感染管理について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
  1. 施設入所者の咽頭培養でMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)が陽性であったため、症状はないが強制的に隔離した。
  2. 施設入所者に2週間以上咳が続いているため、結核を疑い、医師に報告した。
  3. ノロウイルス感染者の吐瀉物を処理する際に、マスタ、エプロン、手袋のいずれも使い捨てのものを使用した。
  4. 社会福祉施設において、65歳に達する年度以降の入所者に対し、毎年1回の定期結核検診を実施している。
  5. 通常疥癬は施設内で集団発生することがあるため、発症者を強制的に隔離した。

【 正答:234 】

解説

  1. × MRSAを発症した場合、病院や施設では感染を防ぐために個室隔離を行うが、保護者であっても症状がない場合はこの限りではない。
  2. 〇 設問の通り
  3. 〇 ノロウイルスは接触感染であるが、吐瀉物の処理時は飛沫感染でもある。マスク・エプロン・手袋は使い捨ての者を使用し、使用後は焼却する。また、床や壁などを塩素系消毒液で消毒し、感染を広げないように管理する。
  4. 〇 設問の通り
  5. × 疥癬は、寄生するヒゼンダニの数の違いで、角化型疥癬(ノルウェー疥癬)と通常の疥癬に分けられる。角化型疥癬は感染力が強いため個室隔離が行われるが、通常疥癬では個室隔離までの対応は必要とされない。