相談援助者の職業倫理について、より適切なものはどれか。2つ選べ。
  1. 近隣住民から説明を強く求められたため、クライエントの同意を得ないで、近隣住民にクライエントの状況を詳細に話した。
  2. クライエントの生活歴に個人的興味があったので、クライエントに詳しく尋ねた。
  3. 個人情報の扱いについてクライエントに説明し、了解を得た上で、訪問介護事業者にクライエントの家族歴、生活歴に関する情報を提供した。
  4. 相談援助者が守るべき秘密の内容は、クライエントが面接場面で語ったことだけであり、関連資料から得られるものは含まれない。
  5. クライエントが感情的に取り乱したり、怒りを爆発させたりした事実を、クライエントの承諾なしに他に漏らしてはならない。

【 正答:35 】

解説

  1. × 相談援助の場で得たクライエントの状況は、個人情報に属することであり、クライエントの同意を得ないで漏らすことなどあってはならないことである。
  2. × 個人的興味を満たすための質問を、職務の場である面接場面で行うことは許されないことである。
  3. 〇 サービス担当者会議の場などで、介護サービスの提供に必要なクライエントの個人情報を開示して関係者間で共有することが必要になることがある。その場合は、事前に開示する情報の内容、情報を共有する関係者の範囲を明らかにして、クライエントの同意を得なければならない。クライエント本人に関する情報は本人の、家族に関する情報は家族の了解を得る。
  4. × 関連資料(認定調査票、主治医意見書など)も、個人情報に含まれる。クライエントの了解なしに漏らしてはならない。
  5. 〇 クライエントの家族であっても、承諾なしに漏らしてはならない。