- メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは、胃酸の中和作用のほか、胃粘膜にゼラチン状の皮膜を形成して保護する作用もあるとされるが、アルミニウムを含む成分であるため、透析療法を受けている人では使用を避ける必要がある。
- 塩酸ピレンゼピンは、味覚や嗅覚を刺激して反射的な唾液や胃液の分泌を促すことにより、弱った胃の働きを高めることを目的として配合される。
- ウルソデオキシコール酸、デヒドロコール酸は、胆汁の分泌を促す作用(利胆作用)があるとされ、消化を助ける効果を期待して用いられる。これらの成分は肝臓の働きを高める作用もあるとされるが、肝臓病の診断を受けた人では、かえって症状を悪化させるおそれがある。
- リパーゼ、ジアスターゼは、胃粘液の分泌を促す作用や胃粘膜を覆って胃液による消化から保護する作用を期待して胃の薬に配合される。
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