反応は、検出感度が安定しており、温度の影響を受けることはない。
  2. 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日の概ね1週間前の検査が推奨されている。
  3. 検体としては、就寝直前の尿が向いている。
  4. 妊娠が成立していたとしても、正常な妊娠か否かについては、妊娠検査薬による検査結果では判別できない。

【 解答:4 】

問題100
生薬成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア ブシは、鎮痛作用を示すが、アスピリン等と異なり、プロスタグランジンを抑えないことから、胃腸障害等の副作用は示さない。
イ ケイガイは、発汗、解熱、鎮痛等の作用を有するとされ、鼻閉への効果を期待して用いられる。
ウ サイコは、血行促進、強心等の作用を期待して用いられる。
エ サフランは、肌荒れやいぼに用いられる。
  1. ア、イ
  2. ア、ウ
  3. イ、エ
  4. ウ、エ

【 解答:1 】

問題101
医薬品の定義(薬事法第2条第1項の条文)に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

【 解答:1 】

問題102
医薬品に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 人体に直接使用されない検査薬において、検体の採取に身体への直接のリスクを伴うもの(例えば、血液を検体とするもの)は、一般用医薬品又は要指導医薬品としては認められていない。
イ 一般用医薬品及び要指導医薬品の効能効果の表現は、一般の生活者が病名で判断しやすいように、診断疾患名(例えば、胃炎、胃・十二指腸潰瘍等)で示されている。
ウ 一般用医薬品及び要指導医薬品は、あらかじめ定められた用量に基づき、適正に使用することによって効果を期待するものである。
エ 要指導医薬品とは、その適正な使用のために薬剤師又は登録販売者の対面による情報提供及び薬学的知見に基づく指導が行われることが必要なものとして、厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定するものである。

【 解答:3 】

問題103
医薬品等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 卸売販売業者は、配置販売業者に対し、一般用医薬品及び要指導医薬品を販売又は授与することができる。
イ 一般用医薬品及び要指導医薬品で毒薬又は劇薬に該当するものはない。
ウ 毒薬については、それを収める直接の容器又は被包に、黒地に白枠、白字をもって、当該医薬品の品名及び「毒」の文字を記載するよう努めることとなっている。
エ 生物由来製品は、製品の使用による感染症の発生リスクに着目して指定される。

【 解答:5 】

問題104
医薬品等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 一般用医薬品の製造販売を行う製薬企業において、各製品の外箱等に、当該医薬品が分類されたリスク区分ごとに定められた事項を記載するよう努めなければならない。
イ 指定第二類医薬品は、第二類医薬品のうち、「特別の注意を要するものとして厚生労働大臣が指定するもの」とされている。
ウ 第二類医薬品とは、日常生活に支障を来す程度ではないが、副作用等により身体の変調・不調が起こるおそれはあるものと定義されている。
エ 経年変化が起こりにくい等配置販売品目の基準に適合するもの以外の一般用医薬品にあっては、「店舗専用」の文字の記載が義務づけられている。

【 解答:4 】

問題105
医薬部外品に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 医薬部外品を製造販売する場合には、原則として、製造販売業の届出が必要である。
イ 医薬部外品は、その効能効果が予め定められた範囲内であって、成分や用法等に照らして人体に対する作用が緩和であることを要件として、医薬品的な効能効果を表示・標榜することが認められている。
ウ 医薬部外品の販売には、薬局の許可又は販売業の届出が必要である。
エ 医薬部外品には、衛生害虫類の防除のために使用される製品もある。

【 解答:4 】

問題106
化粧品に関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。
  1. 医薬品的な効能効果を表示・標榜することは一切認められていない。
  2. 化粧品において、原則として医薬品の成分を配合してはならない。
  3. 化粧品を業として製造販売する場合、製造販売業の許可を受けた者は、品目ごとの届出を行う必要はない。
  4. 化粧品を販売する場合には、販売業の許可は必要なく、一般小売店において販売することができる。

【 解答:3 】

問題107
「医薬品の範囲に関する基準」及び食品に関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。
  1. 製品から専ら医薬品として使用される成分本質が検出されなくても、含有又は配合されている旨が標榜・表示されている場合には、当該成分本質を含むものとみなされる。
  2. 特定保健用食品は、身体の生理学的機能等に影響を与える保健機能成分を含む食品である。
  3. 錠剤、カプセル剤、顆粒剤の形状をしている場合は、食品である旨が明記されていても、当該形状のみをもって医薬品に該当する。
  4. 服用時期、服用間隔、服用量等の医薬品的な用法用量の記載をしている場合は、調理のために使用方法、使用量等を定めている場合を除き、医薬品に該当する要素とみなされる。

【 解答:3 】

問題108
食品に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 食品とは、医薬品以外のすべての飲食物をいう。
イ 保健機能食品とは、食生活を通じた健康の保持増進を目的として摂取されるものである。
ウ 健康食品という言葉は、法令で定義された用語であり、栄養補助食品、サプリメント、ダイエット食品等と呼ばれることもある。
エ 特定保健用食品と栄養機能食品を総称して「保健機能食品」という。
  1. ア、イ
  2. ア、ウ
  3. イ、エ
  4. ウ、エ

【 解答:3 】

問題109
以下の記述は、薬事法第24条第1項の条文の一部である。( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
薬局開設者又は医薬品の販売業の( ア )を受けた者でなければ、( イ )、医薬品を販売し、授与し、又は販売若しくは授与の目的で貯蔵し、若しくは( ウ )(配置することを含む。)してはならない。

【 解答:3 】

問題110
薬局に関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。
  1. 薬局では、医療用医薬品の他、要指導医薬品及び一般用医薬品を取り扱うことができる。
  2. 薬局の管理者には、その薬局で薬事に関する実務に従事する薬剤師又は登録販売者がなることができる。
  3. 薬局の管理者は、保健衛生上支障を生ずるおそれがないよう、その薬局に勤務するその他の従業者を監督するなど、薬局の業務につき、必要な注意をしなければならない。
  4. 医薬品を取り扱う場所であって、薬局として開設の許可を受けていないものについては、病院又は診療所の調剤所を除き、薬局の名称を付してはならない。

【 解答:2 】

問題111
店舗販売業に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 薬剤師が従事している店舗であれば、調剤を行うことができる。
イ 薬剤師が従事している店舗であれば、店舗に薬剤師がいない場合でも、登録販売者は第一類医薬品の販売を行うことができる。
ウ 店舗販売業の許可は、要指導医薬品又は一般用医薬品を、店舗において販売し、又は授与する業務について、店舗ごとに、その店舗の所在地の都道府県知事のみが与えることとされている。
エ 店舗を実地に管理する者(店舗管理者)は、店舗販売業の許可を受けた事業者(店舗販売業者)に対し、店舗の業務等について必要な意見を述べなければならない。

【 解答:5 】

問題112
配置販売業に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 配置販売業は、購入者の居宅に医薬品を予め預けておき、購入者がこれを使用した後でなければ代金請求権を生じないといった販売形態である。
イ 配置販売業では、第一類医薬品の販売又は授与を行うことができない。
ウ 配置販売業では、医薬品を開封して分割販売することが認められている。
エ 配置販売業者又はその配置員は、その住所地の都道府県知事が発行する身分証明書の交付を受け、かつ、これを携帯しなければ、医薬品の配置販売に従事してはならない。
  1. ア、イ
  2. ア、エ
  3. イ、ウ
  4. ウ、エ

【 解答:2 】

問題113
薬局及び医薬品の販売業に関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。
  1. 店舗販売業者が、配置による販売又は授与の方法で医薬品を販売等しようとする場合には、別途配置販売業の許可を受ける必要がある。
  2. 配置販売業の許可は、一般用医薬品を、配置により販売又は授与する業務について、配置しようとする区域をその区域に含む都道府県ごとに、その都道府県知事が与える。
  3. 卸売販売業では、特定の購入者の求めに応じて医薬品の包装を開封して分割販売することができる。
  4. 薬局では、業務の効率化をはかるため、医薬品をあらかじめ小分けし、販売することが認められている。

【 解答:4 】

問題114
以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 要指導医薬品は、薬局等構造設備規則に規定する「情報提供を行うための設備」から7メートル以内の範囲に陳列しなければならない。
イ 薬局開設者は、要指導医薬品及び一般用医薬品を陳列する場合には、要指導医薬品及び一般用医薬品を混在しないように陳列しなければならない。
ウ 店舗販売業者は、一般の生活者に医薬品でない製品を販売等することにあたって、医薬品的な誤認を与えることのないよう、十分配慮する必要がある。
エ 薬局開設者又は店舗販売業者は、当該薬局又は店舗を利用するために必要な情報を薬局又は店舗の見やすい場所に掲示するよう努めなければならない。
  1. ア、ウ
  2. ア、エ
  3. イ、ウ
  4. イ、エ

【 解答:3 】

問題115
一般用医薬品の販売等に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 店舗販売業者は、その店舗において第三類医薬品を購入した者から相談があった場合には、医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者をして、その適正な使用のために必要な情報を提供させるよう努めなければならない。
イ 店舗販売業者は、その店舗において第二類医薬品を販売又は授与する場合には、医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者に、必要な情報を提供させるよう努めなければならない。
ウ 店舗販売業者は、その店舗において第一類医薬品を販売又は授与する場合には、医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者をして、その適正な使用のために必要な情報を提供させるよう努めなければならない。
エ 薬局開設者は、指定第二類医薬品を販売又は授与する場合には、当該指定第二類医薬品を購入しようとする者等が、禁忌事項を確実に確認できるようにするために必要な措置を講じなければならない。
  1. ア、イ
  2. ア、ウ
  3. イ、エ
  4. ウ、エ

【 解答:3 】

問題116
特定販売に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 特定販売とは、その薬局又は店舗におけるその薬局又は店舗以外の場所にいる者に対する一般用医薬品又は薬局製造販売医薬品(毒薬及び劇薬であるものを除く。)の販売又は授与をいう。
イ 薬局開設者は、特定販売を行う場合には、当該薬局に貯蔵し、又は陳列している一般用医薬品又は薬局製造販売医薬品(毒薬及び劇薬であるものを除く。)を販売し、又は授与しなければならない。
ウ 特定販売を行うことについてインターネットを利用して広告をするときは、都道府県知事及び厚生労働大臣が容易に閲覧することができるホームページで行わなければならない。
エ 特定販売を行うことについてインターネットを利用して広告をするときは、ホームページに「現在勤務している薬剤師又は登録販売者の別及びその氏名」を見やすく表示しなければならない。

【 解答:1 】

問題117
医薬品の販売広告に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 一般用医薬品の販売広告媒体として、テレビ、ラジオ又は新聞が該当するが、店舗販売業において販売促進のため用いられるチラシについては、広告媒体として該当しない。
イ 漢方処方製剤の効能効果について、配合されている個々の生薬成分の作用を個別に挙げて説明することは認められている。
ウ 医薬品の誇大広告は、薬事法第66条等に抵触するおそれがあり、広告等の依頼主だけでなく、その広告等に関与するすべての人が対象となる。
エ 医薬品等の販売広告に関しては、薬事法による保健衛生上の観点からの規制のほか、不当な表示による顧客の誘引の防止等を図るため、「不当景品類及び不当表示防止法」や「特定商取引に関する法律」の規制もなされている。
  1. ア、イ
  2. ア、ウ
  3. イ、エ
  4. ウ、エ

【 解答:4 】

問題118
医薬品の販売広告に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 一般用医薬品と同じ有効成分を含有する医療用医薬品の効能効果をそのまま標榜することは、承認されている内容を正確に反映した広告といえない。
イ 医薬品の有効性又は安全性について、それが確実であることを保証するような表現は認められていない。
ウ 使用前・使用後を示した図画・写真等を掲げることは、効能効果等の保証表現となるため不適当とされている。
エ 公的機関が推薦、選用等している旨の広告については、一般の生活者の当該医薬品に対する認識に与える影響が大きいことから、仮に事実であったとしても、原則として不適当とされている。

【 解答:1 】

問題119
行政庁による処分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 都道府県知事は、配置販売業者に対して、その構造設備が基準に適合しない場合においては、その構造設備の改善を命じ、又はその改善がなされるまでの間当該施設の全部若しくは一部の使用を禁止することができる。
イ 都道府県知事は、薬局開設者について、薬事に関する法令又はこれに基づく処分に違反する行為があったとき、その許可を取り消し、又は期間を定めてその業務の全部若しくは一部の停止を命じなければならない。
ウ 都道府県知事は、医薬品による保健衛生上の危害の発生又は拡大を防止するため必要があると認めるときは、店舗販売業者に対して、医薬品の販売又は授与を一時停止することその他保健衛生上の危害の発生又は拡大を防止するための応急措置を採るべきことを命ずることができる。
エ 都道府県知事は、店舗管理者に薬事に関する法令又はこれに基づく処分に違反する行為があったときは、その店舗販売業者に対して、店舗管理者の変更を命ずることができる。

【 解答:5 】

問題120
以下の効能効果のうち、化粧品に表示・標榜が認められているものとして、誤っているものを下から一つ選びなさい。
  1. フケ、カユミがとれる。
  2. 頭皮、頭髪にうるおいを与える。
  3. 小じわを予防する。
  4. 口唇の乾燥を防ぐ。
  5. 肌荒れを防ぐ。

【 解答:3 】

スポンサーリンク