登録販売者 過去問 解答 平成27年 千葉
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- 医薬品は、多くの場合、人体に取り込まれて作用し、効果を発現させるものである。
- 医薬品は人体にとって異物(外来物)であるため、好ましくない反応(副作用)を生じる場合もある。
- 健康被害の有無にかかわらず、医薬品への異物混入や変質等がある場合は、製造販売業者による製品の回収等の措置がなされることがある。
【 解答:1 】
- 少量の医薬品の投与では、発がん作用、胎児毒性や組織・臓器の機能不全が生じることはない。
- 少量の医薬品の投与では、長期投与しても慢性的な毒性が発現することはない。
- 医薬品の効果とリスクは、薬物暴露時間と暴露量との積で表現される用量-反応関係に基づいて評価される。
【 解答:4 】
- 「機能性表示食品」は、疾病に罹患していない者の健康の維持及び増進に役立つ旨又は適する旨(疾病リスクの低減に係るものを除く。)を表示するものである。
- 「栄養機能食品」は、各種ビタミン、ミネラルに対して「栄養機能の表示」ができる。
- 健康補助食品(いわゆるサプリメント)の中にはカプセル、錠剤等の医薬品と類似した形状で発売されているものも多く、誤った使用法により健康被害を生じた例も報告されている。
【 解答:3 】
【 解答:1 】
- 医薬品によるアレルギーは、医薬品の薬理作用等とは関係なく起こり得るものである。
- 外用薬は、アレルギーを引き起こすことはない。
- 医薬品にアレルギーを起こしたことがない人でも、病気等に対する抵抗力が低下している状態などの場合には、医薬品がアレルゲンになりやすくなり、思わぬアレルギーを生じることがある。
【 解答:2 】
- 眠気や口渇等の比較的よく見られる症状は、副作用といわない。
- 副作用は、容易に異変を自覚できるものばかりでなく、直ちに明確な自覚症状として現れないこともある。
- 一般用医薬品は、通常、その使用を中断することによる不利益よりも、重大な副作用を回避することが優先される。
【 解答:3 】
- 小児に用いる場合、成人用の医薬品を半分にして飲ませれば、特に有害事象につながる危険性はない。
- 医薬品は、その目的とする効果に対して副作用を生じる危険性が最小限となるよう、使用する量や使い方が定められている。
- 一般用医薬品には習慣性・依存性がある成分を含んでいるものがあり、そうした医薬品がしばしば乱用されることが知られている。
【 解答:5 】
- 酒類(アルコール)をよく摂取する者は、代謝機能が高まっていることが多く、アセトアミノフェンなどでは、通常よりも代謝されやすくなることがある。
- カフェインやビタミンAのように、食品中に医薬品の成分と同じ物質が存在するために、それらを含む医薬品と食品を一緒に摂ると過剰摂取となるものもある。
- 外用薬や注射薬であっても、食品の摂取によって医薬品の作用や代謝に影響を受ける可能性がある。
【 解答:5 】
- 医薬品の使用上の注意において、「小児」とは、小学生以下を指す。
- 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が相対的に低い。
- 小児は、肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排泄に時間がかかり、作用が強く出過ぎたり、副作用がより強く出ることがある。
- 一般に乳幼児は、容態が変化した場合に、自分の体調を適切に伝えることが難しいため、医薬品を使用した後は、保護者等が乳幼児の状態をよく観察することが重要である。
- a,b
- a,c
- b,c
- b,d
【 解答:5 】
- 医薬品の使用上の注意において、「高齢者」とは、75歳以上を指す。
- 一般に高齢者は、基礎体力や生理機能の衰えの度合いは個人差が大きく、年齢のみから一概にどの程度リスクが増大しているかを判断することは難しい。
- 便秘薬は、その成分や用量によっては流産や早産を誘発するおそれがある。
- ビタミン含有製剤の服用によって胎児に先天異常を起こすことはない。
- a,b
- a,c
- b,c
- b,d
【 解答:3 】
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- 一般用医薬品を使用することによってその症状が悪化したり、治療を妨げられることがあるため、問題が生じるおそれがあれば使用を避けることができるよう情報提供がなされることが重要である。
- 登録販売者は、医療機関・薬局で交付された薬剤を使用している人に対し、一般用医薬品との併用の可否について、その薬剤を処方した医師若しくは歯科医師又は調剤を行った薬剤師に相談するように説明する必要がある。
- 過去に医療機関で治療を受けていたが、現在、治療を受けていなければ、一般用医薬品の使用について特に注意する必要はない。
【 解答:3 】
- プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待(暗示効果)や、条件付けによる生体反応、時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)等が関与して生じると考えられている。
- プラセボ効果によってもたらされる反応や変化は、望ましいもの(効果)だけである。
- 医薬品を使用したときにもたらされる反応や変化には、薬理作用によるもののほか、プラセボ効果によるものも含まれている。
- プラセボ効果は、主観的な変化だけであり、客観的に測定可能な変化として現れることはない。
- a,b
- a,c
- b,c
- b,d
【 解答:2 】
- 医薬品を適切に保管・陳列しない場合、医薬品の効き目が低下することはあるが、人体に好ましくない作用をもたらす物質が生じることはない。
- 品質が承認された基準に適合しない医薬品、その全部又は一部が変質・変敗した物質から成っている医薬品は販売が禁止されている。
- 一般用医薬品は、購入された後、すぐに使用されるとは限らず、家庭における常備薬として購入されることも多いことから、外箱等に記載されている使用期限から十分な余裕をもって販売されることが重要である。
【 解答:4 】
- 重度の疾病に伴う症状の改善
- 生活習慣病等の疾病に伴う症状発現の予防(科学的・合理的に効果が期待できるものに限る。)
- 生活の質(QOL)の改善・向上
- 健康状態の自己検査
【 解答:3 】
- 一般用医薬品の販売に従事する専門家においては、購入者に対して常に科学的な根拠に基づいた正確な情報提供を行い、セルフメディケーションを適切に支援していくことが期待されている。
- 一般用医薬品を一定期間若しくは一定回数使用しても症状の改善がみられない又は悪化したときには、医療機関を受診して医師の診療を受けるよう勧める必要がある。
- 一般用医薬品で対処可能な範囲は、乳幼児や妊婦でも、通常の成人の場合と変わらないので、特に留意する必要はない。
【 解答:1 】
- 購入者が、自分自身や家族の健康に対する責任感を持ち、適切な医薬品を選択して、適正に使用しようとするよう、働きかけていくことが重要である。
- 必ずしも情報提供を受けた当人が医薬品を使用するとは限らないことを踏まえ、販売時のコミュニケーションを考える必要がある。
- 購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しい場合は、情報提供を行うためのコミュニケーションを図る必要はない。
【 解答:2 】
- サリドマイド訴訟は、催眠鎮静剤等として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損等の先天異常が発生したことに対する損害賠償訴訟である。
- サリドマイドによる薬害事件は、我が国のみならず世界的にも問題となったため、WHO加盟国を中心に市販後の副作用情報の収集の重要性が改めて認識され、各国における副作用情報の収集体制の整備が図られることとなった。
- サリドマイドによる副作用の原因である血管新生を妨げる作用は、サリドマイドの光学異性体のうち、一方の異性体(S体)のみが有する作用であり、もう一方の異性体(R体)のサリドマイドを分離して製剤化すれば催奇形性は避けることができる。
【 解答:2 】
- スモン訴訟は、解熱鎮痛剤として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
- スモンはその症状として、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。
- スモン患者に対しては、治療研究施設の整備、治療法の開発調査研究の推進、重症患者に対する介護事業等が講じられている。
【 解答:4 】
【 解答:3 】
- CJD訴訟は、手術等に用いられていた血液製剤を介してCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
- CJDは、ウイルスが脳の組織に感染し、次第に認知症に類似した症状が現れる神経難病であるが、死に至ることはない。
- CJD訴訟を契機に、国は医薬品副作用被害救済制度を創設した。
【 解答:5 】
- 消化液に含まれる消化酵素の作用によって飲食物を分解することを化学的消化という。
- 消化管は、口腔から大腸まで続く管である。
- 唾液には、消化酵素の他にリゾチーム等の殺菌・抗菌物質が含まれている。
- 膵臓は、炭水化物、タンパク質、脂質のそれぞれを消化する酵素の供給を担っている。
【 解答:2 】
- 肝臓は、腹腔内で最も大きい臓器であり、横隔膜の直下に位置する。
- アミノ酸が分解された場合等に生成するアンモニアは、肝臓において酢酸へと代謝される。
- アルコールによる二日酔いの症状は、肝臓で代謝され生じた中間代謝物である尿素の毒性によるものと考えられている。
- 肝臓は、脂溶性ビタミンを貯蔵することはできるが、水溶性ビタミンを貯蔵することはできない。
【 解答:2 】
【 解答:1 】
- 呼吸器は常時外気と接触する器官であり、様々な異物、病原物質の侵入経路となるため、幾つもの防御機構が備わっている。
- 咽頭は、発声器としての役割もあり、呼気で咽頭上部にある声帯を振動させて声が発せられる。
- 喉頭から肺へ向かう気道が左右の肺へ分岐するまでの部分を気管支という。
- 肺胞の壁は非常に薄くできていて、周囲を毛細血管が網のように取り囲んでいる。
- a,b
- a,c
- a,d
- b,c
【 解答:3 】
- 血液が血管中を流れる方向は一定しており、心臓から拍出された血液を送る血管を動脈という。
- 血漿中の過剰なコレステロールが血管の内壁に蓄積しても、動脈の弾力性は損なわれない。
- 四肢を通る静脈では、一定の間隔をおいて内腔に向かう薄い帆状のひだ(静脈弁)が発達して血液の逆流を防いでいる。
- 毛細血管の薄い血管壁を通して、二酸化炭素と栄養分が血液中から組織へ運び込まれ、それらと交換に酸素や老廃物が組織から血液中へ取り込まれる。
- a,b
- a,c
- a,d
- b,c
【 解答:2 】
- 白血球の約60%を占める単球は、細菌、ウイルス等の異物に対する抗体を産生する。
- 血小板は、損傷した血管からの血液の流出を抑える仕組みにおいて重要な役割を担っている。
- リンパ液の流れは主に骨格筋の収縮によるものであり、流速は血流に比べて緩やかである。
【 解答:5 】
- 尿管が小さな球状になったものを糸球体といい、糸球体の外側を袋状のボウマン嚢が包み込んでいる。
- 男性は女性と比べて尿道が短いため、細菌などが侵入したとき膀胱まで感染を生じやすい。
- 腎小体では、血液中の老廃物が濾過され、原尿として尿細管へ入る。
- 食品から摂取あるいは体内で生合成されたビタミンDは、腎臓で活性型ビタミンDに転換される。
- a,b
- a,d
- b,c
- b,d
【 解答:5 】
- 眼球は、頭蓋骨のくぼみ(眼窩)に収まっている球形の器官で、外側は、正面前方付近(黒目の部分)のみ透明な強膜が覆っている。
- 鼻腔は、薄い板状の軟骨と骨でできた鼻中隔によって左右に仕切られている。
- 中耳は、外耳と内耳をつなぐ部分で、鼓膜、鼓室、前庭、蝸牛からなる。
【 解答:4 】
- 皮膚の主な機能は、身体の維持と保護、体水分の保持、熱交換、外界情報の感知である。
- 皮膚は、表皮、皮下組織の2層構造からなり、表皮は外側にある角質層と生きた表皮細胞の層に分けられる。
- メラニン色素は、表皮の最下層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。
- 汗腺には、アポクリン腺とエクリン腺の2種類があり、アポクリン腺は手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布する。
- a,b
- a,c
- a,d
- b,c
【 解答:2 】
- 骨の破壊(骨吸収)と修復(骨形成)は、骨が成長するまで繰り返され、成長した後は停止する。
- 胸骨は、造血機能を担う骨の一つである。
- 平滑筋は、自分の意識どおりに動かすことができる随意筋である。
- 筋組織は筋細胞と結合組織からできているのに対して、腱は結合組織のみでできている。
- a,b
- a,c
- b,c
- b,d
【 解答:4 】
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【 解答:3 】
- 脊髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢がある。
- 脳の血管は、末梢に比べて物質の透過に関する選択性が低く、タンパク質などの大分子や小分子でもイオン化した物質は血液中から脳の組織へ移行しやすい。
- 小児では、血液脳関門が未発達であるため、循環血液中に移行した医薬品の成分が脳の組織に達しやすい。
- 脊髄は、脊椎の中にあり、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合があり、これを脊髄反射と呼ぶ。
- a,b
- a,c
- b,c
- b,d
【 解答:5 】
- 通常、交感神経系と副交感神経系は、互いに拮抗して働き、一方が活発になっているときには他方は活動を抑制して、効果を及ぼす各臓器・器官(効果器)を制御している。
- 概ね、交感神経系は体が闘争や恐怖等の緊張状態に対応した態勢をとるように働き、副交感神経系は体が食事や休憩等の安息状態となるように働く。
- エクリン腺を支配する交感神経線維の末端では、例外的にアセチルコリンが神経伝達物質として放出される。
【 解答:1 】
- 医薬品の作用には、有効成分が消化管などから吸収されて循環血液中に移行し、全身を巡って薬効をもたらす全身作用と、特定の狭い身体部位において薬効をもたらす局所作用とがある。
- 循環血液中に移行した有効成分は、血流によって全身の組織・器官へ運ばれて作用するが、多くの場合、標的となる細胞に存在する受容体、酵素、トランスポーターなどのタンパク質と結合し、その機能を変化させることで薬効や副作用を現す。
- 皮膚に適用する医薬品(塗り薬、貼り薬等)は、通常、皮膚表面から循環血液中へ移行する有効成分の量が比較的少ないため、適用部位の面積(使用量)や使用回数、その頻度などにかかわらず全身作用が現れることはない。
【 解答:1 】
- 一般に、消化管からの吸収は、消化管が積極的に医薬品成分を取り込むのではなく、濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象である。
- 消化管内での有効成分の吸収量や吸収速度は、消化管内容物や他の医薬品の作用による影響を受けない。
- 肛門から挿入する坐剤は、直腸内で溶解し、薄い直腸内壁の粘膜から有効成分を吸収させるというものである。
- 口腔粘膜から吸収された医薬品の成分は、初めに肝臓で代謝を受けてから全身に分布する。
- a,b
- a,c
- b,c
- b,d
【 解答:2 】
- 循環血液中に移行した医薬品の有効成分は、主として肝細胞の薬物代謝酵素によって代謝を受ける。
- 多くの医薬品の有効成分は、血液中で血漿タンパク質と結合して複合体を形成しており、その複合体は腎臓で濾過されないため、医薬品の有効成分が長く循環血液中に留まることとなり、作用が持続する原因となる。
- 循環血液中に移行した医薬品の有効成分は、体内を循環するうちに徐々に代謝を受けて、体外へ排泄されやすい脂溶性の物質に変化する。
【 解答:1 】
- 医薬品の使用量や使用間隔を定める場合、年齢や体格による個人差は考慮されていない。
- 薬効よりも毒性が強く現れる有効成分の血中濃度域を無効域という。
- 医薬品が摂取された後、その有効成分の血中濃度が上昇し、ある最小有効濃度(閾値)を超えたときに生体の反応としての薬効が現れる。
【 解答:3 】
- 錠剤(内服)は、胃や腸で崩壊し、有効成分が溶出することが薬効発現の前提となるため、例外的な場合を除いて、口中で噛み砕いて服用してはならない。
- 経口液剤は、固形製剤に比べ、飲み込みやすいが、消化管からの吸収は比較的遅い点が特徴である。
- カプセル剤は、水なしで服用するとカプセルの原材料であるゼラチンが喉や食道に貼り付くことがある。
【 解答:5 】
- 皮膚粘膜眼症候群は、38℃以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる。
- 中毒性表皮壊死融解症は、広範囲の皮膚に発赤が生じ、全身の10%以上に火傷様の水疱、皮膚の剥離、びらん等が認められるが、発熱はない。
- 皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症はいずれも、発症機序が解明されており、発症を予測することは可能となっている。
- 皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症のいずれも発生は非常にまれであるとはいえ、一旦発症すると多臓器障害の合併症等により致命的な転帰をたどることがある。
- a,b
- a,d
- b,c
- b,d
【 解答:2 】
- 黄疸とは、グロブリンが胆汁中へ排出されず血液中に滞留することにより生じる、皮膚や白眼が黄色くなる病態である。
- 偽アルドステロン症は、体内にカリウムと水が貯留し、体からナトリウムが失われることによって生じる病態である。
- 無菌性髄膜炎は、多くの場合、発症は急性で、首筋のつっぱりを伴った激しい頭痛、発熱、吐きけ・嘔吐、意識混濁等の症状が現れる。
【 解答:4 】
【 解答:2 】
- 医師等の管理・指導の下で患者が自己注射や自己採血を行う医薬品は、要指導医薬品として製造販売されている。
- 患者の容態にあわせて処方量を決めて交付するもののため、薬剤師の対面による情報の提供及び薬学的知見に基づく指導が必要である。
- 都道府県知事が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定するものである。
- 医師等の診療によらなければ一般に治癒が期待できない疾患(例えば、がん、心臓病等)に対する効能効果は認められていない。
【 解答:4 】
- 劇薬を貯蔵、陳列する場所については、かぎを施さなければならない。
- 毒薬又は劇薬を、18歳未満の者その他安全な取扱いに不安のある者に交付することは禁止されている。
- 毒薬については、それを収める直接の容器又は直接の被包に、黒地に白枠、白字をもって、当該医薬品の品名及び「毒」の文字を記載するよう努めることとなっている。
- 店舗管理者が薬剤師である店舗販売業者及び営業所管理者が薬剤師である卸売販売業者以外の医薬品の販売業者は、毒薬又は劇薬を開封して、販売等してはならない。
【 解答:5 】
- 生物由来製品は、製品の使用による感染症の発生リスクに着目して指定されている。
- 生物由来製品として指定された医薬部外品、化粧品はない。
- 医療機器は、生物由来製品の指定の対象とならない。
- 生物由来製品の定義において、植物に由来するものは含まれない。
【 解答:2 】
- 一般用医薬品にあっては、リスク区分を示す識別表示
- 要指導医薬品にあっては、要指導医薬品である旨を示す識別表示
- 適切な保存条件のもとで3年を超えて性状及び品質が安定でない医薬品等、厚生労働大臣の指定する医薬品における使用の期限
- 配置販売品目以外の一般用医薬品にあっては、「店舗専用」の文字
【 解答:5 】
- 特別用途食品は、健康増進法の規定に基づき、「特別の用途に適する旨の表示」の許可を受けた食品であり、消費者庁の許可等のマークが付されている。
- 機能性表示食品は、販売前に安全性及び機能性に関する審査を受け、消費者庁長官の許可を取得することが必要である。
- 栄養機能食品は、栄養成分の機能表示に関して、消費者庁長官の許可は要さない。
【 解答:5 】
- 医薬部外品を製造販売する場合には、医薬部外品製造販売業の承認が必要であり、品目ごとに許可を得る必要がある。
- 医薬部外品を販売する場合には、医薬部外品販売業の届出が必要である。
- 医薬部外品には、ねずみ、蚊などの防除の目的のために使用される機械器具も含まれる。
- かつて医薬品であったが、医薬部外品へ移行された製品群がある。
【 解答:4 】
- ひび、あかぎれの改善
- カミソリまけを防ぐ
- ムシ歯を防ぐ(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)
- 毛髪につやを与える
- a,b
- a,c
- a,d
- b,c
【 解答:5 】
- 医薬品医療機器等法第25条において医薬品の販売業の許可は、店舗販売業の許可、配置販売業の許可又は卸売販売業の許可の3種類に分けられている。
- 薬局における一般の生活者に対する医薬品の販売行為は、薬局の業務に付随して行われる行為であるので、別途、店舗販売業の許可は必要としない。
- 医薬品の販売業の許可は、6年ごとに、薬局の許可は、5年ごとに、その更新を受けなければ、その期間の経過によってその効力を失う。
- 薬局、店舗販売業及び配置販売業では、特定の購入者の求めに応じて医薬品の包装を開封して分割販売することができる。
【 解答:4 】
- 調剤を実施する薬局は、医療法においては医療提供施設に位置づけられている。
- 薬局で取り扱う一般用医薬品のうち第二類医薬品又は第三類医薬品の販売等であっても、登録販売者は購入者等への情報提供や相談対応を行うことができない。
- 医薬品を取り扱う場所であって、薬局として開設許可を受けていないものについては、病院又は診療所の調剤所であっても、薬局の名称を付してはならない。
- 薬局開設者が薬剤師でないときは、その薬局で薬事に関する実務に従事する薬剤師のうちから管理者を指定して実地に管理させなければならない。
- a,b
- a,c
- a,d
- b,d
【 解答:3 】
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- 店舗販売業の店舗において、薬剤師が従事する場合は、医療用医薬品を販売することができる。
- 第二類医薬品又は第三類医薬品を販売し、授与する店舗の店舗管理者は、薬剤師又は登録販売者でなければならない。
- 店舗販売業者は、要指導医薬品については薬剤師に販売又は授与させなければならないが、一般用医薬品である第一類医薬品については、店舗に薬剤師がいない場合でも、登録販売者に販売又は授与させることができる。
- 店舗管理者は、その店舗の所在地の都道府県知事(その店舗の所在地が保健所を設置する市又は特別区の区域にある場合においては、市長又は区長。)の許可を受けた場合を除き、その店舗以外の場所で業として店舗の管理その他薬事に関する実務に従事する者であってはならない。
- a,b
- a,c
- b,c
- b,d
【 解答:4 】
- 配置販売業は、購入者の居宅等に医薬品をあらかじめ預けておき、購入者がこれを使用した後でなければ代金請求権を生じないといった販売形態である。
- 配置販売業者又はその配置員は、その住所地の都道府県知事が発行する身分証明書の交付を受け、かつ、これを携帯しなければ、医薬品の配置販売に従事してはならない。
- 配置販売業者が、店舗による販売又は授与の方法で医薬品を販売等しようとする場合には、別途、薬局の開設又は店舗販売業の許可を受ける必要はない。
- 配置販売業者又はその配置員は、医薬品の配置販売に従事したときは、配置販売業者の氏名及び住所等を、従事後30日以内に、配置販売に従事している区域の都道府県知事に届け出なければならない。
【 解答:1 】
- 店舗販売業者が第一類医薬品の販売に際し、購入者から説明を要しない旨の意思表明があり、医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師が、当該第一類医薬品が適正に使用されると認められると判断した場合には、必要な情報の提供はしなくてもよい。
- 店舗販売業者は、その店舗において第三類医薬品を購入した者から相談があった場合には、医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者をして、その適正な使用のために必要な情報を提供させるよう努めなければならない。
- 店舗販売業者は、指定第二類医薬品を販売又は授与する場合には、当該指定第二類医薬品を購入しようとする者等が、禁忌事項を確実に確認できるようにするために必要な措置を講じなければならない。
【 解答:1 】
- 医薬品を他の物と区別して陳列しなければならない。
- 要指導医薬品を要指導医薬品陳列区画の内部の陳列設備、かぎをかけた陳列設備、又は要指導医薬品を購入しようとする者等が直接手の触れられない陳列設備に陳列しなければならない。
- 第一類医薬品を薬局等構造設備規則に規定する「情報提供を行うための設備」から7メートル以内の範囲に陳列しなければならない。
- 要指導医薬品及び一般用医薬品を混在させないように陳列しなければならない。
【 解答:1 】
- 店舗に勤務する者の名札等による区別に関する説明
- 相談時及び緊急時の電話番号その他連絡先
- 店舗に勤務する登録販売者の実務経験年数及び研修の受講履歴
- 要指導医薬品の陳列に関する解説
【 解答:3 】
- 都道府県知事及び厚生労働大臣が容易に閲覧することができるホームページで行わなければならない。
- 現在勤務している薬剤師又は登録販売者の別、その氏名及び顔写真を表示しなければならない。
- 薬局の主要な外観の写真を表示しなければならない。
- 特定販売を行う薬局製造販売医薬品(毒薬及び劇薬を除く。)又は一般用医薬品の使用期限を表示しなければならない。
【 解答:2 】
- 当該医薬品を購入し、又は譲り受けようとする者が若年者である場合にあっては、当該者の年齢及び保護者連絡先
- 当該医薬品を購入し、又は譲り受けようとする者及び当該医薬品を使用しようとする者の他の薬局開設者、店舗販売業者又は配置販売業者からの当該医薬品及び当該医薬品以外の濫用等のおそれのある医薬品の購入又は譲受けの状況
- 当該医薬品を購入し、又は譲り受けようとする者が、適正な使用のために必要と認められる数量を超えて当該医薬品を購入し、又は譲り受けようとする場合は、その理由
【 解答:4 】
- チラシやパンフレット等の同一紙面に、一般用医薬品と、食品、化粧品、雑貨類等の医薬品ではない製品を併せて掲載してはならない。
- 漢方処方製剤等で、効能効果に一定の前提条件(いわゆる「しばり表現」)が付されている一般用医薬品について、しばり表現を省いて広告することが認められている。
- 医薬品の販売広告に関しては、不当な表示による顧客の誘因の防止等を図るため「不当景品類及び不当表示防止法」や「特定商取引に関する法律」の規制もなされている。
- 医薬関係者、医療機関、公的機関、団体等が、公認、推薦、選用等している旨の広告については、原則として不適当である。
- a,b
- a,c
- a,d
- b,c
【 解答:5 】
- 都道府県知事は、配置販売業者に対して、その構造設備が基準に適合しない場合、その構造設備の改善を命じることができる。
- 都道府県知事(その店舗の所在地が保健所を設置する市又は特別区の区域にある場合においては、市長又は区長。)は、店舗販売業の一般用医薬品の販売等を行うための業務体制が基準に適合しない場合、店舗管理者に対して、その業務体制の整備を命ずることができる。
- 厚生労働大臣は、医薬品による保健衛生上の危害の発生又は拡大を防止するため必要があると認めるときは、薬局開設者に対して医薬品の販売の一時停止を命ずることができる。
- 都道府県知事(その薬局の所在地が保健所を設置する市又は特別区の区域にある場合においては、市長又は区長。)は、薬事監視員に、薬局開設者が開設する薬局に立ち入りさせ、帳簿書類を収去させることができる。
【 解答:3 】
- 生活者から行政庁へ寄せられた医薬品販売業者が行う広告や医薬品の販売方法に関しての苦情や相談の内容から、薬事に関する法令違反が見出されることがある。
- 消費生活センターは生活者へのアドバイスを行っているが、行政庁へ通報を行うことはない。
- 医薬品の販売関係の業界団体において、一般用医薬品の販売等に関する苦情相談窓口を設置し、自主的なチェックを図る取り組みもなされている。
【 解答:2 】
- 発熱、咳、鼻水など症状がはっきりしているかぜであっても、別の症状の発現予防のため総合感冒薬を選択することが基本である。
- かぜ薬(総合感冒薬)は、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去する作用を有する。
- インフルエンザ(流行性感冒)は、ウイルスの呼吸器感染によるものであり、感染力は強く、また、重症化しやすい。
【 解答:5 】
- a,b
- a,c
- a,d
- b,c
【 解答:3 】
- グリチルリチン酸二カリウムの作用本体であるグリチルリチン酸を含む生薬には、カンゾウがある。
- かぜ薬には解熱作用を目的として配合されている。
- 大量に摂取すると偽アルドステロン症を生じるおそれがあり、むくみ、心臓病、腎臓病又は高血圧のある人や高齢者ではそのリスクが高い。
【 解答:2 】
- アスピリンは、ピリン系の解熱鎮痛成分で、他の解熱鎮痛成分に比べ胃腸障害を起こしやすく、ライ症候群の発生も示唆されている。
- アセトアミノフェンは、中枢作用による解熱・鎮痛作用をもたらすほか、末梢における抗炎症作用が期待でき、内服薬のほか、小児の解熱に用いる坐薬がある。
- カフェイン類は、解熱鎮痛成分の鎮痛作用を増強する効果を期待して、また、中枢神経系を刺激し、疲労感、倦怠感を和らげることなどを目的として配合されている場合がある。
【 解答:5 】
- 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、睡眠改善薬として一時的な睡眠障害の緩和に用いられるだけでなく、慢性的な不眠症状がある人も対象としている。
- 小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがある。
- ブロモバレリル尿素(ブロムワレリル尿素)は、少量でも眠気を催しやすく、それにより重大な事故を招くおそれがあるため、使用した後は、乗物や危険を伴う機械類の運転操作は避ける必要がある。
- ブロモバレリル尿素(ブロムワレリル尿素)は、反復して使用すると依存を生じることが知られており、本成分が配合された医薬品は、本来の目的から逸脱した使用(乱用)がなされることがある。
【 解答:1 】
- 反復摂取により依存を形成するという性質がある。
- 胃液分泌抑制作用があり、その結果、副作用として胃腸障害が現れることがある。
- カフェインの血中濃度が最高血中濃度の半分に低減するのに要する時間は、通常の成人と比べ、乳児では非常に長い。
- 妊娠期間中にカフェインを摂取しても、吸収されたカフェインは胎児に到達せず、また、授乳期間中にカフェインを摂取しても、吸収されたカフェインは乳汁中に移行しない。
- a,b
- a,c
- a,d
- b,c
【 解答:2 】
- スコポラミン臭化水素酸塩は、乗物酔い防止に古くから用いられている抗ヒスタミン成分である。
- 乗物酔いの発現には不安や緊張などの心理的な要因による影響も大きく、それらを和らげることを目的として、鎮静成分が配合されている場合がある。
- 胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐きけを抑えることを目的として、局所麻酔成分が配合されている場合がある。
【 解答:5 】
- 小児では、特段身体的な問題がなく、基本的な欲求が満たされていても、夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状が現れることがある。
- 配合される生薬成分は、いずれも古くから伝統的に用いられており、作用が穏やかで小さな子供に使っても副作用がない。
- 柴胡加竜骨牡蛎湯を小児の夜泣きに用いる場合、1週間位服用しても症状の改善がみられないときには、さらに1週間位服用して様子を見ることが望ましい。
- 一般用医薬品の漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合にあっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととなっている。
- a,b
- a,c
- a,d
- b,c
【 解答:3 】
- a,b
- a,c
- b,c
- b,d
【 解答:1 】
- 半夏厚朴湯は、体力中等度をめやすとして、幅広く応用できる。気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う不安神経症、神経性胃炎、つわり、咳、しわがれ声、のどのつかえ感に適すとされる。
- 麦門冬湯は、体力中等度以上で、咳が強くでるものの咳、気管支喘息、気管支炎、小児喘息、感冒、痔の痛みに用いられるが、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人等には不向きとされる。
- 五虎湯は、体力中等度以下で、痰が切れにくく、ときに強く咳こみ、又は咽頭の乾燥感があるもののから咳、気管支炎、気管支喘息、咽頭炎、しわがれ声に適すとされるが、水様痰の多い人には不向きとされる。
【 解答:1 】
- 含嗽薬は、使用後すぐに食事を摂ると、殺菌消毒効果が薄れやすい。
- 口腔咽喉薬、含嗽薬は、口腔内や咽頭における局所的な作用を目的とする医薬品であるが、成分の一部が口腔や咽頭の粘膜から吸収されて全身的な影響を生じることがある。
- 芳香による清涼感を目的として、セチルピリジニウム塩化物、デカリニウム塩化物が配合されている。
- 咽頭の粘膜に付着したアレルゲンによる喉の不快感等の症状を鎮めることを目的として、抗ヒスタミン成分が配合されている場合がある。
【 解答:4 】
【 解答:3 】
- 桂枝加芍薬湯は、体力中等度以下で腹部膨満感のある人のしぶり腹、腹痛、下痢、便秘に適すとされる。
- 麻子仁丸は、体力中等度以下で、ときに便が硬く塊状なものの便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、食欲不振等の症状の緩和に適すとされる。
- 大黄甘草湯は、体力中等度以上で、下腹部痛があって、便秘しがちなものの月経不順、月経痛、便秘、痔疾に適すとされる。
- 大黄牡丹皮湯は、体力に関わらず広く応用され、便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、食欲不振等の症状の緩和に適すとされるが、体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人では不向きとされる。
- a,b
- a,c
- b,c
- b,d
【 解答:1 】
- 腸内細菌のバランスを整えることを目的として、ビフィズス菌、乳酸菌等の生菌成分が用いられる。
- 次硝酸ビスマスは、牛乳に含まれるタンパク質成分であるため、牛乳にアレルギーのある人では使用を避ける必要がある。
- ゲンノショウコは、マメ科のエビスグサの地上部を基原とする生薬で、収斂作用のほか、抗菌作用、抗炎症作用も期待して用いられる。
- 細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として、木クレオソートが用いられる。
- a,c
- a,d
- b,c
- b,d
【 解答:2 】
- 抗コリン成分は、胃痛、腹痛、さしこみ(疝痛、癪)を鎮めること(鎮痛鎮痙)のほか、胃酸過多や胸やけに対する効果も期待して用いられる。
- ロートエキスは、吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が速くなる(頻脈)おそれがあるため、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要がある。
- パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すとともに、胃液分泌を抑える作用も示す。
- 鎮痛鎮痙の効果を期待して局所麻酔成分が配合されることがあるが、痛みが感じにくくなることで重大な消化器疾患等を見過ごすおそれがあり、長期間にわたって漫然と使用することは避けることとされている。
【 解答:4 】
- 駆除した虫体や腸管内に残留する駆虫成分の排出を促すために併用する瀉下薬として、ヒマシ油を用いる。
- 一般用医薬品の駆虫薬は、腸管内に生息する虫体に作用するが、虫卵や腸管内以外に潜伏した幼虫(回虫の場合)には駆虫作用が及ばない。
- 一般用医薬品の駆虫薬は、一度に多く服用しても駆虫効果が高まることはなく、かえって副作用が現れやすくなるため、定められた1日の服用回数や服用期間を守って適正に使用されることが重要である。
- 食事を摂って消化管内に内容物があるときに駆虫薬を使用すると、消化管内容物の消化・吸収に伴って駆虫成分の吸収が高まることから、一般用医薬品の駆虫薬では食後に使用することとされているものが多い。
- a,b
- a,c
- a,d
- b,c
【 解答:4 】
- ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬で、強心作用のほか、末梢血管の収縮による血圧上昇作用があるとされる。
- ジャコウは、シカ科のジャコウジカの雄の麝香腺分泌物を基原とする生薬で、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる等の作用があるとされる。
- 苓桂朮甘湯は、強心作用が期待される生薬は含まれず、主に尿量増加(利尿)作用により、水毒(漢方の考え方で、体の水分が停滞したり偏在して、その循環が悪いことを意味する。)の排出を促すことを主眼とする。
- リュウノウは、ウグイスガイ科のアコヤガイ、シンジュガイ又はクロチョウガイ等の外套膜組成中に病的に形成された顆粒状物質を基原とする生薬で、鎮静作用等を期待して用いられる。
- a,b
- a,c
- a,d
- b,c
【 解答:4 】
- コレステロールは、細胞の構成成分で、胆汁酸や副腎皮質ホルモン等の生理活性物質の産生に重要な物質でもある等、生体に不可欠な物質である。
- リノール酸は、末梢組織におけるコレステロールの吸収を抑えることを主な目的として配合される。
- リボフラビンは、コレステロールの生合成抑制と排泄・異化促進作用、過酸化脂質分解作用を有すると言われている。
- ビタミンEは、コレステロールから過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされ、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として用いられる。
【 解答:3 】
- 銅は、ヘモグロビンの産生過程で、鉄の代謝や輸送に重要な役割を持ち、補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で、硫酸銅が配合されている場合がある。
- コバルトは、糖質・脂質・タンパク質を代謝する際に働く酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進する目的で、硫酸コバルトが配合されている場合がある。
- 貧血を改善するため、ヘモグロビン産生に必要なビタミンB6や、正常な赤血球の形成に働くビタミンB12や葉酸などが配合されている場合がある。
- 鉄製剤服用の前後30分にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー、ワイン、柿等)を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が良くなる。
- a,b
- a,c
- a,d
- b,c
【 解答:2 】
- ユビデカレノンは、心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって血液循環の改善効果を示すとされ、軽度な心疾患により日常生活の身体活動を少し越えたときに起こる動悸、息切れ、むくみの症状に用いられる。
- イノシトールヘキサニコチネートは、ニコチン酸を遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。
- ルチンは、ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。
- 七物降下湯は、体力中等度以上で、のぼせ気味で顔面紅潮し、精神不安、みぞおちのつかえ、便秘傾向などのあるものの高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重、不眠、不安)、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症に適すとされる。
【 解答:2 】
なお、2箇所の( a )、( b )、( c )内にはどちらも同じ字句が入る。
- ( a )は、肛門内部に存在する肛門腺窩と呼ばれる小さなくぼみに糞便の滓が溜まって炎症・化膿を生じた状態である。
- ( b )は、肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態である。
- ( c )は、肛門に存在する細かい血管群が部分的に拡張し、肛門内にいぼ状の腫れが生じた状態である。
【 解答:3 】
- 六味丸
- 猪苓湯
- 牛車腎気丸
- 八味地黄丸
【 解答:5 】
- 女性ホルモン成分の摂取によって吸収された成分の一部が乳汁中に移行することが考えられるため、母乳を与える女性では女性ホルモン成分の使用を避けるべきである。
- センキュウ、トウキ、ジオウは、血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和するほか、強壮、鎮静、鎮痛等の作用を期待して用いられる。
- 疲労時に消耗しがちなビタミンの補給を目的として、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12が配合されている場合がある。
- 滋養強壮作用を目的として、アミノエチルスルホン酸(タウリン)、ニンジンが配合されている場合がある。
【 解答:5 】
- 鼻炎用内服薬と鼻炎用点鼻薬において、同種の作用を有する成分が重複することがあるが、投与経路が違うので、併用しても特に問題はない。
- プソイドエフェドリン塩酸塩は、抗コリン成分であり、鼻腔内の刺激を伝達する副交感神経の働きを抑えることによって、鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として配合される。
- ベラドンナ総アルカロイドは、ヒスタミンの働きを抑えることを目的として用いられる。
- クロルフェニラミンマレイン酸塩は、ヒスタミンの働きを抑える作用以外に抗コリン作用も示すため、排尿困難や口渇、便秘等の副作用が現れることがある。
【 解答:4 】
- 交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を拡張させることによって鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として、ナファゾリン塩酸塩が配合されている場合がある。
- ヒスタミンの遊離を抑える成分(抗アレルギー成分)は、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎に対しては無効である。
- 一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の適応症には、急性又はアレルギー性の鼻炎及びそれに伴う副鼻腔炎に加え、蓄膿症などの慢性のものも含まれる。
- スプレー式鼻炎用点鼻薬は、汚染を防ぐために容器はなるべく鼻に触れないようにするほか、他人と点鼻薬を共有しないようにする必要がある。
- a,b
- a,d
- b,c
- b,d
【 解答:4 】
- 通常、ソフトコンタクトレンズは水分を含みにくいので、装着したまま防腐剤を含む点眼薬を点眼しても問題はない。
- 点眼後は、数秒間、眼瞼(まぶた)を開けて、目頭を押さえると、薬液が鼻腔内へ流れ込み、効果的とされる。
- 点眼の際に容器の先端が眼瞼(まぶた)や睫毛(まつげ)に触れると、雑菌が薬液に混入して汚染を生じる原因となるため、触れないように注意しながら1滴ずつ正確に点眼する。
- 1滴の薬液量は、結膜嚢の容積より小さいため、一度に数滴点眼すると効果的である。
【 解答:4 】
- 炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す作用を目的として、プラノプロフェンが配合されている場合がある。
- ヒスタミンの働きを抑えることにより、目の痒みを和らげることを目的として、ケトチフェンフマル酸塩が配合されている場合がある。
- 結膜を通っている血管を収縮させて目の充血を除去することを目的として、ネオスチグミンメチル硫酸塩が配合されている場合がある。
- 新陳代謝を促し、目の疲れを改善する効果を目的として、アスパラギン酸カリウムが配合されている場合がある。
- a,b
- a,c
- b,c
- b,d
【 解答:4 】
- 副腎皮質ホルモンと共通する化学構造を持つ主な成分としては、デキサメタゾンやプレドニゾロン酢酸エステル等がある。
- 広範囲に生じた皮膚症状や、慢性の湿疹・皮膚炎に適している。
- ステロイド性抗炎症成分をコルチゾンに換算して1g又は1mL中に0.025mgを超えて含有する外皮用薬では、特に長期連用を避ける必要がある。
- 末梢組織の免疫機能を向上させる作用も示すため、細菌、真菌、ウイルス等による皮膚感染を防止する効果も期待されて用いられる。
- a,b
- a,c
- a,d
- b,d
【 解答:2 】
- みずむし・たむしは、皮膚糸状菌(白癬菌)という細菌類の一種が皮膚に寄生することによって起こる疾患であるため、サルファ剤等の抗菌成分が用いられる。
- 湿疹とみずむし等の初期症状は類似していることが多く、湿疹に抗真菌作用を有する成分を使用すると、かえって湿疹の悪化を招くことがある。
- クロトリマゾールは、菌の呼吸や代謝を妨げることにより、皮膚糸状菌の増殖を抑える。
【 解答:4 】
- ヒノキチオールは、抗菌、抗炎症などの作用を期待して用いられる。
- カルプロニウム塩化物は、末梢組織において抗コリン作用を示し、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。
- カシュウは、タデ科のツルドクダミの塊根を基原とする生薬で、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられる。
- エストラジオール安息香酸エステルは、男性ホルモンの一種であり、脱毛抑制効果を期待して用いられる。
- a,b
- a,c
- b,c
- b,d
【 解答:2 】
- 歯痛薬は、歯の齲蝕(むし歯)が修復されることにより歯痛を応急的に鎮めることを目的とする一般用医薬品である。
- フェノールは、殺菌消毒成分として歯痛薬に用いられるが、粘膜刺激を生じることがあるため、歯以外の口腔粘膜や唇に付着しないように注意が必要である。
- チョウジ油は、抗炎症作用を期待して歯槽膿漏薬に配合されている場合がある。
- ジブカイン塩酸塩は、齲蝕(むし歯)によって露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮めることを目的として歯痛薬に用いられる。
【 解答:1 】
- 口腔粘膜の組織修復を促す作用を期待して、アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)が配合されている場合がある。
- 茵蔯蒿湯は口内炎の内服薬としても使用されるが、胃腸が弱く下痢をしやすい人には不向きとされる。
- 患部からの細菌感染を防止することを目的として、クロルヘキシジン塩酸塩等の殺菌消毒成分が配合されている場合がある。
- シコンは、アカネ科のクチナシの果実を基原とする生薬で、抗炎症作用を期待して用いられる。
【 解答:3 】
- 禁煙補助剤は、噛むことにより口腔内でニコチンが放出され、唾液とともに飲み込まれた後、胃粘膜から吸収されて循環血液中に移行する咀嚼剤と、1日複数回皮膚に貼付することによりニコチンが皮膚を透過して血中に移行するパッチ製剤がある。
- 3ヶ月以内に心筋梗塞の発作を起こした人、重い狭心症や不整脈と診断された人では、循環器系に重大な悪影響を及ぼすおそれがあるため、使用を避ける必要がある。
- ニコチンは、交感神経系を興奮させる作用を示すため、アドレナリン作動成分が配合された医薬品(鎮咳去痰薬、鼻炎用薬、痔疾用薬等)との併用により、その作用を増強させるおそれがある。
- 禁煙に伴うニコチン離脱症状は、通常、禁煙開始から1~2ヶ月の間に起きることが多い。
- a,b
- a,d
- b,c
- b,d
【 解答:3 】
- 滋養強壮に用いられる主な漢方処方製剤には、十全大補湯や補中益気湯がある。
- 生薬成分であるゴオウ、ゴミシ、ロクジョウの配合については、医薬品においてのみ認められている。
- 医薬部外品の保健薬の効能・効果の範囲には、滋養強壮のほか、神経痛、筋肉痛、関節痛、しみ・そばかす等のような特定部位の症状の改善が含まれる。
- 医薬部外品の保健薬の配合成分は、人体に対する作用が緩和なものに限られるが、配合されるビタミン成分の1日最大量は規定されていない。
- a,b
- a,c
- a,d
- b,c
【 解答:1 】
このビタミン主薬製剤及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- この医薬品は、成人(15歳以上)では1日2カプセルまで服用してよい。
- 妊娠3ヶ月以内の妊婦、妊娠していると思われる人又は妊娠を希望する人が服用する場合は、服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談することとされている。
- ビタミンDの過剰症として高カルシウム血症が知られており、初期症状として吐きけ、嘔吐等がある。
【 解答:1 】
- a,b
- a,c
- b,c
- b,d
【 解答:5 】
- カッコンは、マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬で、解熱、鎮痙等の作用を期待して用いられる。
- サイコは、キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工して製したものを基原とする生薬であり、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を期待して用いられる。
- ボウフウは、セリ科のボウフウの根及び根茎を基原とする生薬で、発汗、解熱、鎮痛、鎮痙等の作用を期待して用いられる。
- ブクリョウは、サルノコシカケ科のマツホドの菌核で、通例、外層をほとんど除いたものを基原とする生薬で、利尿、健胃、鎮静等の作用を期待して用いられる。
【 解答:3 】
- クレゾール石鹸液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類だけでなくウイルスに対しても広い殺菌消毒作用を示す。
- イソプロパノールは、アルコール分が微生物のタンパク質を変性させ、それらの作用を消失させることから、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対する殺菌消毒作用を示す。
- 次亜塩素酸ナトリウムやサラシ粉は、強い酸化力により一般細菌類、真菌類に対して殺菌消毒作用を示すが、ウイルスに対する殺菌消毒作用はない。
- ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム、トリクロルイソシアヌル酸等の有機塩素系殺菌消毒成分は、塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的抑えられており、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。
- a,b
- a,c
- b,c
- b,d
【 解答:4 】
- ハエの防除の基本は、ウジの防除であり、ウジの防除法としては、通常、有機リン系殺虫成分が配合された殺虫剤が用いられる。
- ゴキブリの燻蒸処理により、成虫とともに卵にも医薬品成分が浸透し、殺虫することが可能である。
- トコジラミは、シラミの一種でなくカメムシ目に属する昆虫で、ナンキンムシとも呼ばれ、床や壁の隙間、壁紙の裏、畳の敷き合わせ目、ベッド等に潜伏する。
- 屋内塵性ダニは、完全に駆除することは困難であるため、増殖させないということを基本に防除が行われることが重要である。
【 解答:5 】
- 尿糖検査で尿糖値に異常を生じる要因は、一般に高血糖と結びつけて捉えられることが多いが、腎性糖尿等のように高血糖を伴わない場合もある。
- 尿タンパクの検査で、尿中のタンパク値に異常を生じる要因は、腎臓機能障害によるものとして腎炎やネフローゼ、尿路に異常が生じたことによるものとして尿路感染症、尿路結石、膀胱炎等がある。
- 尿糖又は尿タンパクを検出する部分を長い間、尿に浸すほど、正確な検査結果が得られる。
【 解答:1 】
【 解答:5 】
- 最新の情報を提供する必要があるため、毎月1回、定期的に改訂されている。
- 薬剤師や登録販売者向けの専門的な表現で記載されている。
- 添付文書の販売名の上部に、「使用にあたって、この説明文書を必ず読むこと。また、必要なときに読めるよう大切に保存すること。」等の文言が記載されている。
【 解答:5 】
- マルツエキス
- タンニン酸アルブミン
- リゾチーム塩酸塩
- スクラルファート
【 解答:3 】
- 合成ヒドロタルサイト
- 無水カフェイン
- ピレンゼピン塩酸塩水和物
- 芍薬甘草湯
【 解答:3 】
- 徐脈又は頻脈を引き起こし、心臓病の症状を悪化させるおそれがあるため、心臓病の診断を受けた人は服用しないこととされている。
- 喘息発作を誘発するおそれがあるため、ぜんそくを起こしたことがある人は服用しないこととされている。
- 肝臓でグリコーゲンを分解して血糖値を上昇させる作用があり、糖尿病を悪化させるおそれがあるため、糖尿病の診断を受けた人は服用しないこととされている。
- 尿の貯留・尿閉を生じるおそれがあるため、前立腺肥大による排尿困難の症状がある人は服用しないこととされている。
【 解答:4 】
- 次硝酸ビスマス
- トラネキサム酸
- エテンザミド
- グリチルリチン酸二カリウム
【 解答:2 】
【 解答:5 】
- シロップ剤は変質しやすいため、開封後は冷凍庫内で凍結して保管されることが望ましい。
- 移し替える容器が湿っていなければ、医薬品をその容器に移し替えても問題はない。
- 小児に使用される医薬品を除き、医薬品は小児の手の届かないところに保管される必要がある。
【 解答:4 】
- 厚生労働省が作成し、医薬関係者に直接配布される。
- イエローレターとも呼ばれる。
- 一般用医薬品に関係する緊急安全性情報が発出されたことがある。
【 解答:4 】
- 「使用上の注意」の改訂情報が掲載されている。
- 医薬品等の製品回収に関する情報が掲載されている。
- 医薬品・医療機器の安全性に関する特に重要な情報が発出されたときに、当該ホームページへ掲載するとともに、その情報を電子メールによりタイムリーに配信する医薬品医療機器情報配信サービスが行われている。
- 当該ホームページを閲覧できるのは、医薬関係者に限定されている。
【 解答:1 】
- 医薬品との因果関係が必ずしも明確でない場合であっても、報告の対象となり得る。
- 報告すべき医薬品の副作用は、使用上の注意に記載されているものだけとは限らない。
- 医薬品の過量使用や誤用によるものと思われる健康被害については、報告の対象とはならない。
【 解答:2 】
- 報告書の送付は、郵送、ファクシミリ又は電子メールにより行うことができる。
- 報告書は、勤務する店舗の所在地の都道府県知事(その店舗の所在地が保健所を設置する市又は特別区の区域にある場合においては、市長又は区長。)に送付することとされている。
- 報告期限は特に定められていないが、報告の必要性を認めた場合においては、適宜速やかに報告書を送付することとされている。
【 解答:3 】
【 解答:1 】
- 医薬品によるものと疑われる副作用症例のうち、使用上の注意から予測できないもので、死亡に至った事例
- 医薬品によるものと疑われる副作用症例のうち、発生傾向の変化が保健衛生上の危害の発生又は拡大のおそれがあるもので、重篤(死亡を含む)な事例
- 副作用症例・感染症の発生傾向が著しく変化したことを示す研究報告
- 医薬品によるものと疑われる副作用症例のうち、使用上の注意から予測できるもので、非重篤な事例
- a,b
- a,c
- b,c
- b,d
【 解答:1 】
- 医薬品を適正に使用したにもかかわらず発生した副作用による被害者の迅速な救済を図るため、製薬企業の社会的責任に基づく公的制度として運営が開始された。
- 診察した医師が給付請求を行うことになっている。
- 救済給付業務に必要な費用は、国庫補助により全額賄われている。
- 救済給付を受けようとする場合の請求先機関は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構である。
- a,b
- a,c
- a,d
- b,c
【 解答:3 】
- 医療費
- 医療手当
- 遺族年金
- 障害児養育年金
【 解答:4 】
- 一般用医薬品の殺虫剤、殺鼠剤による健康被害については、救済制度の対象とならない。
- 医療機関での治療を要さずに寛解したような軽度の健康被害については、救済給付の対象とならない。
- 個人輸入により入手された無承認無許可医薬品の使用による健康被害については、救済制度の対象となる。
【 解答:2 】
- 平成7年7月の製造物責任法(PL法)の施行と同時に開設され、消費者が製造販売元の企業と交渉するに当たって、裁判によらずに迅速な解決に導くことを目的としている。
- 公平・中立な立場で申立ての相談を受け付けている。
- 医薬品だけでなく、医療機器に関する苦情も受け付けている。
【 解答:2 】
アンプル剤は、他の剤型(錠剤、散剤等)に比べて( c )が速く、血中濃度が急速に高値に達するため、通常用量でも副作用を生じやすいことが確認されたことから、1965年、厚生省(当時)より関係製薬企業に対し、アンプル入りかぜ薬製品の回収が要請された。
【 解答:1 】
- 登録販売者は、適切なセルフメディケーションの普及定着、医薬品の適正使用のための啓発活動に積極的に参加、協力することが期待されている。
- 保健衛生の維持向上に貢献することを目的とし、毎年10月17日~23日の1週間を「薬と健康の週間」として、国、自治体、関係団体等による広報活動やイベント等が実施されている。
- 医薬品の適正使用の重要性等に関して、小中学生のうちから啓発を行うことが重要である。
【 解答:1 】