登録販売者 過去問 解答 平成29年 大阪
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- 医薬品は、人の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人の身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とする生命関連製品であり、その有用性が認められたものである。
- 一般用医薬品は、市販後にも安全性の確認が行われる仕組みにはなっているが、有効性の確認が行われる仕組みにはなっていない。
- 購入者が、一般用医薬品を適切に選択し、適正に使用するためには、薬剤師や登録販売者が関与し、専門用語を分かりやすい表現で伝えるなどの適切な情報提供を行うことが不可欠である。
【 解答:4 】
- 医薬品の効果とリスクは、薬物ばく露時間とばく露量との積で表現される用量-反応関係に基づいて評価される。
- 治療量を超えた量を単回投与した後に毒性が発現するおそれが高いことは当然であるが、少量の投与でも長期投与されれば慢性的な毒性が発現する場合もある。
- 医薬品については、食品と同等の安全性基準が要求されている。
【 解答:4 】
- 健康補助食品(いわゆるサプリメント)の中にはカプセル、錠剤等の医薬品と類似した形状で発売されているものも多いが、誤った使用法により健康被害を生じた例は報告されていない。
- 医薬品を扱う者は、いわゆる健康食品は法的にも、また安全性や効果を担保する科学的データの面でも医薬品とは異なるものであることを認識し、消費者に指導・説明を行わなくてはならない。
- 「機能性表示食品」は、疾病に罹患していない者の健康の維持及び増進に役立つ旨又は適する旨(疾病リスクの低減に係るものを除く。)を表示するものである。
【 解答:3 】
【 解答:1 】
- アレルギーは、人体の免疫機構とは関係なく引き起こされる反応である。
- 基本的に薬理作用がない添加物は、アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)とはならない。
- 普段は医薬品にアレルギーを起こしたことがない人でも、病気等に対する抵抗力が低下している状態などの場合には、医薬品がアレルゲンになりやすくなり、思わぬアレルギーを生じることがある。
【 解答:3 】
- 一般用医薬品の不適正な使用には、使用する人の誤解や認識不足に起因するものがある。
- 疾病の根本的な治療がされないまま、一般用医薬品を使用して症状を一時的に緩和する対処を漫然と続けていても、有害事象を招く危険性が増すことはない。
- 小児への使用を避けるべき医薬品であっても、大人用のものを半分にして小児に服用させれば、有害事象につながる危険性は低い。
【 解答:2 】
- 一般用医薬品は作用が著しくないため、乱用の繰り返しによっても、慢性的な臓器障害等までは生じない。
- 適切な使用がなされる限りは安全かつ有効な医薬品であっても、乱用された場合には薬物依存を生じることがある。
- 医薬品の販売等に従事する専門家は、必要以上の大量購入や頻回購入を試みる不審な購入者等には慎重に対処する必要があり、積極的に事情を尋ねたり、状況によっては販売を差し控えるなどの対応を図ることが望ましい。
【 解答:4 】
- 医薬品の相互作用とは、複数の医薬品を併用したときに、医薬品の作用が増強する場合のことをいうのであって、作用が減弱する場合には相互作用とはいわない。
- 相互作用には、医薬品が吸収、代謝、分布又は排泄される過程で起こるものと、医薬品が薬理作用をもたらす部位において起こるものがある。
- 副作用や相互作用のリスクを減らす観点から、緩和を図りたい症状が明確である場合には、なるべくその症状に合った成分のみが配合された医薬品が選択されることが望ましい。
- 食品と医薬品の相互作用は、しばしば「飲み合わせ」と表現され、食品と飲み薬が体内で相互作用を生じる場合が主に想定される。
- 外用薬や注射薬であっても、食品の摂取によって医薬品の作用や代謝に影響を受ける可能性がある。
【 解答:1 】
- 小児は、大人と比べて血液脳関門が未発達であるため、循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しにくい。
- 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が相対的に低い。
- 乳児の疾患においては、基本的には医師の診療を受けることが優先され、一般用医薬品による対処は最小限にとどめるのが望ましい。
【 解答:3 】
- 60歳
- 65歳
- 70歳
- 75歳
- 80歳
【 解答:2 】
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- 肝臓や腎臓の機能が低下していることがあり、その場合には一般に医薬品の作用が弱く現れやすい。
- 持病(基礎疾患)を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の症状が悪化したり、治療の妨げとなる場合がある。
- 喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥下障害)場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。
【 解答:3 】
- 胎盤には、胎児の血液と母体の血液とが混ざらない仕組みとして、血液-胎盤関門がある。
- ビタミンA含有製剤のように、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされているものがある。
- 便秘薬には、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。
【 解答:1 】
- プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待(暗示効果)や、条件付けによる生体反応、時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)等が関与して生じると考えられている。
- プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、望ましいもの(効果)と不都合なもの(副作用)とがある。
- プラセボ効果は、主観的な変化だけで、客観的に測定可能な変化として現れることはない。
【 解答:2 】
- 一般用医薬品は、購入後すぐに使用されるとは限らず、家庭における常備薬として購入されることも多いことから、外箱等に記載されている使用期限から十分な余裕をもって販売等がなされるべきである。
- 医薬品は、適切な保管・陳列をすれば、経時変化による品質の劣化は起こらない。
- 品質が承認された基準に適合しない医薬品、その全部又は一部が変質・変敗した物質から成っている医薬品は、販売が禁止されている。
【 解答:4 】
- 一般用医薬品の役割として、「軽度な疾病に伴う症状の改善」、「生活の質(QOL)の改善・向上」、「健康の維持・増進」等がある。
- 一般用医薬品で対処可能な症状等の範囲は、乳幼児や妊婦等では、通常の成人の場合に比べ、その範囲は限られてくることにも留意される必要がある。
- 体調の不調や軽度の症状等について一般用医薬品を使用して対処し、一定期間若しくは一定回数使用しても症状の改善がみられない又は悪化した場合であっても、継続して使用することが重要である。
【 解答:2 】
- 購入者等が、自分自身や家族の健康に対する責任感を持ち、適切な医薬品を選択して、適正に使用しようとするよう、働きかけていくことが重要である。
- 家庭における常備薬として医薬品を購入する者に対しては、実際に使用する際に、改めて添付文書等に目を通すよう促す必要はない。
- 医薬品を使用する人として、小児や高齢者、妊婦等が想定されるかを確認する必要がある。
【 解答:5 】
- 医薬品は、人体にとって本来異物であり、治療上の効能・効果とともに何らかの有害な作用(副作用)等が生じることがある。
- 副作用は、それまでの使用経験を通じて知られているもののみならず、科学的に解明されていない未知のものが生じる場合もある。
- 医薬品が「両刃の剣」であることを踏まえ、医薬品の販売に従事する専門家を含め、関係者が医薬品の安全性の確保に最善の努力を重ねていくことが重要である。
【 解答:1 】
- サリドマイド訴訟とは、催眠鎮静剤等として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常が発生したことに対する損害賠償訴訟である。
- スモン訴訟とは、整腸剤として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
- サリドマイド訴訟、スモン訴訟を契機として、1979年、医薬品の副作用による健康被害の迅速な救済を図るため、医薬品副作用被害救済制度が創設された。
【 解答:1 】
- HIV訴訟は、血友病患者が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した原料血漿から製造された血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。
- HIV訴訟の和解を踏まえ、製薬企業に対し、医薬品の副作用報告が初めて義務付けられた。
- HIV訴訟の和解を踏まえ、国は、エイズ治療研究開発センター及び拠点病院の整備を行った。
- 国及び製薬企業を被告として提訴されたが、大阪地裁と東京地裁で和解が成立した。
- HIV訴訟を契機に、血液製剤の安全確保対策の一つとして検査や献血時の問診の充実が図られた。
【 解答:2 】
※CJDとはクロイツフェルト・ヤコブ病をいう。
- CJDは、プリオン不活化のための化学的処理が十分行われないまま流通したヒト乾燥硬膜を、脳外科手術で移植された患者に発生した。
- CJDの症状は、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。
- CJD訴訟は、生物由来製品による感染等被害救済制度が創設される契機のひとつとなった。
【 解答:5 】
- かぜは単一の疾患ではなく、医学的には、かぜ症候群といい、通常は数日~1週間程度で自然寛解する。
- インフルエンザ(流行性感冒)は、かぜと同様、ウイルスの呼吸器感染によるものであり、感染力は強いが重症化することはない。
- 総合感冒薬は、ウイルスの増殖を抑えて体内から取り除くことにより、かぜの諸症状の緩和を図るものである。
【 解答:2 】
- 半夏厚朴湯
- 小青竜湯
- 麦門冬湯
- 桂枝湯
- 小柴胡湯
【 解答:2 】
- 痛みや発熱を一時的に和らげる対症療法ではなく、その原因を根本的に解消することを目的としている。
- かぜ薬と併用すると、同じ成分又は同種の作用を持つ成分が重複して、効き目が強く現れすぎたり、副作用が起こりやすくなったりするおそれがある。
- 頭痛の症状が現れないうちに予防的に使用することが適切である。
- 多くの解熱鎮痛薬には、体内におけるプロスタグランジンの産生を抑える成分が配合されている。
- (a,b)
- (a,c)
- (b,c)
- (b,d)
- (c,d)
【 解答:4 】
- アスピリンは、15歳未満の小児に対しては、いかなる場合も一般用医薬品として使用してはならない。
- アセトアミノフェンは、主として中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすため、末梢における抗炎症作用は期待できない。
- イブプロフェンは、消化管粘膜の防御機能を高めるため、消化管に広く炎症を生じる疾患の既往歴がある人への使用に適している。
【 解答:5 】
- ブロモバレリル尿素が配合された医薬品を使用した後は、乗物や危険を伴う機械類の運転操作を避ける必要がある。
- 妊娠中にしばしば生じる睡眠障害は、ホルモンのバランスや体型の変化等が原因であり、抗ヒスタミン成分を主薬とする睡眠改善薬の適用対象ではない。
- 小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがあり、特に15歳未満の小児ではそうした副作用が起きやすいため、抗ヒスタミン成分を含有する睡眠改善薬の使用は避ける。
- 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、睡眠改善薬として一時的な睡眠障害の緩和に用いられるだけでなく、慢性的に不眠症状がある人も対象としている。
- 桂枝加竜骨牡蛎湯は、体力中等度以下で疲れやすく、興奮しやすいものの神経質、不眠症、小児夜なき、夜尿症、眼精疲労、神経症に適するとされる。
【 解答:4 】
- 脳に軽い興奮状態を引き起こし、一時的に眠気や倦怠感を抑える効果がある。
- カフェインの血中濃度が最高血中濃度の半分に低減するのに要する時間は、通常の成人と比べ、乳児では非常に長い。
- 安全使用の観点から留意すべき作用に、胃液の分泌を抑える作用がある。
【 解答:5 】
- ジフェニドール塩酸塩は、脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させることを目的として配合されている。
- スコポラミン臭化水素酸塩は、肝臓で徐々に代謝されるため、抗ヒスタミン成分と比べて作用持続時間が長い。
- 乗物酔いの発現には不安や緊張などの心理的な要因による影響も大きく、それらを和らげることを目的として、鎮静成分が配合されている場合がある。
【 解答:3 】
- 配合される生薬成分は、いずれも古くから伝統的に用いられており、作用が穏やかで小さな子供に使っても副作用が無い。
- 漢方処方製剤としては、柴胡加竜骨牡蛎湯、抑肝散、小建中湯等がある。
- ゴオウは、緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用等を期待して用いられる。
【 解答:5 】
- (a,b)
- (a,c)
- (b,c)
- (b,d)
- (c,d)
【 解答:3 】
- マオウは、交感神経系への刺激作用によって、心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがある。
- ナンテンジツは、知覚神経・末梢運動神経に作用して咳止めに効果があるとされる。
- セネガは、糖尿病の検査値に影響を生じることがあり、1日最大配合量がセネガ原生薬として1.2g以上を含有する製品では、使用上の注意において成分及び分量に関連する注意として記載されている。
【 解答:1 】
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- アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して配合される。
- 噴射式の液剤は、息を吸いながら噴射すると気管支や肺に入ってしまうおそれがあるため、軽く息を吐いたり、声を出しながら噴射することが望ましい。
- 含嗽薬は、水で用時希釈又は溶解して使用するものが多いが、調整した濃度が濃いほど高い効果が得られやすい。
- トローチ剤は、口中に含み、噛まずにゆっくり溶かすようにして使用されることが重要である。
- 含嗽薬の使用後すぐに食事を摂ると、殺菌消毒効果が薄れやすい。
【 解答:3 】
- 制酸成分を主体とする胃腸薬については、酸度の高い食品と一緒に使用すると胃酸に対する中和作用が低下することが考えられるため、炭酸飲料等での服用は適当でない。
- センブリが配合された健胃薬は、刺激が強いので、散剤をオブラートで包む等、味や香りを遮蔽する方法で服用するとよい。
- 消化薬は、炭水化物、脂質、タンパク質等の分解に働く酵素を補う等により、胃や腸の内容物の消化を助けることを目的とする医薬品である。
【 解答:5 】
- ピレンゼピン塩酸塩水
- ロートエキス
- アルジオキサ
- スクラルファート
- (a,b)
- (a,c)
- (b,c)
- (b,d)
- (c,d)
【 解答:5 】
- ヒマシ油は、小腸でリパーゼの働きによって生じる分解物が、小腸を刺激することで瀉下作用をもたらすと考えられており、比較的瀉下作用が穏やかなため、主に乳幼児の便秘に用いられる。
- 酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を増し、また、大腸を刺激して排便を促す。
- ビサコジルが配合された内服薬では、胃内で分解されて効果が低下したり、胃粘膜に無用な刺激をもたらすのを避けるため、腸内で溶けるように錠剤がコーティング等されている製品(腸溶性製剤)が多い。
【 解答:3 】
- 抗コリン作用を有する成分を含有する医薬品どうしが併用された場合、抗コリン作用が増強され、排尿困難、目のかすみや異常な眩しさ、眠気、口渇、下痢等の副作用が現れやすくなる。
- パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すとされる。
- ブチルスコポラミン臭化物は、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることが知られている。
【 解答:2 】
- 薬液を注入した後すぐに排便を試みると、薬液のみが排出されて効果が十分得られないことから、便意が強まるまでしばらく我慢する。
- 坐剤で使用される炭酸水素ナトリウムは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して用いられる。
- 半量等を使用した注入剤は、残量を冷所で保存すれば、感染の恐れもなく、再利用することができる。
【 解答:1 】
- センソ
- ジャコウ
- ゴオウ
- ロクジョウ
- リュウノウ
【 解答:1 】
- 大豆油不鹸化物(ソイステロール)は、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。
- ポリエンホスファチジルコリンは、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。
- パンテチンは、高密度リポタンパク質(HDL)等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、低密度リポタンパク質(LDL)産生を高める作用があるとされる。
【 解答:4 】
- 一般的な症状として、疲労、動悸、息切れ、血色不良、頭痛、耳鳴り、めまい、微熱、皮膚や粘膜の蒼白(青白くなること)、下半身のむくみ等が現れる。
- 鉄分の摂取不足を生じても、ただちに貧血の症状は現れないが、持続的に鉄が欠乏すると、ヘモグロビンが減少して貧血症状が現れる。
- 鉄製剤を服用すると、便が白くなることがある。
【 解答:2 】
- ユビデカレノンは、心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって血液循環の改善効果を示すとされている。
- 日本薬局方収載のコウカは、ニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされている。
- 三黄瀉心湯は、体力中等度以上で、のぼせ気味で顔面紅潮し、精神不安、みぞおちのつかえ、便秘傾向などのあるものの高血圧の随伴症状等に適するとされる。
【 解答:4 】
- 痔の対処には、痔を生じた要因となっている生活習慣の改善を図ることは重要ではなく、痔疾用薬の使用のみでよい。
- 内用痔疾用薬は、比較的緩和な抗炎症作用、血行改善作用を目的とする成分のほか、瀉下・整腸成分等が配合されたもので、外用痔疾用薬と併せて用いると効果的なものである。
- 直腸粘膜には知覚神経が通っていないため、直腸粘膜にできた内痔核は自覚症状が少ない。
【 解答:4 】
この外用痔疾用薬に含まれている成分とその配合目的・作用に関する次のa~dの記述について、正しいものの組み合わせを下の1~5から一つ選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。
- (a,b)
- (a,c)
- (a,d)
- (b,d)
- (c,d)
【 解答:3 】
(a)は、体力に関わらず、排尿異常があり、ときに口が渇くものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適するとされる。
(b)は、体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあるものの排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ(おりもの)、頻尿に適するとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
(c)は、体力中等度以下で、疲れやすくて尿量減少または多尿で、ときに手足のほてり、口渇があるものの排尿困難、残尿感、頻尿、むくみ、痒み、夜尿症、しびれに適するとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、腹痛、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
【 解答:2 】
- 内服で用いられる婦人薬には、複数の生薬成分が配合されている場合が多いが、比較的作用が穏やかであり、他の生薬成分を含有する医薬品(鎮静薬、胃腸薬、内用痔疾用薬等)が併用された場合でも副作用が起こることはない。
- エストラジオールは、長期連用により血栓症を生じるおそれがあり、また、乳癌や脳卒中などの発生確率が高まる可能性がある。
- 女性の月経や更年期障害に伴う諸症状の緩和に用いられる温清飲や四物湯はいずれもカンゾウを含まない漢方処方製剤である。
【 解答:4 】
- フェニレフリン塩酸塩は、副交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させることによって充血や腫れを和らげることを目的としている。
- ジフェンヒドラミン塩酸塩は、母乳を与える女性は使用を避けるか、使用する場合には授乳を避ける必要がある。
- トラネキサム酸は、皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的としている。
【 解答:4 】
- アゼラスチン
- ケトチフェン
- メキタジン
- クレマスチンフマル酸塩
- グリチルリチン酸
【 解答:5 】
- ナファゾリン塩酸塩が配合された点鼻薬は、過度に使用されると二次充血を招き、鼻づまり(鼻閉)がひどくなりやすい。
- クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑える作用を示し、花粉、ハウスダスト(室内塵)等による鼻アレルギー症状の緩和を目的として、通常、抗ヒスタミン成分と組み合わせて配合される。
- 点鼻薬は、局所(鼻腔内)に適用されるもので、全身的な影響を生じることはない。
【 解答:3 】
- 結膜嚢に適用するものであるため、通常、無菌的に製造されている。
- ソフトコンタクトレンズは、防腐剤(ベンザルコニウム塩化物等)などの配合成分がレンズに吸着されて、角膜に障害を引き起こすおそれがあるため、装着したままの点眼は避けることとされている製品が多い。
- 点眼の際には、薬液が確実に目の中に入るように注意しながら容器の先端を睫毛(まつげ)につけ、1滴ずつ点眼する。
- 点眼後は、数秒間、眼瞼(まぶた)を開けて、目頭を押さえると、薬液が鼻腔内へ流れ込み効果的とされる。
- (a,b)
- (a,c)
- (a,d)
- (b,c)
- (b,d)
【 解答:1 】
- 結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示す。
- ヨウ素の殺菌力は、アルカリ性になることで増強する。
- ヨードチンキは、皮膚刺激性が強く、粘膜(口唇等)や目の周りへの使用は避ける必要がある。
【 解答:5 】
- 広範囲に生じた皮膚症状や、慢性の湿疹・皮膚炎の緩和を目的とするものであり、体の一部分に生じた湿疹・皮膚炎等の一時的な皮膚症状には使用しない。
- 末梢組織の免疫機能を低下させる作用を示すので、水痘(水疱瘡)、みずむし、たむし等又は化膿している患部の症状を悪化させる恐れがあり、使用を避ける必要がある。
- ステロイド性抗炎症成分の一つとして、インドメタシンがある。
【 解答:3 】
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- 湿疹とみずむし等の初期症状は類似していることが多く、湿疹に抗真菌作用を有する成分を使用すると、かえって湿疹の悪化を招くことがある。
- ミコナゾール硝酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える。
- シクロピロクスオラミンは、患部を酸性にすることで、皮膚糸状菌の発育を抑える。
【 解答:4 】
- セチルピリジニウム塩化物は、患部からの細菌感染を防止することを目的として配合される。
- 口内炎や舌炎が長期間にわたって症状が長引いている場合には、口腔粘膜に生じた腫瘍である可能性もある。
- シコンは、ムラサキ科のムラサキの根を基原とする生薬で、組織修復促進、抗菌などの作用を期待して用いられる。
【 解答:1 】
- ニコチンを有効成分とする禁煙補助剤は、妊婦又は妊娠していると思われる女性、母乳を与える女性では、胎児又は乳児に影響が生じるおそれがあるため、使用を避ける必要がある。
- 医薬品の販売等に従事する専門家においては、禁煙補助剤の使用により禁煙達成が困難なほどの重度の依存を生じている場合には、ニコチン依存症の治療を行う禁煙外来の受診を勧めることも考慮に入れるべきである。
- 禁煙補助剤(咀嚼剤)の有効成分であるニコチンは、コーヒーや炭酸飲料などの食品を摂取すると口腔内が酸性になるため、吸収が促進される。
【 解答:4 】
- ビタミンB1主薬製剤は、チアミン塩化物塩酸塩やフルスルチアミン塩酸塩等が主薬として配合され、筋肉痛・関節痛(腰痛、肩こり、五十肩など)の症状の緩和等に用いられている。
- ビタミンD主薬製剤は、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム又はアスコルビン酸カルシウムが主薬として配合され、しみ、そばかす、日焼け等による色素沈着の症状の緩和に用いられる。
- ビタミンB12は、赤血球の形成を助け、また、神経機能を正常に保つために重要な栄養素であり、貧血用薬等に配合されている。
【 解答:2 】
- 防風通聖散は、構成生薬としてダイオウを含む。
- 清上防風湯は、体力中等度以上で、赤ら顔でときにのぼせがあるもののにきびに適するとされるが、胃腸の弱い人では食欲不振、胃部不快感の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
- 黄連解毒湯は、体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、肥満症に適するとされる。
【 解答:3 】
- サイコ
- ブシ
- カッコン
- ボウフウ
- レンギョウ
【 解答:2 】
- ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム、トリクロルイソシアヌル酸等の有機塩素系殺菌消毒成分は、塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的抑えられており、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。
- クレゾール石鹸液は、ウイルスに対する殺菌消毒作用はない。
- エタノールのウイルスに対する不活性効果は、イソプロパノールよりも低い。
【 解答:1 】
【 解答:2 】
- 出始めの尿では、尿道や外陰部等に付着した細菌や分泌物が混入することがあるため、中間尿を採取して検査することが望ましい。
- 尿糖・尿タンパク同時検査の場合、早朝尿(起床直後の尿)を検体とするが、尿糖が検出された場合には、食後(2~3時間)の尿について改めて検査して判断する必要がある。
- 尿糖値に異常が生じる要因は、一般に高血糖と結びつけて捉えられることが多いが、腎性糖尿のように高血糖を伴わない場合もある。
【 解答:1 】
- 尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の有無を調べるものである。
- 尿中hCGの検出反応は、hCGと特異的に反応する抗体や酵素を用いた反応であるため、温度の影響を受けない。
- 絨毛細胞が腫瘍化している場合には、妊娠していなくても検査結果が陽性となることがある。
【 解答:4 】
- 消化液に含まれる消化酵素の作用によって飲食物を分解することを化学的消化という。
- 炭水化物主体の食品が胃内に滞留する時間は、脂質分の多い食品に比べて長い。
- 膵臓は、消化腺であるとともに、血糖値を調節するホルモン(インスリン及びグルカゴン)等を血液中に分泌する内分泌腺でもある。
【 解答:5 】
- 小腸は、全長6~7mの管状の臓器で、十二指腸、空腸、回腸の3部分に分かれる。
- 腸の内容物は、大腸の運動によって腸管内を通過するに従って水分とナトリウム、カリウム、リン酸等の電解質の吸収が行われ、固形状の糞便となる。
- 大腸の内壁には輪状のひだがあり、その粘膜表面は絨毛(柔突起ともいう)に覆われている。
- S状結腸に溜まった糞便が下行結腸へ送られてくると、その刺激に反応して便意が起こる。
- (a,b)
- (a,c)
- (b,c)
- (b,d)
- (c,d)
【 解答:1 】
- 肝臓で産生された胆汁は、脂質の消化を容易にする胆汁酸塩を含んでいる。
- 小腸で吸収されたブドウ糖は、血液によって肝臓に運ばれてグリコーゲンとして蓄えられる。
- 腸内に放出された胆汁酸塩の大部分は、再吸収されずに体外に排出される。
【 解答:2 】
- 鼻汁にはリゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。
- 咽頭の後壁にある扁桃は、リンパ組織が集まってできており、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。
- 呼吸運動は、肺自体の筋組織によって、肺が自力で拡張・収縮することにより行われる。
【 解答:1 】
- 心臓の内部は上部左右の心房、下部左右の心室の4つの空洞に分かれており、心房で血液を集めて心室に送り、心室から血液を拍出する。
- 消化管壁を通っている毛細血管の大部分は、門脈と呼ばれる血管に集まって肝臓に入る。
- 毛細血管は、動脈と静脈の間をつなぐように体中の組織に細かく張り巡らされており、毛細血管の薄い血管壁を通して、酸素と栄養分が血液中から組織へ運び込まれる。
【 解答:5 】
- 血漿中のアルブミンは、免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体としての役割を担う。
- 白血球の約1/3を占める単球は、細菌、ウイルス等の異物に対する抗体を産生する。
- 脾臓の主な働きは、脾臓内を流れる血液から古くなった赤血球を濾し取って処理することである。
- リンパ節の内部にはリンパ球やマクロファージ(貪食細胞)が密集している。
- (a,b)
- (a,c)
- (b,c)
- (b,d)
- (c,d)
【 解答:5 】
- 食品から摂取あるいは体内で生合成されたビタミンDは、腎臓で活性型ビタミンDに転換されて、骨の形成や維持の作用を発揮する。
- 副腎皮質では、自律神経系に作用するアドレナリンとノルアドレナリンが産生・分泌される。
- 男性は、加齢とともに前立腺が肥大し、尿道を圧迫して排尿困難等を生じることがある。
【 解答:3 】
- 網膜には光を受容する細胞(視細胞)が密集していて、個々の視細胞は神経線維につながり、それが束なって眼球の後方で視神経となる。
- 涙液分泌がほとんどない睡眠中や、涙液の働きが悪くなったときには、滞留した老廃物に粘液や脂分が混じって眼脂(目やに)となる。
- 副鼻腔は、線毛を有し粘液を分泌する細胞でできた粘膜で覆われている。
- 内耳にある鼓室は、耳管という管で鼻腔や咽頭と通じている。
- 聴覚器官である蝸牛と、平衡器官である前庭は、いずれの内部もリンパ液で満たされている。
【 解答:4 】
- 皮膚の主な機能は、身体の維持と保護、体水分の保持、熱交換、外界情報の感知である。
- メラニン色素は、皮下組織の最下層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。
- 体温調節のための発汗は全身の皮膚に生じるが、精神的緊張による発汗は手のひらや足底、脇の下の皮膚に限って起こる。
【 解答:1 】
- 身体の成長が停止すると、骨の破壊(骨吸収)と修復(骨形成)も停止する。
- 不随意筋である平滑筋と心筋には、筋線維に骨格筋のような横縞模様がない。
- 筋組織は筋細胞と結合組織からできているのに対して、腱は結合組織のみでできている。
【 解答:4 】
- 中枢神経系は、脳と脊髄から構成される。
- 延髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢がある。
- 自律神経系は、末梢神経系と体性神経系からなり、呼吸や血液の循環等のように生命や身体機能の維持のため無意識に働いている機能を担っている。
- 副交感神経は、体が食事や休憩等の安息状態となるように働くため、副交感神経が活発になると、唾液の分泌は亢進し、瞳孔は散大する。
- (a,b)
- (a,c)
- (b,c)
- (b,d)
- (c,d)
【 解答:1 】
- 一般に、消化管からの吸収は、濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象である。
- 坐剤は、肛門から挿入すると直腸内で溶解し、有効成分が循環血液中に入るため、内服の場合よりも全身作用が緩やかに現れる。
- 含嗽薬(うがい薬)は、咽頭粘膜からの吸収が原因で全身的な副作用が起こることは少ないが、ショック(アナフィラキシー)等のアレルギー性副作用を生じることがある。
【 解答:2 】
- 経口投与後、消化管で吸収され血液中へ移行した有効成分は、全身循環に入った後に門脈を経て肝臓を通過する。
- 肝機能が低下した人の場合、内服薬では正常な人に比べて全身循環に到達する有効成分の量が少なくなり、効き目が現れにくくなる。
- 循環血液中で血漿タンパク質と複合体を形成した有効成分は、薬物代謝酵素の作用で代謝されず、またトランスポーターによって輸送されることもない。
- 循環血液中に存在する有効成分の多くは、腎臓から尿中に排泄されるため、腎機能が低下した人では、正常な人よりも有効成分の尿中への排泄が遅れ、血中濃度が下がりにくい。
- (a,b)
- (a,c)
- (b,c)
- (b,d)
- (c,d)
【 解答:5 】
- 循環血液中に移行した有効成分は、多くの場合、標的となる細胞に存在する受容体、酵素、トランスポーターなどのタンパク質と結合し、その機能を変化させることで薬効や副作用を現す。
- 医薬品が摂取された後、その有効成分の血中濃度が上昇し、ある最小有効濃度(閾値)を超えたときに生体の反応としての薬効が現れる。
- 医薬品の多くは、一度に大量に摂取するなどして有効成分の血中濃度を高くしても、ある濃度以上になるとより強い薬効は得られなくなり、有害な作用(副作用や毒性)は現れやすくなる。
【 解答:5 】
- チュアブル錠は、口の中で舐めたり噛み砕いたりして服用する剤形であり、水なしでも服用できる。
- 顆粒剤は、錠剤のように固形状に固めず、小さな粒状にしたものであり、錠剤よりも苦味や渋味を強く感じる場合がある。
- 経口液剤は、固形製剤に比べ飲み込みやすいが、消化管からの吸収は比較的遅い点が特徴である。
- カプセル剤は、水なしで服用するとカプセルの原材料であるゼラチンが喉や食道に貼り付くことがある。
- 外用局所に適用する剤形のうち、一般的に適用部位を水から遮断したい場合にはクリーム剤ではなく軟膏剤を用いることが多い。
【 解答:3 】
- ショック(アナフィラキシー)は、即時型のアレルギー反応の一種であり、一般に、顔の紅潮、蕁麻疹、ロ唇や舌・手足のしびれ感などの症状が現れるが、チアノーゼは生じない。
- 皮膚粘膜眼症候群は、38℃以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が、比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態である。
- 皮膚粘膜眼症候群は、最初に報告をした医師の名前にちなんでライエル症候群とも呼ばれる。
- 皮膚粘膜眼症候群は、原因と考えられる医薬品の使用開始後、1ヶ月以上経ってから起こることもある。
- (a,b)
- (a,c)
- (b,c)
- (b,d)
- (c,d)
【 解答:4 】
- 肝機能障害は、有効成分又はその代謝物の直接的肝毒性が原因で起きる中毒性のものと、有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きるアレルギー性のものに大別される。
- 黄疸とは、ビリルビン(黄色色素)が血液中へ排出されず胆汁中に滞留することにより生じる、皮膚や白眼が黄色くなる病態である。
- 偽アルドステロン症は、体内に塩分(ナトリウム)と水が貯留し、体からカリウムが失われることによって生じる病態であり、進行すると、筋力低下、起立不能、歩行困難、痙攣等を生じる。
【 解答:2 】
- 消化性潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜組織が傷害されるが、粘膜表面のみの欠損で粘膜筋板までは欠損していない状態である。
- 消化性潰瘍は、自覚症状が乏しい場合もあり、貧血症状(動悸や息切れ等)の検査時や突然の吐血・下血によって発見されることもある。
- イレウス様症状が悪化すると、腸内容物の逆流による嘔吐が原因で脱水症状を呈したり、腸内細菌の異常増殖によって全身状態の衰弱が急激に進行する可能性がある。
- イレウス様症状は、小児や高齢者のほか、普段から下痢傾向のある人に発症のリスクが高い。
- (a,b)
- (a,c)
- (b,c)
- (b,d)
- (c,d)
【 解答:3 】
- 間質性肺炎は、肺の中で肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織(間質)が炎症を起こしたものであり、息切れ・息苦しさ等の呼吸困難、空咳(痰の出ない咳)、発熱等の症状を呈する。
- 間質性肺炎は、悪化すると肺線維症(肺が線維化を起こして硬くなる状態)に移行することがある。
- これまでに医薬品で喘息発作を起こしたことがある人は、喘息の症状が重症化しにくい。
- 眼球内の角膜と水晶体の間を満たしている眼房水が排出されにくくなると、眼圧が低下して視覚障害を生じる。
- (a,b)
- (a,c)
- (b,c)
- (b,d)
- (c,d)
【 解答:1 】
- 外用薬による接触皮膚炎は、外来性の物質が皮膚に接触することで現れる炎症であり、医薬品が触れた皮膚の部分にのみ生じる。
- 外用薬による光線過敏症は、太陽光線(紫外線)に曝されることで起こるかぶれ症状であり、医薬品が触れた部分だけでなく、全身へ広がって重篤化する場合がある。
- 薬疹は、アレルギー反応の一種で、発疹・発赤等の皮膚症状を呈するが、眼の充血や口唇・口腔粘膜に異常が見られることもある。
- に関する法規と制度
【 解答:5 】
【 解答:3 】
- 器具用消毒薬のように、人の身体に直接使用されないものは、医薬品には含まれない。
- 効能効果の表現に関しては、一般用医薬品及び要指導医薬品では、通常、診断疾患名(例えば、胃炎、胃・十二指腸潰瘍等)で示されている。
- 一般用医薬品又は要指導医薬品では、注射等の侵襲性の高い使用方法は用いられていない。
【 解答:5 】
- 第一類医
- 指定第二類医薬品
- 第二類医薬品
- 要指導医薬品
- (a,b)
- (a,c)
- (b,c)
- (b,d)
- (c,d)
【 解答:3 】
- 毒薬とは、法第44条第1項の規定に基づき、毒性が強いものとして厚生労働大臣が独立行政法人医薬品医療機器総合機構の意見を聴いて指定する医薬品をいう。
- 毒薬については、それを収める直接の容器又は被包に、黒地に白枠、白字をもって、当該医薬品の品名及び「毒」の文字が記載されていなければならない。
- 要指導医薬品で毒薬又は劇薬に該当するものはない。
【 解答:1 】
ただし、厚生労働省令で定める表示の特例に関する規定は考慮しなくてよい。
- 製造業者の氏名又は名称及び
- 製造番号又は製造記号
- 重量、容量又は個数等の内容量
- 効能又は効果
- (a,b)
- (a,c)
- (b,c)
- (b,d)
- (c,d)
【 解答:3 】
【 解答:2 】
- 人の身体を美化し、魅力を増す目的に限定して医薬品的な効能効果を表示・標榜することが認められている。
- 薬用化粧品類は、化粧品としての使用目的を有する医薬部外品である。
- 店舗販売業において、同一店舗で医薬品と併せて化粧品の販売を行う場合には、医薬品と化粧品とを区別して陳列する必要がある。
【 解答:3 】
- 食品衛生法において、食品とは、医薬品、医薬部外品及び再生医療等製品以外のすべての飲食物であると規定されている。
- 健康食品という言葉は、健康増進法で定義されている。
- 栄養機能食品は、栄養成分の機能表示に関して、消費者庁長官の許可は必要としない。
- 特定保健用食品は、身体の生理学的機能等に影響を与える保健機能成分を含む食品で、厚生労働省の許可のマークが付されている。
- (a,b)
- (a,c)
- (a,d)
- (b,d)
- (c,d)
【 解答:2 】
- 卸売販売業の許可を受けた者は、一般の生活者に対して直接医薬品を販売することができる。
- 店舗管理者は、店舗販売業者に対して必要な意見を述べなければならない。また、店舗販売業者は、その店舗管理者の意見を尊重しなければならない。
- 医薬品の販売業の許可は、5年ごとに、その更新を受けなければ、その期間の経過によって、その効力を失う。
【 解答:3 】
- 薬局開設者が薬剤師でないときは、その薬局で薬事に関する実務に従事する薬剤師のうちから管理者を指定して実地に管理させなければならない。
- 薬局は、厚生労働大臣の許可を受けなければ開設してはならない。
- 調剤を実施する薬局は、医療法において、医療提供施設と位置づけられている。
【 解答:2 】
- 配置販売業の許可は、配置しようとする区域をその区域に含む都道府県ごとに、その都道府県知事が与える。
- 配置販売業者は、医薬品を開封して分割販売してはならない。
- 第二類医薬品及び第三類医薬品について、効能効果が同一の場合に限り、混在して配置することが認められている。
【 解答:2 】
- 医薬品をあらかじめ小分けし、販売することが出来る。
- 医薬品を競売に付してはならない。
- 店舗管理者は、厚生労働省令で定めるところにより、薬剤師又は登録販売者でなければならない。
【 解答:4 】
- 使用
- 数量
- 配置した日時
- 配置した場所
- (a,b)
- (a,c)
- (a,d)
- (b,c)
- (c,d)
【 解答:4 】
- 特定販売とは、その薬局又は店舗におけるその薬局又は店舗以外の場所にいる者に対する一般用医薬品又は医療用医薬品(毒薬及び劇薬であるものを除く。)の販売又は授与をいう。
- 薬局開設者又は店舗販売業者が特定販売を行うことについて広告をするときは、現在勤務している薬剤師又は登録販売者の別、その氏名及び顔写真を表示しなければならない。
- 薬局開設者又は店舗販売業者は、医薬品の購入、譲受けの履歴、ホームページの利用の履歴等の情報に基づき、自動的に特定の医薬品の購入、譲受けを勧誘する方法により、医薬品に関して広告をしてはならない。
【 解答:4 】
- 店舗販売業者は、店舗の管理及び運営に関する事項を当該店舗の見やすい位置に掲示板で掲示しなければならない。
- 店舗販売業者は、名札を付けさせること等により、その店舗において医薬品の販売等に従事する薬剤師、登録販売者又は一般従事者であることが容易に判別できるようにしなければならない。
- 第一類医薬品は、薬局等構造設備規則に規定する「情報提供を行うための設備」から7メートル以内の範囲に陳列しなければならない。
【 解答:2 】
- プソイドエフェドリン塩酸塩を有効成分として含有する製剤は指定されていない。
- 購入し、又は譲り受けようとする者が若年者である場合にあっては、当該者の氏名及び住所を書面で記録しなければならない。
- 販売し、又は授与するときの、当該医薬品の適正な使用が目的であるかの確認は、薬剤師又は登録販売者が行うこととされている。
【 解答:4 】
- 承認された医薬品については、誇大広告等の禁止が法で規定されているが、承認前の医薬品については、法に基づく広告の禁止の規定はない。
- 販売促進のため用いられるチラシやダイレクトメール、POP広告は、一般用医薬品の販売広告には含まれない。
- 顧客を誘引する(顧客の購入意欲を昂進させる)意図が明確であること、特定の医薬品の商品名(販売名)が明らかにされていること、一般人が認知できる状態であることのいずれの要件も満たす場合には、医薬品の広告に該当するものと判断されている。
【 解答:4 】
- 医薬関係者、医療機関、公的機関、団体等が、公認、推薦、選用等している旨の広告については、仮に事実であったとしても、原則として不適当とされている。
- 複数の効能効果が承認されている医薬品の場合には、そのうちの1つのみを用いて特定の疾病や症状に対して特に優れた効果があるかのように広告を行うことができる。
- 医薬品の使用前・使用後を示した写真を掲載することは、効能効果等の保証表現となるため、不適当とされている。
【 解答:1 】
- キャラクターグッズ等の景品類を提供して医薬品を販売することは、不当景品類及び不当表示防止法の限度内であっても認められない。
- 配置販売業者は、医薬品を先用後利によらず現金売りを行うことはできない。
- 在庫処分等の販売側の都合で複数の医薬品をあらかじめ組み合わせて販売することは、不適正な販売方法とされている。
【 解答:4 】
ただし、都道府県知事とあるのは、薬局又は店舗販売業の店舗の所在地が保健所を設置する市又は特別区の区域にある場合においては、市長又は区長とする。
- 厚生労働大臣は、医薬品による保健衛生上の危害の発生又は拡大を防止するため必要があると認めるときは、薬局開設者に対して医薬品の販売の一時停止を命ずることができる。
- 都道府県知事は、薬事監視員に、医薬品の販売業者が医薬品を業務上取り扱う場所に立ち入り、不良医薬品の疑いのある物品を、試験のため必要な最少分量に限り、収去させることができる。
- 都道府県知事は、薬事監視員に、医薬品の販売業者が医薬品を業務上取り扱う場所に立ち入り、その構造設備若しくは帳簿書類等を検査させることができる。
【 解答:1 】
- 一般の生活者が理解しやすいよう、平易な表現で記載されている。
- 最新の情報を提供する必要があるため、毎月1回、定期的に改訂されている。
- 開封時に一度目を通せば十分であり、保管の必要はない。
【 解答:5 】
- 「次の人は使用(服用)しないこと」の項目は、使用(服用)を避けるべき人について、生活者が自らの判断で認識することは好ましくないことから、具体的な症状は記載しないこととされている。
- 小児に使用される医薬品において、「服用前後は飲酒しないこと」等、小児では通常当てはまらない内容は記載しないこととされている。
- 医薬品の適用となる症状等に関連して、医薬品の使用のみに頼ることなく、日常生活上、どのようなことに心がけるべきかなど、症状の予防・改善につながる事項が記載されていることがある。
【 解答:1 】
【 解答:3 】
- ビサコジル
- スクラルファート
- プソイドエフェドリン塩酸塩
- ケトプロフェン
- オキセサゼイン
【 解答:3 】
- アミノ安息香酸エチル
- リドカイン
- センノシド
- アセトアミノフェン
- ロペラミド塩酸塩
【 解答:3 】
- ヒマシ油類を主成分とする一般用医薬品の添付文書には、腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるため、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目に「妊婦又は妊娠していると思われる人」と記載されている。
- タンニン酸アルブミンを主成分とする一般用医薬品の添付文書には、タンニン酸アルブミンは乳製カゼインを由来としているため、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目に「本剤又は本剤の成分、牛乳によるアレルギー症状を起こしたことがある人」と記載されている。
- ブロモバレリル尿素が配合された解熱鎮痛薬の添付文書には、鎮静作用の増強が生じるおそれがあるため、「服用前後は飲酒しないこと」と記載されている。
【 解答:3 】
- (a,b)
- (a,c)
- (a,d)
- (b,d)
- (c,d)
【 解答:5 】
【 解答:2 】
- 錠剤、カプセル剤、散剤では、取り出したときに室温との急な温度差で湿気を帯びるおそれがあるため、冷蔵庫内での保管は不適当である。
- 医薬品を旅行や勤め先へ携行する際は、品質保持のため、他の容器に入れ替える必要がある。
- 点眼薬は、開封後長期間経過すると細菌等に汚染されるため、早く使い切るように家族間等で共用することが望ましい。
【 解答:5 】
- 表示された「使用期限」は、開封後についても品質を保証する期限である。
- 適切な保存条件の下で製造後3年を超えて性状及び品質が安定であることが確認されている医薬品には、使用期限の法的な表示義務はない。
- 製品には、法で定められた表示事項以外記載してはならない。
【 解答:4 】
- 医薬品の製造販売業者等は、医薬品の有効性及び安全性に関する事項その他医薬品の適正な使用のために必要な情報を収集し、検討するとともに、薬局開設者、店舗販売業者、配置販売業者及びそこに従事する薬剤師や登録販売者に対して、これを提供するよう努めなければならない。
- 安全性速報は、医薬品、医療機器又は再生医療等製品について一般的な使用上の注意の改訂情報よりも迅速な注意喚起や適正使用のための対応の注意喚起が必要な状況にある場合に作成される。
- 緊急安全性情報は、医薬品、医療機器又は再生医療等製品について緊急かつ重大な注意喚起や使用制限に係る対策が必要な状況にある場合に作成され、ブルーレターとも呼ばれる。
【 解答:2 】
- PMDAのホームページには医薬品の添付文書情報が掲載されている。
- PMDAのホームページには医薬品等の製品回収に関する情報が掲載されている。
- PMDAの医薬品医療機器情報配信サービス(PMDAメディナビ)の利用は、医薬関係者に限られる。
【 解答:5 】
- 購入者
- 登録販売者
- 獣医師
- 薬局開設者
- 病院・診療所の開設者
【 解答:1 】
- 登録販売者においては、適切なセルフメディケーションの普及定着、医薬品の適正使用の推進のための啓発活動に積極的に参加、協力することが期待される。
- 製薬企業においては、自社製品について添付文書集を作成し、登録販売者に提供しなければならない。
- 登録販売者においては、購入者等に対して、常に最新の知見に基づいた適切な情報提供を行うため、得られる情報を積極的に収集し、専門家としての資質向上に努めることが求められる。
【 解答:1 】
- 給付請求は、健康被害を受けた本人のみが行うことができる。
- 相談窓口は、救済事業を運営している独立行政法人医薬品医療機器総合機構にある。
- 添付文書や外箱等に記載されている用法・用量と異なった使用であっても副作用であれば基本的に給付される。
【 解答:4 】
- 点鼻薬
- 一般用検査薬
- 個人輸入により入手された医薬品
- ビタミン主薬製剤
- (a,b)
- (a,c)
- (a,d)
- (b,d)
- (c,d)
【 解答:3 】
- 医療手当は、医薬品の副作用による疾病の治療(「入院治療を必要とする程度」の場合)に要した費用を実費補償するものである。
- 障害児養育年金は、医薬品の副作用により一定程度の障害の状態にある18歳未満の人を養育する人に対して給付されるものである。
- 遺族年金は、生計維持者が医薬品の副作用により死亡した場合に、その遺族の生活の立て直し等を目的として給付されるものである。
【 解答:2 】
【 解答:5 】
- 塩酸フェニルプロパノールアミンが配合された一般用医薬品は、脳出血等の副作用症例が複数報告され、厚生労働省から製薬企業等に対して、代替成分としてプソイドエフェドリン塩酸塩等へ速やかに切替えるよう指示がなされた。
- アンプル入りかぜ薬の使用による重篤な副作用(ショック)で複数の死亡例が発生し、厚生省(当時)は関係製薬企業に対し、アンプル入りかぜ薬製品の回収を要請した。
- 一般用かぜ薬の使用によると疑われる重篤な副作用(間質性肺炎)の発生事例が、複数例報告されたため、厚生労働省は一般用かぜ薬全般につき使用上の注意の改訂を指示した。
【 解答:2 】
- 青少年では、薬物乱用の危険性に関する認識や理解が必ずしも十分ではなく、好奇心から身近に入手できる薬物を興味本位で乱用することがある。
- 青少年に対する医薬品の適正使用の重要性に関する啓発は、適切な理解力を有する高校生・大学生になってから行うことが望ましい。
- 医薬品の持つ特質及びその使用・取扱い等について正しい知識を広く生活者に浸透させることにより、保健衛生の維持向上に貢献することを目的とし、毎年「薬と健康の週間」として、広報活動やイベント等が実施されている。
【 解答:5 】