高齢者の飲酒問題に関して適切なものはどれか。3つ選べ。
  1. 退職や配偶者の死をきっかけに、飲酒問題が顕在化する場合がある。
  2. アルコール依存症は、本人の意志や性格の問題である。
  3. 高齢者の過度の飲酒は、脳血管障害、骨折、認知症のリスク因子である。
  4. アルコール依存症は、飲酒をやめれば能力障害が生じないと判断されているため、精神障害者保健福祉手帳の対象外である。
  5. 家族関係が希薄な場合には、飲酒問題に気づくのが遅れることがある。

【 正答:135 】

解説

  1. 〇 老年期のアルコール依存症は、若年期に発生したものが持続したものと、老年期になって初めて発症したものに分けられる。後者は、身体的老化と喪失体験や社会的孤立などの環境変化を契機として発症する。
  2. × アルコール依存症は、環境因子などの影響が大きく、本人の意思や性格の問題として片づけることはできない。
  3. 〇 設問の通り
  4. × アルコール依存症は、中毒精神病の一種として認定され、精神障害者保険福祉手帳交付の対象となる。
  5. 〇 設問の通り